早鐘




ザー ザー



ピーーーーーッ


坂本君が重機のホーンを鳴らします



サリーを呼んだわけですが
ベッドから顔をだしてくれません



慎重に道にバケットを置きます




フックのついたワイヤーで
重機の爪と鉄板の穴をつなげます



準備完了です




サリーはベッドの中で何かを読んでいます



「ワイヤーあったから鉄板を先に
ずらしちゃうよ 柳さんの移動は
この雨だと ぐちゃぐちゃだから後、
まー どっちにしても
サリー達は作業着いらなかったかもな」


坂本君がサリーに話しかけます


「ヘーカの日誌がおかしい…」



「まー ヘーカが書いてるならおかしいだろう」


「日付がくりかえしてる
でも 内容が少しずつ違う」



「ただの間違いだよ」


「くりかえしてからは天候がない」



「忘れただけ、もともと記憶喪失だし」


「Ayaさんの書かれ方がなんかステキ
Ayaさん愛 の日記みたい」



「俺が知ってるAyaさんまんまだよ」


「…なんか」



サリーはなぜか今さっきまでいたAyaさんと
日誌の中のAyaさんが結びつきません



「あの日のAyaさんは… 」










「あれ⁈」




「どうした?」


「ううん … なんでもない」


「Ayaさん遅いな
鉄板ずらしちゃうか」


「いいんじゃない?階段とか
出てきたら入っていかなければ」




ザー ザー



ザー ザー



ザー ザー




ザー ザー


ザー ザー



「下見ですか?基本はワテらがおった
ベッドの位置に建てるものですが…」



「ここは畑ですし 少し地面が硬い場所に
しましょう… そや 柳さんのとこなら
下に鉄板があります 移動もすこしで
済むしほらあそこ」



月ちゃんは焦ります
箱を隠した鉄板の上に
ベッドを置かれては
ますます取り出すことが困難になります




ザー ザー


ザー ザー


動揺をみせないように話を変えます


「Ayaさん この万年塀のむこうの森は
なんですか?」


「ヘーカ の森ですよ ヘーカのお屋敷が
あります 私のお勤め先でもあります」


「ヘーカ…?えらい方ですか?」


「今日が月曜… 明日の 月 にわかりますよ」


「え?」




「ふふ ごめんなさい 明日の 夜 にわかりますよ」





ザー ザー




「いたぞ」



ザー ザー



ザー ザー



「ん?」



ザー ザー



ザー ザー


ザー ザー


ザー ザー









つづく






【連作短編『月』第百十三夜 第四章十話】



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※『月』は続きものです




※1番最初の話に行く↓
第一夜 はじめましてAyaさん

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