ある晴れた日に




もりいちがAyaさん達と合流します



もりいちが言います

「さすがに このスーツケースもってこの先
登って行くのはキツイな」



「Ayaが荷物番でここにいるから平気 だよ」

ぶきちゃんが言います


Ayaさんはもう準備万端です



「Ayaさん一人をここに置いていくの?」


Ayaさんはハナからそのつもりです


「じゃあ 二人が戻ったらおやつね」
Ayaさんは「ある晴れた日に」
を口ずさみながら言います



ぶきちゃんともりいちが結界の中に
入っていきます



Ayaさんはすかさずおやつを食べはじめます









「玉野さんなんか感じる?」


「なーんも 」



しばらくして山頂に着いてしまいます



「なんだよ Ayaも楽勝で来れたな
ここの方がロケーションよくね」


もりいちが大きな岩の上にあったマコ
をみつけます



あっけなくマコの捜索はおわります


もりいちとぶきちゃんは
Ayaさんの待つ場所に向かって
山を降りていきます



雨がまた降り始めます







タクシーの中で まるすと松井さんが
話しています



「大津君は私が中学の時 何部だったか覚えてる?」



「… え たしか帰宅部で…あれ
1年のときテニス部にいなかったっけ?
足がめっちゃ早かったのは覚えてる」



「そう じゃあAyaは何部?」


「家庭科部 文化祭のとき
すげえの作ってたから忘れないよ」



「…私とAyaがどのぐらい仲良ったか
知ってる?
Ayaが塾に行くって言って
私の家で遊んでて バレて
塾やめさせられたぐらよ」




「そうなんだ…」








「玉野さん じゃあさっきのが六八石の原石?」



「ちげーよ ここにはねーよ
六八石ってなんだか知ってんのかよ」


「3億年ぐらい前の噴火でできて
山を転がり落ちて六角形になったって
いわれてる石でしょ



山を転がり落ちて六角形になったって
ところはなんかの比喩だと思うけど」



「昔の人は空から落ちてきたから
神様の乗り物だと思ってたんだ」



「…? で ここにないの?」


「いいか?ここが その神様が
選んだ場所だぞ
例えばUFOに乗ってきた宇宙人は
着地したらそこにいなきゃいけない決まりか?
修学旅行に行ったらバスの
中で終わりかよ
バスをどっかに停めておいて
徒歩で移動すんだよ」



「じゃあ ここからそんな離れてない
場所にその原石があるってこと?
でもそのバスだか宇宙船だか石だかに
神様は帰るでしょ
だからその石やら場所を聖域に
するわけでしょ」


「聖域はあくまで神様が選んだ場所だ
そこまでの移動の方が本当はメインだ



そう でも神さまってやつは
便利機能がついていて
その聖域まで移動した分の時間を
巻き戻して バスに戻ってしまう



ウチらからみたら動いてねーんだよ
バスに乗ったまま 全てを
お見通しの薄気味悪いやつだ」



「例えば僕が神様ならこのマコを
持ったまま さっき マコを探しに
いく前の自分でAyaさんの前に行けるって事?」



「その場合例えば Ayaが
〈マコを見つけたもりいち〉が もりいち として
上書きされるから
〈マコを見つけにこれからいくもりいち〉が
まるまる消去されるかもしねーな
けど 安心しろ ウチらに
そんな力はねーよ」






その頃Ayaさんは雨に気付かずに
夢を見ていました





夢の中でAyaさんは新聞を読んでいます



Ayaさんが新聞を読むことなんて
まずありません



だから Ayaさんはすぐに夢だとわかりました


新聞には地元の少年野球チームが
遊泳禁止の海で溺れたという
ニュースがのっていました



新聞を読み終わったAyaさんは
朝ごはんを食べて



お風呂に入って



歯を磨いて



着たことがなかったワンピースを着ます



自転車で図書館に行く途中で
ワンピースの腰の紐を落としてしまいます








ようやくその紐を見つけて手を伸ばした
ところで目が覚めます




手の先に 花がみえます




ひどく頭が痛みます



Ayaさんは 結界に入り花を手にしてしまいます



そこにぶきちゃんともりいちが戻ってきます



「わー見つかったのねー
よかった よかった
帰りましょ
なんかAya頭いたくて
風邪ひいたかな」



「そんなとこで寝るからだよ
しっ 誰か来る!」



叔母さんとまるすと松井さんが現れました



「まるす ?叔母さん… 松井さん? 」


ぶきちゃんはもりいちから
マコをもらい叔母さんに渡します



「マコ、 ぶきちゃんにありがとうをいいなさい」




ニンゲンニナルカラココカラダシテアゲレルワ
アナタハワスレルデショウシネ





何か聞こえたような気がしましたが
雨音だと思い、ぶきちゃんは結界を出ます



Ayaさんは 松井さんの顔を
ジーっと見ます
少しの間 誰だかわからなかった感じです



それからゆっくり結界をでます



「わー!深雪ー!どうしたのー?
超久しぶりじゃん !」



「Aya…」



「深雪ー !お花あげるね」



「あつい 、Ayaあんた熱あるんじゃない?」


「じゃあ みんな帰ろう」










それから雨がさらに強くなりました




叔母さんの家で少し休むつもりでしたが
Ayaさんの体調が心配になってきたので
そのままバス停に向かいます




そこに堺君のおじいちゃんと
きな子が軽トラでやってきます



Ayaさんはみんなにごめんなさいを
言いながら軽トラにスーツケースを
のせて 乗り込みます



「Aya 帰ったらすぐ寝ろよ」



「わかったー ねえ、ぶきちゃん
今度はこの全員でピクニックに行こうよ
晴れた日にさー
そう もりいちに 伝えておいてよ」



「 は?自分で言えよ

もりいちー!
Ayaがまたピクニック行こうだってさ!」






「…あの子 Ayaさんて言うんだ…」







Ayaさんはそれから四日間寝込みましたが





夏休みだったので特に問題はありませんでした












次回 第三章 最終話

「夜の入り口」








※『月』は続きものです




※1番最初の話に行く↓

第一夜 はじめましてAyaさん






登場キャラ




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