コンテニューな世界で





「その昔 月 は夜と呼ばれ
消 には 太陽と呼ばれる光の星が
世界を隅々まで照らしていたんじゃ」



コンテニューがヘーカのまねを
しながら言います



コンテニューが屋敷に雇われてから
何百回も聞かされてきたフレーズです


この太陽の話と
「青いドラゴンを倒した少女」の話を
ヘーカがする時は
そのあとコインをもらえる率が高いのです


コンテニューは
「青いドラゴンを倒した少女」の話が
好きでした



いつか自分もこの弓でドラゴンを
退治してやる


まずは向かいの森に住む人コウモリだ

そんな事を考えていたら

人コウモリが目の前にいます



「…オマエじゃ無理だろうなぁ」


「ギャー!」


コンテニューは悲鳴をあげて
門柱の裏に逃げ込みます




人コウモリは

「うーん どうしようかなー」

といいながら
ふらふら飛んでいます


コンテニューはビクビクしながら
弓を構え えいっ と矢を
放ちます



人コウモリの近くの木に
刺さります



人コウモリは
少し考えてから

「これだ!」

といいました



人コウモリはわざとコンテニューが
狙いやすいように
翼を大きく広げます


コンテニューが矢を次々に
放ちます


木にささります



人コウモリは少しずつ高さを
あげていきます


やはり木にささります


「なかなかいい腕だな でも
あとは オマエじゃ多分無理だから じゃあな」


人コウモリは森の中に消えてしまいます



コンテニューはそのあともしばらく
門柱から森を見ていました




Ayaさんが屋敷からでてきました



コンテニューがさっきの一部始終を
一大叙事詩のように話します


Ayaさんはヘーカの話もそうですが
もちろんちゃんと聞いていません



Ayaさんの関心は
「矢が再利用できるか」です


Ayaさんはコンテニューの制止を
振り切って森の木を見に行きます



矢は木にしっかりと刺さっています



「アンタ その矢に足をかけて
この木を登ってこれるか?」


木の上から声がします 人コウモリです



悲鳴を上げるまえに

「わたしはこの矢がなくても木登りは得意よ」

という考えが勝利します




でもAyaさんは使える便利は使います

Ayaさんが木を登っていきます



枝がある辺りになると
Ayaさんは人コウモリへの恐怖心を
わすれています



「…で 私に何か用?」




「オマエ 眼 いいか?」


「私は私の事をオマエなんて
呼ぶ動物とは話さないわ」


「……わかったよ
俺は カラシ アンタ…いやあなたを
なんとお呼びしたら」



「Aya … さん Ayaさん」



「Ayaさん は眼がいい?」


「この距離でカラシの表情がわからない」


「…やっぱり さっきのやつの方が
よかったかな」



「一応最後まで話してみなさいな」


「塔の一番上の窓がみえる? 」




「は?なんとなく黒いシルエットは見える」


「あの窓の部屋は何?」


「塔の上は牢屋よ
昔 髪が長い子でも幽閉してたんじゃない
いまはガラクタ倉庫
私ですら掃除しない
それが何?」


「見てろ その
う … ち … きた!」






何かが発光しています





Ayaさんにもそれはハッキリ見えました








つづく




【連作短編『月』第百五夜 第四章二話】


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登場キャラ




※『月』は続きものです

※1番最初の話に行く↓
第一夜 はじめましてAyaさん



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