メイド服着といていい?…なんか 違う世界に飛んじゃいそうだし







「… いなくなったわ」


「ドアの外に何か置いて
ありそうですか? その…」


「Ayaよ Ayaさんって呼んで あなたは…」



「SANといいます
太陽の神をやらせてもらっています」



・ドアの外に何か置いてあるか
・太陽の神さまとは何じゃらほい
Ayaさんはそれほど頭を使わず分かる方を
選びます



砂の入ったバケツが置いてあります



砂が少しぬれているのか重みがあります



「テーブルの上でひっくり返してください」



Ayaさんはバケツプリンを
頭に思い浮かべます



そうだ 今度セントヘレナに行くとき
みんなにバケツプリンを作っていこう
何人分だろう?



ヘーカ

カラシ



柳さん×3

ハロデちゃん



サリー

坂本君



あれ 誰かぬけてる…



「Ayaさん トンネル掘るの手伝ってください」



砂がついたプリンが頭に浮かびます



私がゾンビ映画の監督なら
人間の脳みそはプリンにするかもなぁ

あら…



「なにか光ったわ… 」


「たぶん妹がやられたんですよ」


「あ! 顔の太陽がかけてる…」



窓ガラスに穴があいています



「やっぱり…
少し時間がなくなりましたね 急いでください」


SANの顔の太陽がどんどんかけていきます



ホテル内の騒ぎかと思っていましたが
よく聞くと 外で誰かのコールがおきています



TA–GO! TA–GO! TA–GO!
TA–GO! TA–GO! TA–GO!



Ayaさんは手を止めて廊下を逃げている
従業員さんにその事を聞きます



「有名なミュージシャンの方が泊まって
いるんですよ」




Ayaさんは思います


なんであそこで固まってもみくちゃに
なりながら叫ぶ必要があるのか

みんなバラバラになって
場所を広く使って叫べばいいのに


「TA–GO! TA–GO! TA–GO!」



Ayaさんも マネして叫んでみます


さっきの従業員さんの悲鳴が聞こえます



Ayaさんはドアをあけ
その男と目が合います



「なんだ いつかの兄ちゃんか」



「おー!トンネルにいた 太陽の子!
って おい おい 顔がやばい感じだぞ」



「…あら あなたいつの間に
なんで?」



「メイド服だと恥ずかしくて」



「… ふーん あら ーじゃあ、あのにいちゃんが
みんなに表から叫ばれてるのねー
私に要件行ってくれたら伝えるのに」




男同士の話がはずんでいます
トンネルも貫通しています



「へー うまくあいたじゃない」

「あー!!駄目!!」



砂山から子どもの手が出ています


「 えー!これはSANのでしょう?」



反対からも子どもの手がでています



「…うー、全然わかんないけど
とりあえずどうしてどっちもグーなの?」


「アタリとハズレです」



「アタリの方の手の中には何が入ってるの?」


「…ビー玉、



ハズレは花を握っています」



「花がなんでハズレなの?」


「その子は…まだ山から降りてきていないから
…か、
なるほど ちょっと待ってて」



「???」


TA–GOが部屋からでて行きます



悪臭がしてきます



見ると手が2つとも腐り始めています



SANもさらにかけています



TA–GOがギターと小さな箱を持って戻ってきます



紙を取り出して 箱をSANに渡します






「あはは…アリガトウ」



SANは笑いながら 光になってしまい
箱ごと消えてしまいます



手が元に戻っています



「よかった 間に合ったかわからないけど
今から この歌のボツになった三番を歌うよ
あなた…えっと」



「Ayaよ Ayaさんでいいわ」


「Ayaさんは 歌が終わるタイミングで
どちらかの手を選んで タッチしてくれ」



「…ふーん よくわからないけど」



よくわからない約束は引き受けます











夜の国に連れてこられた
子供達は死者が遊ぶ夢を見ていた
月の仕業だとわかる子供が1人だけいた





子供達はみんな目を覚まそうとした
最初に夢からはい上がった子
最後に夢からはい上がった子







1人はどっちが夢かわからなかった
1人は夢がどっちかわからなかった



月を見ているふりをしている子が1人いたから





ピコポンハンマーがいい

Ayaさんはそう思いました








つづく







【連作短編『月』第百十一夜 第四章八話】



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※『月』は続きものです

※1番最初の話に行く↓
第一夜 はじめましてAyaさん

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#物語 #神 #音楽 #歌詞 #プリン


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連作短編集 『月』 第1夜「はじめまして Ayaさん」 https://note.mu/tukihara/n/nf65e96fa3098
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