100万ドルの夜景



その晩 Ayaさんは 丘の上のレストランにいました



歳下の会社員の男の子が誘ってくれました



猫は月ちゃん達に預けてきました



料理はとても美味しく

彼のお話も気取ったところがなく


Ayaさんは こういうのも たまには

いいなと思いました


「実はAyaさんに見せたい景色があるんだ」


少し嫌な予感がします


お客が食事を終えて 次々にテラスに出ます



Ayaさんはデジャヴ感で一杯です


Ayaさんは 学生時代 友人達とハワイに行きました

そのツアーのオプションに

「百万ドルの夜景」がありました



たしかこんな風に丘の上のレストランで

みんなでテラスに出てその夜景を眺めてました



「すごーい」
「うっとりする」
「贅沢ねー」

と 言い合う友人達の中でAyaさんは

次の瞬間 こう言い放っていました


「…電気じゃん」



友人達が一瞬で引きつりました


「あれから わたしも少しは大人に

なっている ハワイの旅行は私がお金を

払って行ったものだ

今夜は歳下の青年が誘ってくれている 」


Ayaさんは 自分にそう言い聞かせます


「綺麗ですね」



彼が言います




「そうね」



カブト虫の匂いがする山の方を見ながら

Ayaさんは言いました




つづく


【連作短編『月』第二十五夜】
【読了時間:1分 571字 挿し絵枚数 10枚】


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※『月』は第一夜からの連作短編になっています

第一夜 はじめましてAyaさん


連作短編『月』目次

第一夜 はじめましてAyaさん

第二夜 雨が降っている夜 【風情】

第三夜 ヘーカの歩く道 【奇行】

第四夜 カラシ捕獲作戦 【作戦】

第五夜 ものごとの順番 【生活】

第六夜 素性 【地球】

第七夜 夜の森の先 【探検】

第八夜 出現 【犯罪】

第九夜 静かな満月の夜に 【神秘】

第十夜 戻るけどすすむ 【日常】

第十一夜 さよならゾンビさん 【ホラー】

第十二夜 カラシミステリー 【生態】

第十三夜 畑に木はいらない? 【環境】

第十四夜 死の森と龍の王妃 【出会い】

第十五夜 天才とうどん 【恋】

第十六夜 セントヘレナ手記 【職】

第十七夜 カラシとホットケーキ 【騒動】

第十八夜 ミスト 【幻想】

第十九夜 神さまの香りのポンチョ 【神】


第二十夜 大貫サリー(高2)【奇行】

第二十一夜 気がかりなことが2つ 【怪談】

第二十二夜 浅くまどろんでボン・ボヤージュ

【白昼夢】

第二十三夜 二十歳になっても恋人ができなければ

自殺する 【恋愛】

第二十四夜 それはこのままこの世界 【生活】

第二十五夜 100万ドルの夜景 【価値観】

第二十六夜 ブーゲンビリア 【進展】

第二十七夜 公園の風船 【しんみり】

第二十八夜 夜の太陽 【足跡】

第二十九夜 クエストモードとピースモード【恋】

第三十夜 イノセントワールド 【奇行】

第三十一夜 笑いながら回る 【ミステリー】


主な登場キャラ紹介

カラーイラストページへどうぞ↓


☆コピックを使ってカラーイラストを

たまに描きます (その都度更新)

『月』ギャラリーへどうぞ↓


最後まで読んでくれてありがとう^^

大貫サリー


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