夜の森の先


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【連作短編『月』第七夜】
【読了時間:1分 614字 挿し絵枚数 8枚】


その晩はヘーカがお屋敷を

案内してくれます



「行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃい」
「言ってらっしゃい」

柳さんが見送ります


森の中を進んでいきます



「カー ! カー!」


カラシに驚いたカラスが 鳴きます


「カラス うっせー!」


カラスに驚いたカラシが言い返します


「ほら あれが お屋敷よ」


「お屋敷 … おや…」



「これは…産廃屋さんではないですか?」


「そうよ ヘーカはここに

住み込みで働いてるの」


「ヘーカの森と お屋敷と聞いていましたが」


「着物着た私が言ってたんでしょ?

あっちのAyaはなんでも綺麗な言い方に

してしまうからね」


「柳さんの場所をヘーカの土地と

言っていましたが」


「ヘーカが いつもお昼寝してる場所よ

だからベッドが来てよかったわ」



「Ayaさんのお勤め先と聞きましたが」


「私はここの事務 ヘーカは受付よ」



「あ、私忘れ物を事務所に取りにいくわ」



「昼間は喧騒にまみれておる

しかし そのぶん 夜の静寂は美しい

そう思わんか」


ヘーカがしみじみと言った



月ちゃんは少しだけわかる気がしました


Ayaさんが走って戻ってきました


「はぁ はぁ 大変 事務所の机の引き出しの中に

子猫がいる…」





つづく


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※『月』は第一夜からの連作短編になっています

第一夜 はじめましてAyaさん


連作短編『月』目次

第一夜 はじめましてAyaさん
第二夜 雨が降っている夜 【風情】
第三夜 ヘーカの歩く道 【奇行】
第四夜 カラシ捕獲作戦 【作戦】
第五夜 ものごとの順番 【生活】
第六夜 素性 【地球】
第七夜 夜の森の先 【探検】
第八夜 出現 【犯罪】
第九夜 静かな満月の夜に 【神秘】
第十夜 戻るけどすすむ 【日常】
第十一夜 さよならゾンビさん 【ホラー】
第十二夜 カラシミステリー 【生態】
第十三夜 畑に木はいらない? 【環境】
第十四夜 死の森と龍の王妃 【出会い】
第十五夜 天才とうどん 【恋】
第十六夜 セントヘレナ手記 【職】
第十七夜 カラシとホットケーキ 【騒動】
第十八夜 ミスト 【幻想】
第十九夜 神さまの香りのポンチョ 【神】
第二十夜 大貫サリー(高2)【奇行】
第二十一夜 気がかりなことが2つ 【怪談】
第二十二夜 浅くまどろんでボン・ボヤージュ
【白昼夢】

第二十三夜 二十歳になっても恋人ができなければ
自殺する 【恋愛】

第二十四夜 それはこのままこの世界 【生活】
第二十五夜 100万ドルの夜景 【価値観】
第二十六夜 ブーゲンビリア 【進展】
第二十七夜 公園の風船 【しんみり】
第二十八夜 夜の太陽 【足跡】
第二十九夜 クエストモードとピースモード【恋】
第三十夜 イノセントワールド 【奇行】
第三十一夜 笑いながら回る 【ミステリー】

主な登場キャラ紹介
カラーイラストページへどうぞ↓

☆コピックを使ってカラーイラストを
たまに描きます (その都度更新)
『月』ギャラリーへどうぞ↓

最後まで読んでくれてありがとう^^

大貫サリー





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