rigid






月曜日の 消(キエ) です

昨日の 月(ツキ) から降っていた
雨はあがりました



Ayaさんは
ヘーカの服をもちながら
森を歩いています



部屋干しでちゃんと乾いたかが心配です


「あーあ…持って帰ったのが
いけなかったんだ
‥入子はもうあんな高さに届くんだ」


床に落ちてしまった服に
猫の入子(いりこ)が
吐きました



3カ所中最後の1カ所がヘーカの服でした


次に書く手紙のネタが
決まりました
このところずっと入子の事でした


「うーん、どっちでも成り立っちゃう手紙だわ 」




門のところに コンテニューがいます




「Ayaさん どうしたんですか?
ヘーカの演説は明日ですよ
そんな格好でもし 月 に歩いていたら
野盗に狙われます」



「予行練習よ 本番さながらのイメージが
欲しかったの それに私の家からこの屋敷までは
森を通る道しかないわ
森には 人コウモリがいる
みんな怖がって近づかないわ」


「人コウモリに襲われたらどうするんです」


「私 走るの早いからここまでは平気
あとはお願いね」



「まかされた ついにこの弓を
使う時がくるんだな 待ち遠しい」



まず 届かないだろうな…


森の上を飛ぶコウモリを見ながら
Ayaさんは思います

今日は他に珍しい動物はいません





屋敷に入ります




Ayaさんは自分が掃除した広間を
歩きたくないので
横に置いてある赤い絨毯を用意します



ヘーカの部屋は階段の裏の廊下の先です


Ayaさんは階段の裏にまわりたいので
こんな感じで二本使います



押す感じで蹴ります



今日も時計回りを選びます


三本目は階段を上がる時に使います



上の階は 基本演説の時にしか
使いません


そしてこの廊下にやってきます
ここにいるのも入子です



人間のほうの入子です



Ayaさんは試しに声だけで
やってみます


「ピー!!!」



入子は反応しません



Ayaさんは仕方なく近くまで行きます

何かを指で押すフリをしながら言います



「ピッ」


入子が上がっていきます



これでヘーカがいる部屋に入れます


ヘーカの部屋の鍵をAyaさんは持っています
でも何かのエラーがでて
入子が上がっていかない時は
Ayaさんは部屋に入ることを諦めます


Ayaさんは人をまたいではいけないと
習ってきたからです
(くぐってはいけないとは言われていない)



入子は昨年の「月食」の時に
ヘレナ岬に流れ着きました



ヘレナ浜じゃなかった事が



入子の何かを発動したのかもしれません



ヘーカに助けられた入子は
名前を聞かれ



ヘーカの服の胸のお花を見ながら
「入子」と答えました



そして入子はこの廊下に落ち着きました




Ayaさんは「月食」については
さっぱり記憶がありません


4日間風邪で寝込んでいたので 消 だか 月 だか
わかりませんでした




目が開く度に いつもよりすこし暗いなと
思っただけでした




ヘーカの部屋に入ります


ヘーカは珍しく起きています



ヘーカはAyaさんに ノックをしないで
勝手に入るよう命じています


理由を聞いたら
いつからいたんだろうって考えなくて
済むからだそうです



Ayaさんは逆だとおもいます


「もともと水を出しっぱなしにしていれば
いつ止まったんだろう という方を考えられる
じゃろう」


そう言われてさらにわからなくなりました



「ヘーカ 明日の服をお持ちしました」


「どこかに持っていったのか?」



「この間の演説の時も風で胸のお花の
ワッペンが飛んでしまったんで 家に持って帰って
縫い付けておきました」



Ayaさんはもちろんそれが勲章であることを
知っていました

入子がそれに吐いたことは
黙っておこうと思いました


「ありがとうAyaさん
御礼に明日の演説で 話す話を
先に聞かせてあげよう」



Ayaさんは喜んでいいのかわかりません



「太陽を殺して



…神になった少女の話だ」








つづく




【連作短編『月』第百四夜 第四章 一話】


次の話に行く→


※『月』は続きものです

※1番最初の話に行く↓
第一夜 はじめましてAyaさん



登場キャラ



前の話に戻る←


#漫画 #日記 #イラスト #挿絵 #創作
#メイド #月 #演説
#お話 #神
#連作


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

ありがとう^^
22

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。