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マトリックスと仮想現実

「あなたは、赤い薬(現実)と青い薬(仮想世界)のどちらを選びますか?」


2021年12月17日公開の映画「マトリックスリローテッド」をユナイテッドシネマで観た。本作は22年ぶりの新作となる。

【前作までのあらすじ】世の中のAIや人工知能が発展し続けた結果として、人々は仮想現実(マトリックス)の世界で生きることになった。人間が製造したロボット(AI)に感情という自我が芽生え、人類に反発して、ロボットと人間の戦争となってしまった。そしてロボットに追い詰められた人間が行ったことが、ロボットのエネルギー源である太陽光を奪うために空を黒煙で覆ったことだった。そこでロボットは人間を電池に変換することで生きながらえる技術を発展させた。
現実世界はコンピューターの侵攻によって、人類が生きてゆくことのできる都市は「ザイオン」だけとなっていた。しかし「ザイオン」も攻撃の危機に遭遇して、主人公のネオは人類の救世主として街を守ろうと奮闘したが、ヒロインのトリニティに危機が迫っていた。

ネオはマトリックスの創始者と会って、自分たちのすべての行動はコンピューターの中で描かれたシナリオの中の出来事であると知らされる。そして最後の扉が、「トリニティを救う扉」と「ザイオンを救う扉」のどちらを選択するかを迫られる。そんな中、ネオは意識不明の状態に陥り、現実世界と仮想世界の狭間に囚われることになってしまう。ネオは人間とロボットの戦いに巻き込まれて最後まで戦うが、敵に取り込まれ自壊することで敵と共に消滅した。

ネオとトリニティ

シナリオ通りにならない世界によって、コンピューターは「ザイオン」の街から出てゆくことになり、人類は平和な世界を手に入れることができた。そして仮想世界を出てゆくか、仮想世界に残るのかという選択を迫られて第3作は終了した。マトリックスのネオが働いていた場所がニューヨークの高層ビルで、ネオが持っているパスポートの有効期限が2001年9月11日であったことが、アメリカのあの事件の都市伝説として話題になっていた映画でもある。

そして、最新作の「マトリックスレザクションズ」が22年ぶりに公開された。日本が舞台となった場面もあり、世界では22日公開に先がけて12月17日に公開されています。

目に見えるものが真実とは限らない。あなたが疑ったこともない目の前の世界は本当に現実なのか?」というキャッチフレーズにある通り、世界的企業のフェイスブックも2021年に社名をメタ・プラットフォームズに変更した。そしてメタバースの開発を事業の核に据えるとしており、仮想空間のサービスに力を入れてゆくという。
ゲームクリエイターの主人公のトーマス(キアヌ・リーブス)は、新作ゲームの制作を迫られていた。ネオは、機械によって蘇生させられて、ネオとしての記憶を自作のゲームのストーリーだと思い込まされてトーマスアンダーソンという名で普通の生活をさせられていた。彼は新作ゲーム制作のプレッシャーから逃れるために、精神科医から処方される青い薬を常用していた。そんなある日、喫茶店でトリニティ似のティファニーという女性に出会う。その日を境に、トーマスはこの世界の違和感に気づきはじめる物語。詳細は、映画館で確かめてみてください。



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