見出し画像

職場遍歴 キャバクラ客引き編#3

観覧ありがとうございます。
続きです。

順調な滑り出しをできた初日でしたが、2日目にトラブルを起こします。


その日も20時頃からキャッチし始めます。
Mさんに出勤の電話を入れるとそっち向かうわと言われて、自販機でホットコーヒーをご馳走になります。
冬場だったので外はとても寒く、このあったかいコーヒーが沁みます。
他のキャッチの人でも缶コーヒー握りしめながらやってる人も多かったですね。

Mさん「昨日の感じで、今日も頼むね。」
僕「了解です!」

余裕をぶっこいてた僕だったんですが、これが2日目も上手く行っちゃったんです。
1時間で2組のお客さんを捕まえます。
結構若めの方だったんですが、若い僕の人柄を気に入ってくれたみたい。
2組ともキャッチ慣れしてるお客さんで声かけられ慣れてたのですが、僕の第一声が正面から「こんばんは〜すみません」なのでキャッチに見えない外見の僕は結構有利で一般人に声かけられたと思って立ち止まってくれる人が多かったんですよw
他の専業のキャッチの人はスーツの人がほとんどで私服の若造の僕はかなり有利でした。

2組入れ終えて一服する僕。
これで今日も8000円貰えるな。←当時の僕には大金。そんなこと考えながらあと2時間あるしあと1組頑張ろう。そう決心します。

一服を終えて声掛けを始めますがなかなか捕まりません。前回も言いましたが始めたての僕はなりふり構わず誰にでも声掛けちゃいますw

さらに1時間程過ぎ、時間も深くなり出して表の通りも人通りが少なくなってきます。裏路地も見てみるかと、歩き出すとそこに真っ白いスーツを着たスキンヘッドの人が歩いてます。
今僕がキャッチしてたとしたら絶対に声かけないような人w結構イカツかったですw
怖いもの知らずの僕。
「こんばんは〜、すみません。」
立ち止まる白スーツの男性。
「キャバクラとかどうですか??」
そう声をかけると
「は?てめえ何言ってんだ?どこのもんだよ。」←目かっぴらきながら
内心やばい。これ声かけちゃダメな人だった。
かなり焦りましたね。目で刺されました。
今思えばそんなドラマみたいなセリフほんとに言うのかよって話ですw

慌てて僕
「すみません。本当に申し訳ございません。」
そう言うと何も言わずに白スーツの男性は去ってしまいました。
良かった。何もされずに済んだって思ってた矢先。持ち場を離れてパチンコ屋さんのトイレに行こうと思ったらMさんから電話が入ります。
「お前何やらかした?さっきやばい人に声かけただろ?」

「やばい人かはわからないですけど、キレられました。」
Mさん
「今さ、別店舗のキャッチが声掛けられてあの若いやつ誰だよって探してるらしいんだよ。しかもその声掛けられたやつ連れてかれたらしいぞ」

「はい?え、まじですか?」
本当にやばい人だったんだなと自覚。
Mさん
「そういうことこれからあれば逐一連絡して。他の人にも迷惑かかっちゃうからさ」

「すみませんでした。気をつけます。」
Mさん
「見つかったらまずいし、怖い思いさせちゃったから、今日は上がりでいいよ。」

「わかりました。すみません。」

そんなこんなで2時間ほどで早上がりになる僕。Mさんに給料を貰い肩をポンポンとたたかれ、明日また頑張れと声をかけられて足早に解散します。
あの時もし僕が拉致られてたらどうなってたんだろうとゾッとします。
その街はどちらかといえばクリーンな街と思ってましたが全然そんなことなかったですw
多分、仕切ってるヤーさんに僕は声掛けちゃったんだと思います。
キャッチも3ヶ月続けますが、その後その人とは会わずにすみました。良かった良かった。

ギャンブル好きが高じてかキャッチ自体は結構面白かったです。
自分の話術でお客さんを入れて出来高で自分の給料が変化する。バイトでしたがそんな仕事がスリリングに感じて楽しかったです。
ただ当時は大学生。終電で帰って家に着くのが1時過ぎ。なんやかんや寝るのは3時頃。
ちょくちょく大学も寝坊するようになり、だんだん大学も行かなくなってしまいます。

キャッチが本業のようになっていってしまいます。キャッチで当時20-30万は稼げてました。

ただとんでもなく飽き性な僕。
仕事中に立ちながら
「あれ?俺何してんだろ?」
唐突にそんなことを考えだしてしまいます。
大学も行かずに、このバイトしてても稼げるけど何にもならない。なんとなくそんなふうに感じちゃったんです。

僕はその日にMさんに大学を理由に当分来れませんと伝え、来れるようになったらまた電話します。とだけ伝えバックれました。
バックレると言ってもちゃんと電話で筋は通しましたよ。1ヶ月ほど立って電話が来たんですが、大学が大変で働けません。すみません。とそのまま辞めたんです。

大学が忙しいって言うのは言い訳に過ぎなくて、結局大学も行かなくなって中退しちゃうんですけもね…
社会人になった今、大学のお金出してもらってた両親には本当に申し訳ないと思ってます。

中退した僕はニート。実家暮らしだったので生活は保証されてましたが路頭に迷います。
そしてあることを思い立ち、地元埼玉から離れます。

キャッチ編 終

長くなったので続きます。

私服警官に同僚が捕まったり、書きたい話はたくさんあるんですがありすぎるのでこの辺にしておきますw
気になる人がいればコメントください。
番外編で書きます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。よければフォローといいねよろしくお願いします。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

転職体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?