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No.065 デジタルゴミに咲く花

無料でも大層なデータ容量が提供されるクラウドの時代、私たちは動画を撮影したりメッセージを送ったり…ほとんど意識することなく新しい情報を産み落とし続けている。

ほとんど意識していないがゆえに、その全てが重要なわけではなく、ひどいものでは生まれたものの全く必要とされない情報だって多分に存在する。
そう、目には見えないものの日々の生産活動の中で(大量の不必要な情報)=(ゴミ)が生み出されているのだ。

この"ゴミ"はサーバーという大地に降り積り、クラウドの世界を汚している…この記事だって、誰にも読まれなければタダノゴミダ。

とても短絡的な表現だが、サーバーが増えればエネルギー消費が増える、つまり可視化しづらいものの私たちが日々生み出すデータゴミは環境問題と関係なくはないのだ。
そう考えると、普段何気なく行なっているひとつひとつの行為に対しても少し罪悪感が湧いてくる。

ちなみに、ひとり1MBだけでも(写真を撮れば優に超える)世界80億人が寄ってたかれば「8PB(=8,000TB)」にも膨れ上がる、"チリもツモれば"とはまさにこのことである。

となると「この見えづらいデータゴミを減らす対策」を真剣に考えないと、現実世界にも皺寄せがありそうだ。

そこで考えた、たとえば国家もしくはサーバーを提供する企業が「データを1GB削除すると、植物の種をプレゼントするキャンペーン」を行なってみてはどうだろうか?

テクノロジーの進歩は止めず環境にも優しい仕組み、データゴミを堆肥に変えて緑を育てる、そんな取り組みだ。

あなたもこの記事を読み終わったら、不要なメール、写真を消してみるところからはじめてみては?

みなさまのサポートが妄想を生み出す麦酒...いや、原動力となります。