概念を食べて生きてゆく

例えば「平日の昼間から公園で酒を飲む」という行動を想像した時に、僕たちは何に対していいな、と思うのだろうか。

恐らく「そんなことをしちゃってSNSにも乗っけちゃう自分最高!」という概念を食べて(飲んで)いるのだと思う。

美味しいお寿司、楽しい友達との飲み会、屋外でのキャンプ、、、

どれも見るからに「いいモノ」ではあるが、何がいいのかと言われるとそういう概念がいいとしか言いようがない。

有名店のラーメン、旅行先でのビール、イルミネーション、、、、僕たちはもう概念を楽しむしかないのかもしれない。

インターネットで面白いとされていることをし、テレビで紹介されたご飯を食べる。ミーハーだからではなく、そういった概念を楽しむことしか知らないからそうするしかないのだ。

僕自身も美味しそうな料理を食べた時についSNSにアップして美味しい料理という概念をより強固にしたくなってしまう。

美味しい物を食べてSNSに上げていたはずがSNSに上げるために世間一般で美味しいと言われるものを食べなくてはいけなくなるのが恐ろしくて実行には移していないが、、、

それでも僕はインターネットが好きである。恐らく知らないうちに概念を食べて生きているのだろう。

この記事だって、自分が疑問に思っていたことについて考えていたのか、「世間の傾向に対して斜に構えて違うことを言うのがかっこいい」という概念を味わっているのかすらわからないのだから。

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