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麻雀の点数計算はコントになってしまう


こんにちは。点数計算講座を受講しにきました。

お待ちしてました。どうぞこちらへ。
講師を務めますコバヤシです。よろしくお願いします。

タキザワと申します。よろしくお願いします。

この時間の生徒はタキザワさんだけなので
時間がたっぷり使えてラッキーですよ。
わからないことはどんどん質問してください。


では遠慮なく。
先生はなぜそんなにロボットっぽいんですか?

ロボットだなんてとんでもない。
普通の人間ですよ。顔が少し四角いぐらいで。ピピッ

なんか今電子音しましたよ。

気のせいですよ。
ほら、この手に触ってみてください。
ちゃんと血の通った人間でしょ?

すごく冷たいし、どう見ても金属だし
アルファベットのCの形をしてますが。

さあ時間がもったいないので早速
点数計算講座をはじめましょう。





麻雀は点数計算でつまづく人が
とても多いんですよ。でも大丈夫、
練習すれば誰でもできるように
なりますからね。


よろしくお願いします。

点数の出し方には「公式」というものがあるんです。
それをおぼえてしまえば、あとは当てはめ方を
練習するだけでできるようになります。

そうなんですね。どんな公式なんですか?

はい、こちらのホワイトボードをご覧ください。





ね、簡単でしょ?

どこがですか。
何が書いてあるかさっぱりわかりませんよ。

できるだけわかりやすく書いたつもりなんですが。

日本語かどうかも怪しいレベルです。

そうですか。でも大丈夫です。
実は現代の麻雀はこの公式でいちいち計算なんかしてません。
計算して出した答えを一覧表にしてあるので、
それに当てはめるだけで点数がわかるようになってるんです。

な~んだそれを聞いて安心しました。

そうでしょ。
なので点数計算とは名ばかりで
どちらかというと暗記科目に近いんです。

暗記か~
でも計算よりはいいかも。

かなり規則性のある数字なので、
繰り返し見るうちに必ずおぼえられます。
それではこちらのホワイトボードをご覧ください。






おぼえられますよね?

無理に決まってるでしょ。
新聞の株式欄かと思いましたよ。

ちなみにこれはまだ半分です。親の点数表がこちら。

・・・。
本当にみんなこんなのおぼえるんですか?

点数計算ができる人はみんなおぼえているはずです。
ところでネット麻雀はやられますか?

雀魂やってますが。

天鳳や雀魂では別の点数表も
おぼえてもらわないといけません。

冗談でしょ・・・?

これです。切り上げ満貫無しの表です。

さっきのとどこが違うんですか?

赤い枠のとこです。

ほとんど一緒じゃないか!統一してよこんなの!

でもこちらの方が歴史のある昔ながらの表なんです。






ちょっといきなり暗記は無理そうなので
もう少し噛み砕いて教えて
もらえませんか?

わかりました。
点数を出すにはまず翻数を数えてみましょう。

ハンスウ?

麻雀でアガった人が指を折りながら
何か数えているのを見たことありませんか?

あ、なんか見たことあります。

あれは翻数を数えているんです。
麻雀の役にそれぞれ設定されている翻と
ドラの数を足したものです。

なるほど。それで1ハンだと1,000点、
2ハンだと2,000点ですか?

いえ、それは符によって変わってきます。

フってなんですか?

アガった手牌の形によって
変動する点数のようなものですね。

えっ?点数を出すのに
別の点を計算するんですか?

そうです。符計算と呼ばれるものですね。

なんでそんな2段階認証みたいな
ややこしいことになるんですか?
もっとシンプルにすればいいのに。

でも昔から決まってることですから。

なんか納得できないな・・・。

ご安心ください。
計算といっても出てくるのは
「偶数同士の足し算」だけなんです。
小学校1年生の算数ドリルよりも
はるかに簡単なものですよ。

まあそれならやってみますが。
どんな形にどれだけのフがつくんですか?

こちらにわかりやすくまとめた
一覧表があります。

嫌な予感がしてきた。






ほ~らわかりやすい。

いやだから知ってる日本語が
ひとつも無いのよ。

ちなみに連風牌の対子は雀魂などのネット麻雀を除いて
4符ではなく2符とするルールが主流となってます。
それから双碰待ちは基本符には含みませんが
アガり形だと必ず明刻子か暗刻子の形に
なるので足すのを忘れないようにしましょう。

さっぱり分からないことだけが
明確に分かりました。






ちょっと一気に伝えすぎて疲れたと思いますので、
気分を変えて点棒の話でもしましょうか。

お願いします。
正直帰る寸前でした。

実際の麻雀は点棒というものを使って
リーチをしたり点数を支払います。
こういったものです。

カラフルに色分けされていて
分かりやすいでしょう。

う~ん色はカラフルだけど
どれが何点なのか分からないですけど。

赤が10,000点、黄色が5,000点
青が1,000点、緑500点、白100点です。

真ん中に丸がたくさん彫ってありますけど
こんなマークじゃなくて最初から数字を
彫っておけばいいんじゃないですかね?

でも昔からのデザインですから。

だからそれを変えるべきでは・・・。

この青い1,000点棒は重要です。
リーチをかけるときに使うので、
手元に1本も無い状態にはならないようにしましょう。

えっ?そんなのいちいち
おぼえてなきゃいけないんですか?
あと何本残ってるとか。

そうです。局の途中で両替を
頼むのはマナー違反とされています。

そんなに大事なら本数を増やせばいいのに。
もともと4本しか無いことが
問題なんじゃないですか?

でも昔からこれでやってきたんです。

いやだから・・・。

半荘終了時にこの点棒を一番多く
持っていた人が勝者というわけです。

50,000点の1位っていう感じですかね。

少し違います。最終的な持ち点が、
基準点となる30,000点よりどれだけ
多いか少ないかの得失点を
スコアに換算するんです。
それから1位のことをトップ、
4位のことをラスと言います。

基準点?得失点?スコア換算?
トップ?ラス?
うっ頭が・・・。

顔色悪いですけど大丈夫ですか?

意識を保つのがやっとです。
え~とつまり30,000点が基準だから
50,000点の1位はプラス20,000点の
トップってことですね?

いえ、違います。
スコア集計のときは点数を
1,000分の1にしたポイントに
換算するんです。

ポ、ポイント?
ここまでずっと点で来たのに
ポ、ポ、ポ、ポ、ポイント!?

そうです。
万の単位でスコアを書いていくと
0だらけになって見にくいので
そうすることになっています。

なら初めから点数じゃなくて
ポイントで支払えばいいじゃないですか!
1,000分の1だからリーチのときは
1ポイント払う。これで
何の問題があるんですか!?

最初にお伝えしたように麻雀の点数は
公式によって計算されるものなので
1,000点は1,000点なんです。
昔から決まってることなんです。

・・・。
じゃあプラス20ポイントの
トップってことですね?

いえ、違います。
現代の麻雀はオカというものがあるのが普通です。
これは初めから全員5,000点ずつをマイナスしておいて、
その4人分の20,000点を卓外にプールしてある
イメージです。これがオカです。

はあ・・・。

そしてそのオカをトップ者が総取りするのです。
つまり25,000点からスタートしている他家が
30,000点基準で得失点を集計するわけですから、
5,000点ずつ負担していることになります。
これを25,000点持ちの30,000点返しと言います。

へえ・・・。

ここからさらに順位ウマというものがあります。
これは半荘終了時の持ち点の他に順位に応じて
追加される得失点であり、
10-30(ワンスリー)のウマなどが主流となってます。

ガタッ

ワンスリーということは10ポイント30ポイント
つまり10,000点、30,000点ですから
トップ者に+30,000点、2着に+10,000点
3着に△10,000点、ラスに△30,000点となるわけです。
ちなみにスコア集計時にはマイナス記号は使わず、
三角形△を使うのが普通です。


この他にも順位ウマは5-15だったり
4-12だったりが主に競技麻雀で使われています。
中途半端な数字に見えますが、各順位間の
ウマによるポイントの開きが均等になっており・・・

あれっ?どこ行くんですか?
ちょっとタキザワさん!?

タキザワカズヒコさーーん!?


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