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散文的日々の中 ③

花を贈る時には・・・

LINEに黄色いバラの写真が送られてきた。
母の日に送ったバラが返り咲きしたらしい。

母は花を咲かせるのがとても上手い。
実家に帰ると、時々人様の鉢植えを預かってきている。
病気になったり、上手く咲かなかったりする鉢を預かっては、
きれいに花を咲かせて元の持ち主に帰している。
花のお医者様みたいだ。

ちなみに父は庭いじりが好きで、小さいが池ありの庭園を造り、そこに置かれたサツキの鉢植えは、百を超えていた。
五月の半ばになるとご近所さんが花見に来るくらい見事に花を咲かせる。

そんな両親のように私はうまく花を咲かせる事ができない。
そして家に花を飾らないので、花嫌いだと勘違いされている。
だけど植物園に行ったり、庭園に行く。
花を嫌いなどではけしてない。

ところで、なぜ母の日に黄色いバラを贈ったか。
黄色いバラの花言葉は嫉妬や不貞などあまりいいイメージがない。
その逆に、平和や友愛などの意味もある。
しかし、ここでは花言葉は関係ない。
実家に帰った時の鉢植えには色とりどりの、いろいろな種類の花がある。
その中に黄色が無かったというだけだ。
そして、花を育てるのが好きな母は花言葉を気にしない。

花を贈る時には・・・母ご自慢の花たちを見て決めるのである。

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