大貫サリー(高2)




今夜はみんな集合が遅いです


月ちゃんは 柳さんと話しています



「おはようございます柳さん…達でしたっけ?」


「柳さんでいい」
「柳さんでいい」
「冷やかさんでいい」


「ワテ 今日昼間に一度起こされてしまったんです



昼間にワテが起きると うっすら空に

月が見えるから お兄ちゃんに対する

生存確認みたいにはなるんで

たまにはいいんですが」


「真昼の月」
「真昼の月」
「真冬の土地」


「ピーッてホイッスルの叫び声がしたと思ったら

あの道を 女子高生が 泳いでいるんです



クロールをしながらずっと歩いてくるんです

で 万年塀でターンを失敗したらしく

こちらに向かって 泳いでくるんです



そして 柳さんを使って 今度は綺麗に

ターンしたんです」



「蹴られたのね」
「蹴られたのね」
「描かれたモネ」


「ワテが後をついて行ったら

国道のところに一台自転車が止めてあって

大貫 って名前が書いてありました



で 急にぴたっと泳ぎをやめて

自転車にまたがり ワテの方を向いて



「夏が来る前に 泳いでやったわ」



そう言って行ってしまいました」


「大貫さん」
「大貫さん」
「わたし その子の気持ちわかるな」



柳さんの1人が素で言いました




つづく


【連作短編『月』第二十夜】
【読了時間:1分 684字 挿し絵枚数 9枚】


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※『月』は第一夜からの連作短編になっています

第一夜 はじめましてAyaさん


連作短編『月』目次

第一夜 はじめましてAyaさん

第二夜 雨が降っている夜 【風情】

第三夜 ヘーカの歩く道 【奇行】

第四夜 カラシ捕獲作戦 【作戦】

第五夜 ものごとの順番 【生活】

第六夜 素性 【地球】

第七夜 夜の森の先 【探検】

第八夜 出現 【犯罪】

第九夜 静かな満月の夜に 【神秘】

第十夜 戻るけどすすむ 【日常】

第十一夜 さよならゾンビさん 【ホラー】

第十二夜 カラシミステリー 【生態】

第十三夜 畑に木はいらない? 【環境】

第十四夜 死の森と龍の王妃 【出会い】

第十五夜 天才とうどん 【恋】

第十六夜 セントヘレナ手記 【職】

第十七夜 カラシとホットケーキ 【騒動】

第十八夜 ミスト 【幻想】

第十九夜 神さまの香りのポンチョ 【神】

第二十夜 大貫サリー(高2)【奇行】

第二十一夜 気がかりなことが2つ 【怪談】

第二十二夜 浅くまどろんでボン・ボヤージュ

【白昼夢】

第二十三夜 二十歳になっても恋人ができなければ

自殺する 【恋愛】

第二十四夜 それはこのままこの世界 【生活】

第二十五夜 100万ドルの夜景 【価値観】

第二十六夜 ブーゲンビリア 【進展】

第二十七夜 公園の風船 【しんみり】

第二十八夜 夜の太陽 【足跡】

第二十九夜 クエストモードとピースモード【恋】

第三十夜 イノセントワールド 【奇行】

第三十一夜 笑いながら回る 【ミステリー】


主な登場キャラ紹介

カラーイラストページへどうぞ↓


☆コピックを使ってカラーイラストを

たまに描きます (その都度更新)

『月』ギャラリーへどうぞ↓


最後まで読んでくれてありがとう^^

大貫サリー




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