見出し画像

生まれてきた目的を知ったら仕事が続けられなくなった話

「わたしは何のために生まれてきたんですか?」

もう数年まえになるが、自分の中に向かって聞いてみた。


   『愛されるため』


胸のあたりから、

ひゅるんっ と、滑り出すように答えが聞こえた。


『愛されるため』


驚愕((((;゚Д゚)))))))


明確で、明瞭で、わたしではない声。

聞こえたことにも驚いたが、

その内容も驚愕だった。


  『愛されるため』…⁉︎


わたしはそれまで、自分が与えることが良いことだと思っていた。

「わたしが」愛する。
「わたしが」誰かの役に立つ。
「わたしが」
「わたしが」
「わたしが」…。

「わたしが与える側」で、
それは、わたしにとって生きる「土台」になっていた。

それなのに、

自分の中から聞こえた声は、


【愛されるため】


真逆((((;゚Д゚)))))))‼︎


自分の中の、生きる土台が、

文字通り【崩れた】瞬間だった。


今まで、その土台の上で、
仕事も趣味も家庭も頑張っていた。

わたしは、「愛する側」で、
「役に立つこと」が仕事。

それなのに…。


足元にあったはずの地面が消えてなくなると、

同時に無意識の心の支えみたいなものまでなくなってしまった。

次に来たのは、


 恐怖。


全てに対する大元のモチベーションみたいなものが消えていく。


仕事はこれ以上続けられない、と思った。

天職だとさえ思っていたのに…。

仕事ができなければ、生活が成り立たない。

「どうやって生きていったらいいんだ…」


今ある生活の全ての豊かさが流れ落ちていく恐怖。


当時、心屋仁之助さんのブログで、

いろいろ目を覚ませ的なことが書かれていて、自分には当てはまらないと思って読み流していたはずの一文が急に頭に浮かんだ。


【あなたの、今、が、いつ来ても良いように、
僕は何度も書く】


胸が鷲づかみにされたようにドキっとした。


あー…。【今】が来てしまった。
大切なものを、失う瞬間が来ることを悟った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?