vortex 後編






血の匂いがする



この上まで上がって

そこにいる太陽の神が本物なら

私はここで終わるだろう


ムルラ お前は何を話したっけ



悪いがそっちでもう一度聞かせてくれ


まるで手に負えないと



神に言わせてから行く









「すみません!運転手さん
ここで降ろしてください!」



ザー ザー



ザー ザー



「あのー ちょっといいですか?」



「 何?」



「あなたが今Ayaさんと
接触すると 渦 がおきます

止めはしませんけど 、

それで
ある場所に運ばれてしまいます



あなたはワテのお兄ちゃんが選んでいるし
Ayaさんはワテが選んだ人だから
引き合うのは仕方ないです



残念ですがワテはもうAyaさんには会えません

だからあなたに言っておきます

ワテは
終わりまでAyaさんの理性と
みんなを信じていました



ワテがここいたときに
それを上手く言えればよかったのですけど

横槍が入ってしまいました
でも だからこうしてあなたにも会っています

ワテはあなたも信じています
ワテのお兄ちゃんが信じているように」



月ちゃんは
たごの手をにぎりました



「では さようなら」






「うそー!」



「ああ すみません
結局一匹もみつかりませんでした」



「やだ 雨降ってきてるのに
…お母さんは?」


「1人で帰りました、私が亀を探してるのが
よっぽどうれしかったみたいで、
それにいいんですよ 暇だし、それに
なんかうちの母の事知ってるみたいですし」


「ええ畑の野菜を勝手に…あ…」



「いいんですよ 本当ですし、
ただ 母はこんなこと言うんですよ
変な話なんです

あの野菜 もちろんこの畑の野菜なんですが
今の時代のものじゃないんです

ほらもう変でしょ?もっと変ですよ
昔この辺りでいなくなった子が
母にそっと その時代から渡してるみたいなんです
泥がついた野菜をですよ



なんでもそれを食べると近い未来に
発生するゾンビになる病の病原菌に
感染しないみたいなんです
ハハハ
母は本気で言ってるんですよ



すみません こんな与太話を雨の中で
そろそろおいたまします」


「いいえ、すばらしいお話ですわ
明日私も一緒に座ってその野菜手に入れます」









Ayaさんの船は簡単にはとまらないはずですが

ペンギンを発見した瞬間にピタッと止まります





全ての動力が停止します


静かです




「おりこうさん」




透き通った空気と

白と青の世界がそこにあります





太陽が笑っています

Ayaさんも笑います




小学校5年生のAyaさんは
友達の ぶきちゃんと
山羊の子供を見に行く
約束していたことを
やっと
思いだします











つづく







【連作短編『月』第百十四夜 第四章十一話】

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※『月』は続きものです



※1番最初の話に行く↓
第一夜 はじめましてAyaさん




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