ツイート供養(日記)

言いたい事が次々と展開していき、まとまりがなくなったツイートを供養する。

【ツイート①】
ツイッター界に来ればしっかりバズれる上質な漫画であっても、実際の売り場の世界では売上が厳しい事があるそうな。ツイッターは適度につまらないし無料だから、面白い漫画があればバズりはする(バズには様々な要因が絡むが)。一方で面白いものだらけの有料の世界=本屋に並んだ時に、必ずしも”結果=売上”に結びつかない。切ない話だが。

【ツイート②】
私の考えでは、商業漫画家の練度は、漫画描きが星の数ほどいる中で見れば、上澄みも上澄みだ(だから商売の道具になる)し、ひとたび無料公開すれば何千人もの人間が反応するくらい、漫画としての質が高い。商業漫画は潜在的なバズの素質を持っている。逆にいえば、そもそもバズる事も出来ないレベルじゃ商業じゃ厳しい、という事にもなるだろうか?

【ツイート③】
然りではある。しかし、単純にバズりにくい漫画・ジャンルもあるだろうし、バズれる=実力ではない。恋愛漫画が一番バズれるだろう事に疑いはないが、この世界には恋愛以外にも様々な娯楽があって、例えばミステリ系やホラー。正統派であればあるほどバズりにくいだろう。可愛い女の子が出てくれば話は別。他にもある。

【ツイート④】
一番考えるのは、どの”間合い”で戦うのかという事だ。Twitter(ないしスマホ)での”間合い”、距離感があると思う。一番わかりやすいのはコマ数だと思うが、Twitterで戦いやすいのは4〜5コマくらいじゃなかろうか。最大3段で。これくらいだと、すいっと一瞬で読める。ページ数も4〜16ページくらいがいいだろうな。これがTwitterの”間合い”。これ自体は改めていうほどの事ではない。

【ツイート⑤】
上記であるから、現代ではバズを想定してコマ数を抑えるべきだ…とは思っていないし、コマ数が多ければいいとも思っていないが、コマ数が少ないことの明確なデメリットがある。そのデメリットは書籍の形態になった時に如実になるが、緩急がつかないことだ。1〜5コマの範囲でしか、画面サイズが変わらない。そういう漫画が100ページ続けば、単調な印象になる。

【ツイート⑥】
個人的に、単行本サイズ(B6)で読みやすいのは12コマ程度までだと考える。漫画雑誌サイズ(B5)なら20コマを超えても(窮屈ながら)問題なく読めるだろう。ここに”間合い”の違いがある。そして、1〜20コマの中で選択肢があるのと、1〜5コマまでしか選択肢がないのとでは、画面の緩急が全く違う。だから、どこに照準を合わせるのかという問題が生まれる。

【ツイート⑦】
画面サイズが完全に固定されている「4コマ漫画」の単行本とか、あまりにも単調で一息で読めない。それは「4コマ漫画」の構成は単行本の”間合い”じゃないから。単行本の形態では楽しみにくい。だから、描き手の目線として、どの”間合い”で戦うのかということを考えなければならない。

【ツイート⑧】
昔はそんな事を考える必要はなかっただろう。描き手も読み手もデジタルの選択肢がなかったから、取るべき”間合い”がある程度固定されていただろうと思う。

【ツイート⑨】
ここからが個人的な話で、俺は紙(B5)で読んだ時に一番面白いようにと考えて漫画を描いている。コマ数・文字数を減らそうと試みた事もあったが、同人誌の形になった時に、”間合い”を間違っていると感じた。同人誌…B5サイズの”間合い”じゃなかったのだ。その時に、紙かスマホか、どっちの状態で一番面白く感じるようにすべきかと考えた。

【ツイート⑩】
宣伝力を考えるのならスマホタイプに慣れるのがいいが、自分が目指すべきは紙の状態での漫画への最適化だと考えている。言いたい事が多いし言葉を考えるのが好きだから、コマと文字量を増やした方がいい。コマが小さくなれば、絵も小さくなりダイナミックさには欠けるが、そもそも俺には絵だけで魅せる画力がなく、性格的にもその方向に向いていない。

【ツイート11】
何が言いたいかというと、漫画家の凄さで、
自分が読んできたものがどれだけ
素晴らしく計算されたものだったのかと、
思いを馳せるのも良いものだと、
そういうことを言いたいだけだった。

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