山あり谷長めの受験期

こんにちは!1年国社イタリア語科のあいです。外大には前期試験で合格して入学しました。私は国際教育に力を入れている都立高校を卒業し、部活は週5で練習のあったチア部に所属していました。塾には高3の9月から通い始めたので、それまでは部活のオフ日を活用して学校の授業の予習や復習をする程度でしたが、高校時代がコロナと丸被りだったというのと、もともと友達とあちこち遊びに行くタイプでもなかったので予定がない時は基本机に向かっていたので勉強する習慣はありました。
ここからは私の勉強の仕方と受験期の体験などを話していこうと思います。少しでもみなさんの参考になれば嬉しいです。
初めに断っておくと私は簡潔に書くのが苦手なのでかなり長くなってしまうと思います。読みたいところだけを読むことをおすすめします☺︎


教科別勉強法

<国語>

国語は最初苦手でした。高3の秋に共テの過去問を解いた時にあまりの点数の低さに呆れてしまうほどでした。良くなかったのはそこでショックを受けてしばらく過去問を解かなかったことです。ただでさえ過去問を解き始めるが遅かったのにそこで謎のブランクを空けてしまったことは後悔しています。冬前にはさすがにやばいとひたすら過去問を解いてコツを掴んだので点数が取れるようになりました。みなさんに伝えたいのは、共テ国語は高3になってすぐに勉強し始められる!ということです。古文漢文はまだしも、現代文などは知識どうこうではないと思うので解けます。古文は古文単語と動詞や形容詞などの活用を覚えれば基本読めます。私は先輩からとりあえず古文単語覚えればどうにかなると言われたので高2まで若干サボってた暗記を高3になってすぐに始めてなんとかなりました。漢文も句法を覚えればなんとかなる気がします。長い文章でも、漢字一文字から推測して単語に置き換えて読んでいました。古文漢文は早いうちから覚えるべきことを覚えれば過去問が解けるようになる時期も早くなると思います。世界史など、まだ習ってない範囲があるものはそれを習ってから解くことになるので、国語は早いうちから始めて受験勉強が本格化したときには国語が負担にならないように今から始めてください。高3の私にもそう言いたいです。

<英語>

帰国子女であったこともあってあまりこれといった勉強法は正直ありませんが、外大の二次試験対策にBBCのsix minute EnglishやSpotifyでTED Talks Dailyなどを通学時の電車の中や他の勉強の集中力が切れた時の息抜きの時に聞いていました。二次試験は特徴的な問題が多いですが、過去問をたくさんやって慣れていくしかないかと思います。特にリスニング内容の要約は英語を聴きながらどこの部分をどのようにメモするかが大事で、練習をすればするほどわかってくる気がします。長文記述で意識していたことは質問に答えることです。当たり前のことかもしれませんが、書いているうちに話は逸れちゃうものです。最初に大まかな流れを書き出してから書き始めるといいと思います。また私はリスニングやリーディングで分からない単語が出てきたら小さいメモ帳に単語と意味をメモしてオリジナルの単語帳を作っていました。外大の過去問や予想問題などをたくさん解いていくと似たようなテーマの文章に何度か遭遇するので、単語の知識量を増やしておくといずれ文章の内容が理解しやすくなります。スピーキングは外大のホームページに載っているやり方の説明と例題の動画を見てひとりで喋ってみる、くらいしかやっていませんでした。あまり参考にならなくてすみません、ちゃんとした対策方法が知りたい方は他の34期の体験記を読んでください笑

<世界史>

国語同様、世界史もあまり得意ではありませんでした。しかしもし外大を受験するなら400字の論述が書けないといけないし、合格したらきっと大学生になっても世界史の知識を使うかもしれないと高3になってからは無理矢理好きにさせました。やり方は簡単で、世界史を勉強しているときにひたすら楽しい楽しいと自分を洗脳させるだけです。しかしこれが不思議なことにちゃんと効いて、世界史がかなり好きになりました。高3の夏休みに世界史を1から勉強し直して今までの遅れを取り返しました。私が特に愛用したのは『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』と『一問一答 世界史 ターゲット4000』です。前者は主に高2の時の予習や復習用に使い、受験生になってからも大まかな流れを掴みたい時に読み返していました。後者は電車の中や休み時間など、ちょっとした隙間時間で地道に進めていました。外大の二次試験には一問一答があるのでその対策も兼ねていました。
論述はいつまでたっても好きになることはなく、最初は何から書けば良いのか全くわかりませんでしたが、過去問を解くうちにある程度の慣れは出てきました。過去には600字の論述が出題されたこともあったので過去問でそれを解いておくと400字で書きなさいと言われた時に楽に感じます。授業がない冬休み明けから外大の試験までの間は週2、3回ほど学校に行って先生に論述の添削をお願いしていました。最初は「正直これだと全然点数にならない」と言われましたが、最終的には「これだけ書けていれば大丈夫だね」と言われるようになったのでその時は頑張って向き合ってきて良かったと思いました。ただ、私が初めて二次の過去問を解いたのは高3の秋くらいだったのでみなさんはちゃんと早くから過去問解いてください、その方が絶対に慣れるの早くなります^ ^

<数学>

数学は数学B以外は特に苦手意識はなく学校の定期考査などでも苦戦することはなかったのですが、高2の間は数Ⅰ・Aに全く触れていなかったので完全に解き方を忘れ、その上苦手な数Bも同時に勉強しなくてはならず、受験生になってから大の苦手科目になりました。それなのに私は数学から逃げていました。数Ⅰ・Aだけ普段の学校の授業を取り、それ以外は基本自学で塾でも冬休みや直前期以外は授業を取っていませんでした。私が受験した年から数学2科目が必須になったので、きっとみんなできないだろうとか数学が増えたから外大諦める人がいるだろうとか考えて他の教科の勉強をしていましたが、その結果共テでは"いつも通り"点数は全然取れず、さすがにもっと早くから地道に勉強していれば良かったと思いました。これから受験するみなさんは数学から逃げないことをお勧めします。苦手でも、公式を覚え直したり簡単な問題を使って復習したりすることを積み重ねるだけである程度の点数は取れます。共テで少しでも点数を稼ぐために、私みたいに逃げないでください、、

<化学基礎・生物基礎>

私が共テの受験科目に化学基礎と生物基礎を選んだ理由は、社会科目に苦手意識があったのと、理科科目の授業をしてくれる学校の先生たちが優しくて好きだったからです。学校で化学基礎と生物基礎の共テ対策の授業を取っていて、先生方が学校の授業だけで済むように色々と工夫をしてくださったので基本的には授業と宿題をこなすだけで受験勉強になっていました。化学は毎回ワーク(『チェック&演習 化学基礎』)1章分の範囲の授業を受け、次回の授業の最初にテストを行なってそのテストで間違えたところを自分なりにノートにまとめて提出するという方式でした。生物は共テ対策用のワーク(『つかむ生物基礎』)を毎週1章分問題を解いてきて、次の授業でそこの解説をしてもらうという方式でした。また先生が作ってくださった単語帳のようなものを1週間で決められた範囲分勉強してオンライン上に流される小テストを毎週受けていました。生物の先生に教えてもらった勉強法で私が実践していたのは、間違えた問題の問題文と答えを付箋に書いて、その範囲に該当する資料集のページに貼るというものです。こうすることで付箋がたくさん貼ってある範囲は苦手なところだなというのがすぐわかり、また資料集をじっくり読むことになるので抜けていた知識を確認することができます。資料集は細かいこともたくさん書いてあるのですが、図や写真に引っ張られて案外しっかり読まなかったりするので、資料集を上手く活用できると力がつくと思います。

他の受験校

保険かけまくりの受験校
私は塾のチューターからの勧めもあってたくさんの保険をかけていました。それは多分私の模試の成績があまり振るわなかったからだろう、と当時もそして今も思っています。私が受けた大学は以下の通りです。

上智大学 外国語学部
青山学院大学 国際政治経済学部、文学部
立教大学 文学部
中央大学 文学部
明治学院大学 文学部

本当にありがたいことに受けた大学全てに合格することができたのですが、この受験校数を見ていかに私の模試の結果が悪かったかがわかると思います。チューターの先生にはこれ以外の大学も勧められていたのですが、実際のところ外大以外には行きたくなかったのでこれ以上は受けませんでした。また受験校を考え始めていた頃は早稲田大学や慶應義塾大学なども受験しようと考えていましたが、外大との対策の両立が大変そうだったのと校風があまり合わなかったこともあって早いうちから受験しないことを決めました。
実際の出願の仕方としては、共テ利用を2つの大学に出し、さらに共テが上手くいかなかったときのために同じ大学・同じ学部の一般選抜にもそれぞれ出願しました。共テがあまり上手くいかなかった私はその作戦に助けられ、共テ利用は両方落ちましたが一般で合格できました。第二志望の大学は学部学科試験・共通テスト併用方式を利用し、共テと独自試験が6:5の割合だったので独自試験で絶対巻き返そうと念入りに対策し、なんとか合格できました。この第二志望校の受験日が早かったのでその前に試験慣れしようと日程の早い別の大学を受けましたが、ここは本当に行く気はありませんでした。あとは自分が勉強したいことが勉強できそうな学部のある大学に出願して受験したという感じです。
正直受けすぎな気もしていて、受験料もだいぶかかっているのですが安心して外大を受けたいがためにこのような保険のかけ方になりました。最終的には外大に受かったので結果オーライだと思っています。

一番辛かった時期

受験期一番辛かったのは共テが終わってからでした。それまでは正直受験勉強が辛いと思ったことはなく、逆に辛さを感じなさすぎてちゃんと勉強できてるのかとか勉強の仕方があってるのか不安になるくらいでした。模試の合格判定はずっと悪かったのですが、それはただの基準で実際の入試結果とは違うし、判定を見て落ち込む暇があるなら勉強した方がいいと思っていたのでそこまで気にしていませんでした。しかし実際に共テを受けて、過去問の調子が上がってきて自信がついていた世界史で盛大にやらかしてしまい(添削をお願いしていた先生に点数を報告したら失笑され若干引かれました、、)、国語や理科科目も今までの過去問で取ってきた点数より低かったので共テ2日目の夜に自己採点をして絶望しました。それでも勉強しなきゃと机に向かったのですが、もしかしたら外大にはいけないのかもしれないという思いが頭から離れず教科書を開くだけで勝手に涙が出てきてしまって勉強できなくなりました。共テリサーチの悪すぎる判定を受けて外大に受かるという自信はかなり薄まりました。そこからは外大に行けなくても人生が終わるわけではないという謎のポジティブ思考と外大に合格できなければ本当にやりたいことはできないというネガティブ思考の無限ループを繰り返し、その感情の起伏に疲れ切っていました。たまにRAMSのYouTubeを見てどうして自分が外大を目指しているのかを思い出させることでやる気を出していましたが、結局その負のループから抜け出すことはなく、ただどこかの大学にはさすがに合格しなければという思いで私立に向けて必死に勉強し、少しの希望を持って外大の過去問も頑張りました。全ての私立の試験を終え、第二志望の大学に受かったことでかなりスイッチが切れてしまって外大の試験までの1週間は本当に長く感じました。外大の試験の日は諦めの気持ちもあったからか、緊張はせず、むしろこれでやっと受験生から卒業できると思っていました。しかしせっかく受けるのだから合否の可能性に関わらず今まで積み重ねてきた努力を全てここで出し切ろう、特殊な外大の二次試験と向き合うのも最後だし楽しんでしまえ、と自分に言い聞かせながら受験していました。世界史は今までと少し出題の仕方が変わってて手応えはあまりなかったのですが、英語と英語のスピーキングは自分の感覚的には今までで一番できた気がしたのでそれで満足でした。試験の帰りは、もう二度と外大に来ることはないかもと講義棟を目に焼き付け、外大の空気を吸って帰りました。後期試験にも出願はしていましたが、共テの点数からしてさすがに無理そうだったので、前期で落ちていたとしても受けていなかったと思います。

大学受験を終えて

国立大学に進学したかったわけではなく、外大がたまたま国立だっただけなので共テリサーチの結果を受けて出願校を変更することはありませんでしたが、過去の倍率を見て第一志望の国際社会学部西南ヨーロッパ地域から少し興味のあった東アジア地域に変更しようか迷いました。しかし受かった時に後悔するかもしれないという気持ちと、母から自分を信じて変えない方がいいというアドバイスから、変更することなくそのまま出願しました。実際はむしろ東アジア地域の方が倍率が少し高かったので変更しなくて正解でした。
合格発表の日、私はどうせ受かってないから結果は見なくてもいいやと思っていました。でもさすがに確認しないのはまずいからと、結果が出てから1時間後くらいに渋々スマホで確認しました。最初に見えた文字は「入学手続きをする」で、合格したのかどうかはっきり分からなかったのですが、合格していなければそんなボタンは現れないはず、だけどまさか自分が合格してるなんてそんなことは、、と一人で大混乱していました。合否照会サイトで合格の文字を見たときは家に誰もいなかったので大号泣しながら友達に電話しました。本当に昨日のことのように覚えています。
あの冬、共テの結果と精神状態が限りなく崖っぷちにいた私は今、外大の講義棟の中でこの合格体験記を書いています。最後まで諦めてはいけないとよく体験記に書いてありますが、それは合格したから言えるだけだと思っていました。確かに今は諦めなくて良かったと心の底から思っています。しかしこれから受験に臨むみなさんに伝えたいのは、受験が終わった時に結果がどうであれ頑張って良かったと思えるようにして欲しいということです。大学受験は自分の目標に向かってどれほど努力できるかです。きっと人生で一番勉強する時期が大学受験期で、そこで得たものはどんな形であれ今後の人生に知らず知らずのうちに活きてくると思っています。どんなにスランプに陥っても、どんなに絶望的な状態になっても、どうか自分が自分のいちばんの味方でいてあげてください。応援しています!!

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