それはこのままこの世界

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【連作短編『月』第二十四夜】
【読了時間:1分 751字 挿し絵枚数 8枚】



今夜は火曜日です

ヘーカ がレッドカーペットを敷きます



月ちゃんは カラシに聞いてみます

「あれは何をしてるの?」



「ヘーカが記憶を取り戻す為のリハビリ

歩いてると なんか思い出しそうになるんだって」


「警察に相談したらいいかと」


「どうしても自分で思い出したいみたいだよ

実際あんな事してるから 一度警察が来たんだよ

そしたら ヘーカが話したら 警察の人が

すんなり帰ってしまって なんていうか

すごくその立ち振る舞いが様になっていてさ



ヘーカもその時が一番自分が誰かを思いだせそうだっ

たって …でも …Ayaさんがなぁ…」


「Ayaさん?」


「シャキッと着物で決めたAyaさんと

ヘーカがレッドカーペットの上で鉢合わせれば

その時 何か起きそうな気がするんだ

でも いつものAyaさんだと…見てればわかるよ」


Ayaさんが道に現れました



レッドカーペットをじーっと見ながら歩いて来ます

角を曲がってこっちに来ます

今度は万年塀と 伸びきった木の枝を見ています


子猫を月ちゃんに渡したAyaさんは


「きっと野良猫がカーペットの中に入ってたんだな」

そう言って紙袋の中の物をベッドに出して

コロコロと空の紙袋を持ち 髪を縛り腕をまくります



「いくさ やね」
「いくさ やね」
「いくつやねん」

柳さんが一斉に言います


そして コロコロしはじめます



さらに塀の下の雑草を抜き始めます



「ありえないわ…実家なら町内会…苦情もんだわ」


ぶつぶつ言ってますがとても楽しそうです

ヘーカが歩いているのもおかまいなしです

ずーっとコロコロと雑草を抜いてます

そのうちヘーカを呼び止めて

塀から飛び出た木の枝を指差して何か言っています



なにを話しているか

聞こえないのに

月ちゃんには 内容がわかるような気がしました




つづく


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※『月』は第一夜からの連作短編になっています

第一夜 はじめましてAyaさん


連作短編『月』目次

第一夜 はじめましてAyaさん

第二夜 雨が降っている夜 【風情】

第三夜 ヘーカの歩く道 【奇行】

第四夜 カラシ捕獲作戦 【作戦】

第五夜 ものごとの順番 【生活】

第六夜 素性 【地球】

第七夜 夜の森の先 【探検】

第八夜 出現 【犯罪】

第九夜 静かな満月の夜に 【神秘】

第十夜 戻るけどすすむ 【日常】

第十一夜 さよならゾンビさん 【ホラー】

第十二夜 カラシミステリー 【生態】

第十三夜 畑に木はいらない? 【環境】

第十四夜 死の森と龍の王妃 【出会い】

第十五夜 天才とうどん 【恋】

第十六夜 セントヘレナ手記 【職】

第十七夜 カラシとホットケーキ 【騒動】

第十八夜 ミスト 【幻想】

第十九夜 神さまの香りのポンチョ 【神】

第二十夜 大貫サリー(高2)【奇行】

第二十一夜 気がかりなことが2つ 【怪談】

第二十二夜 浅くまどろんでボン・ボヤージュ

【白昼夢】

第二十三夜 二十歳になっても恋人ができなければ

自殺する 【恋愛】

第二十四夜 それはこのままこの世界 【生活】

第二十五夜 100万ドルの夜景 【価値観】

第二十六夜 ブーゲンビリア 【進展】

第二十七夜 公園の風船 【しんみり】

第二十八夜 夜の太陽 【足跡】

第二十九夜 クエストモードとピースモード【恋】

第三十夜 イノセントワールド 【奇行】

第三十一夜 笑いながら回る 【ミステリー】


主な登場キャラ紹介

カラーイラストページへどうぞ↓


☆コピックを使ってカラーイラストを

たまに描きます (その都度更新)

『月』ギャラリーへどうぞ↓


最後まで読んでくれてありがとう^^

大貫サリー



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