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まだ見ぬ鳥を求めて「のんほいパーク」へ向かう(後編) ~実写版ウイングスパン~

前編に引き続いて書いてまいります。

愛知県は豊橋市にある
のんほいパーク(豊橋総合動植物公園)】にやってきました。

そこにいたエランドという動物がこちら。


ウマのようにもシカのようにもウシのようにも見えます。
アフリカにいるウシ科の生き物だそう。
背中に白いタテ線が何本もあったり前脚の肘の上に黒い模様があったり喉元の一部に長い毛が生えていたりとヘンテコな特徴がたくさんありますね。

もののけ姫に出てくるヤックルっぽさもある。
ヤックルかわいいよね。





4コマまんが【ほのぼのオシドリ夫婦】


『買い物行ってくるわね』
「はい いってらっしゃい」



「あっ!ちょっと待って、ビールがもう無いから買ってきてね」
『はいはい』



「発泡酒じゃなくてビールだからねーよろしくねー」
『わかったってば』



『ただいま~』
「おかえり!買ってきてくれた?」
『あ、忘れてたわ…。』



突然の4コマまんがを描いてしまった。

オスの表情や仕草がとてもコミカルな写真が撮れたので思わずね。その様子を見ていたらなぜかクレイアニメのピングーを思い出してましたね。

この木製の巣は結構高い場所にあり地上2mぐらいだったと思います。水鳥なのに意外と高い位置に空洞の巣を作るんでしょうね。ウイングスパンのカードを見るとその辺りがしっかり反映されていて納得。




そんなわけでバードエリアにやってまいりました。
なかでもここは和鳥が集まっている場所です。

さてお次は



うおーいきなりわからない。調べるとマヒワが近いと思いました。
展示の近くに説明のポップは付いているはずなんだけど、いざ生き物を目にしてしまうとそちらに目を奪われてしまって情報の取得をおろそかにしてしまいます。結果あとで苦労するという。



はいはいかわいいかわいい。
コマドリで合ってるかな?
こんなにふっくらしてるもんなのか。

たまたま近くに寄ってきてくれて近距離撮影ができました。欲をいえば素早くて激しい動きを連写してコマドリのコマ撮りをしたかったですね。



はいはいかわいいかわいい(その2)

ピントが甘いのが残念ですが、これがかの有名なウグイスじゃないですか?
声はするけど姿は見えぬあのウグイス。
メジロがよく間違えられているあのウグイス。
鶯色をしていないあのウグイス。
うぐいすパンに入っていないあのウグイス。


このあとさらに近寄ってきて、最後にはガラス面に着いた苔のようなものを突いたりペロペロ舌を出していました。


おそらく今後の人生でこれ以上ウグイスに接近することはないでしょう。貴重な経験をありがとう。



こちらはヤマガラですか。
模様と体色に特徴があるので見分けやすそうですが、いかんせん馴染みがない。シジュウカラは市街地でもよく見かけますが、ヤマガラは木の多いところに探しにいかないと出会えないんでしょうかね。


シロハラと思われる。背中しか写ってないけど。
黄色のアイリングがオシャレですね。こちらも馴染みが無いのできっとすぐに忘れてしまいそう。日本に何十年と住んでいても知らない生き物だらけですね。


さて次は


むむむ…これまたわからない。
図鑑とにらめっこした結果クロジっぽいという結論になりましたが確証は得られず。マヒワのメスにも見えるな。私の記事はアカデミックなところを目指していませんので、今後も調べてわからなければ表記は以下のようにゆるく示すかもしれませんが予めご了承ください。

【名称】ことり
【特徴】かわいい




これはよく見るハクセキレイですね。
尾羽をピコピコ振っているかわいいやつ。あんまり人を警戒しないで、結構近くにも寄ってくる印象です。

タイリクハクセキレイという種の亜種の1つがハクセキレイらしいです。世界中に亜種が10種類ぐらいいて、微妙に模様が違うんだとか。目を横切る黒い線がハクセキレイにはありますがタイリクハクセキレイにはありませんね。



こちらはキセキレイですね。
黄色のよいチリが見えています。

河原にいくとハクセキレイはたくさんいますがキセキレイは見たことない気がします。名前に「奇跡」が入っている鳥、ぜひ野生の個体を見つけたい。





続いてハヤブサです。
眼光鋭くクチバシ鋭くまさに猛禽といった姿。
しかし観察していると何かがおかしい……。


なんとも悲しいその答えがガラス面に貼ってありました。


………そうか…。



この書き方は現在治療中とかっていうことではありません。
もう二度と飛ぶことは叶わないのでしょう。

ハヤブサは地球上で最速の鳥です。なんの動力も持たずに時速380kmで急降下することができる唯一の生き物です。それが目の前で土の上をペタペタとただ歩いている。


う~む言葉が出ないな。

この光景を見て昔読んだマンガの1シーンを思い出していました。それは「天」という麻雀マンガです。なんの関係があるんだと思うかもしれませんが、そのシーンとはこんな感じ。

稀代の天才雀士「赤木しげる」は老齢にさしかかり、アルツハイマーの病魔に脳を侵されギリギリで正気と自我を保っている。

赤木は他人の世話になったり自身が曖昧になることを良しとせず、「自分」を保ったまま自身で人生を終わらせることを決意する。

それをなんとか食い止めようと説得を試みる仲間たち。
しかし誰ひとりとして赤木の決意を変えることはできない。

赤木の考えはシンプルなもの。
「能力を失ったまま生きていたくはない」




通常であれば飛べなくなり回復できないハヤブサは早々に死ぬでしょう。それが偶然人の手によって命が繋がり現在も生き延びている。そのことの是非はわかりませんが、死なせたくない、生きていてほしいという誰かの強い意志があったことは想像できます。もちろん回復を信じての保護だったでしょう。


現実は残念でしたが、彼の役目が変わったと思うことにしました。

大空を舞い命を燃やし尽くして生きるという役目から、飛べなくなった姿を見せ人間に何か感じ考えさせるという役目に。


このハヤブサの姿から

何を感じるでしょうか?






次はオオタカがいました。細かい話で申し訳ないけどハヤブサもオオタカも英名表示が間違っている気がする。

✕Poregrine Falcon
〇Peregrine Falcon  (ハヤブサ)

✕Norrthem Goshoawk
〇Northern Goshawk  (オオタカ)


おっいたいた。

ってなんか体太くね!?

もうちょっとシュッとしてるイメージだったんだけどたまたま写りが悪かっただけかな?でも右のカードと見比べると体型が違い過ぎるような…。


「じゃあお前も人間の雑誌モデルと同じ体型をしてるのか?」


とオオタカにツッコまれると何も言えないので黙っておくことにしましょう。でもキミも揚げ物とか控えないと次のメタボ判定引っ掛かるからなマジで。


以上が和鳥のコーナーでした。写真には撮れなかったけどまだまだ種類はたくさんいるそうです。名前だけ羅列すると、

カワセミ
セグロセキレイ
ビンズイ
イソヒヨドリ
ルリビタキ
ジョウビタキ
ツグミ
シジュウカラ
メジロ
ホオジロ
アオジ

と、かなり多いです。小鳥好きは長時間楽しめるラインナップなんじゃないでしょうか。巣箱に入って全然出てこない鳥もいたので時間に余裕を持ってどうぞ。



少し移動してバードエリアの続き

日本にあまりいない鳥が集まっていそうです。
最初にいたのは


ルリコンゴウインコです。
でけーー。色鮮やかーー。

この目ヂカラですわ。
歌舞伎役者が見得をきったのかと思って
おもわず屋号を叫ぶところでした。
「井村屋!!」




わしゃ肉まんか!とツッコんだのはウミネコです。大きく口を開けたその角度はレクサスのエンブレムと全く同じ角度だとか。知らんけど。


魚を食べるのがワテらの仕事ですさかい





姿が似ているけどこちらはオオセグロカモメ。どうしても外にある草をついばみたい様子。飼育員さんにもらいなさい。
カードは近そうなミナミオオセグロカモメを貼っています。


うとうと………ハッ!!
と目を覚ましたのはシロハラインコ。こんな色の限定アイスがサーティワンアイスクリームにあった気がする。



この鳥の名前はセイランです。
恥ずかしながらなぜか説明ポップを見たときにセイケイと勘違いしてしまい、こんな見た目だったかなー?と訝しがりながら撮りました。

セイランはキジ科、セイケイはクイナ科。
全然違いました。




キンケイが登場。奥のはメス。
掛川花鳥園で見そびれた鳥だったので嬉しい。

コミカルな目が好き。眉毛っぽいのもあるね。

背中を写すだけで成立する鳥って凄いなー。煌びやかすぎる。
「RPGで手に入る一番希少な強化素材」みたいな見た目しとるな。



煌びやかさでは負けていませんインドクジャク。
このレンズだと画角に全然収まらんのよ。


よく見るとちゃんとキジっぽい。




次は猛禽類が集まっているエリア。
そこそこ種類豊富でしたが、この時点でわりと閉園時間が迫ってきておりじっくりは見られませんでした。
写真を撮ったのは2枚だけ。


わが名はフクロウ。
世の中にはいろんなフクロウやミミズクがおるじゃろう?しかし私はシンプルにフクロウじゃ。ときにはシンプルに生きるのも大事じゃぞ人間よ。
ではおやすみ( ˘v˘)スヤァ


こちらはクマタカ。
はいはいカッコいいカッコいい。
多分昨日もカッコよかったし、きっと明日もカッコいいのでしょう。ちなみにウイングスパンで強力なボネリークマタカはクマタカ属ではなくイヌワシ属だそうです。


この他にアオバズクを見たかったんですが、隠れて寝ていたのか探しても見つかりませんでした。無念。


続いて郷土エリアにやってまいりました。
日本の里山に暮らす動物などが集まっています。
キツネ、タヌキ、カモシカの皆さんを無視して進みます。
なぜなら時間が無いから。


タンチョウがどーーん。存在感あるなー。
シルエットまでツルそのもの。絶滅危惧種ではありますが野生のタンチョウを見られたら感動するでしょうね。



コウノトリきたーーーー!
実はのんほいパークで一番見たかったのはコウノトリでした。しかし展示までの距離がなぜかとても遠い…。一枚フェンスが有り、通常はここにいるでしょというスペースがあるんですが、そこに更に一枚仕切りがあってその奥に2羽がいました。

これも鳥インフルエンザの影響なのかなーと残念がりつつも展示されているだけありがたい。障害物が多いので写真は非常に撮りにくいですが、なんとかマニュアルでピントを合わせ撮ってきました。

ちなみにシュバシコウのカードを貼ってますが、研究によりコウノトリとは別種となったそう。ヨーロッパにいる赤いクチバシのコウノトリですね。
色のクチバシコウノトリだからシュバシコウというわけで。



ノドを見せてクラッタリングしている様子。
通信なのか求愛なのか。
もっとうまく撮ってあげたいな。
コウノトリももちろん絶滅危惧種です。



いよいよ時間がなくなってまいりました。
最後かもしれない目的地を極地動物館に設定します。ここはホッキョクグマなどの寒い地域に暮らす動物のエリア。



屋外にいたのはフンボルトペンギン。寒いのは苦手なペンギンのようです。特徴的な体の模様が無いのは成鳥になる途中ということかな?



それでは建物の中へ。


いきなりホッキョクグマです。
でけーなー。耳の位置変なのー。
水中に潜ったところも見えるようないい展示でした。


舌をぺろりんちょ。
お願いだから壁のこちら側に来てぺろりんちょしないでね。
耳の位置とか全然変じゃないからね。



屋内ペンギンエリアへ。
ミナミイワトビペンギンがいました。眉毛が金髪で目立ちます。通路は全然寒くないけどガラス(樹脂壁?)の向こうは寒いんでしょうかね。


ジェンツーペンギン。目の上の白い模様が特徴的。
ペンギン界の中では結構大柄なほうです。


魚をゲット




ペンギンの最後を飾るのはオウサマペンギンです。キングペンギンとも言われます。この体格からくる貫禄は素晴らしいですね。


何を隠そう私のアイコンはオウサマペンギンがベースになってます。

この目がどこにあるのか全然見えず、表情や考えていることが読み取れない感じが好きなんですよね。


ペンギンさんペンギンさん。あなたの目は一体どこにあるの?



ここやで。




時間の許す限り写真を撮っていたらおもしろいポーズが撮れました。


これ完全に豪鬼やん!!

瞬獄殺決めたとこやん!!

ほら背中に「天」の文字が浮き上がろうとしてるもん。
いやただの毛が生え変わった跡か。





ほ~た~るの~ ひ~か~り♪


しまったバカなこと言ってたら閉園時間になってしまった!
寂しいBGMを背に帰路につきます。


この日見た動物はおそらく全体の65%ほど。4時間半ぐらい見て回りましたが全制覇にはほど遠い結果でした。

そして前編にも書いたとおり、のんほいパークの中には動物園の他に植物園、遊園地、自然史博物館があるのです。

すべてのコンテンツを楽しむには26時間ぐらいかかりそうだな。

恐竜の化石や隕石が展示されている自然史博物館はかなり見たかったのでもう一度行きたいと思います。鳥インフルの関係でいなかったダチョウも見たいしな。


再訪を約束して今回の旅は終わります。載せたい写真と書きたいことばかりでおそろしく長い記事になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

ではまた。

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