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#02 引っ越し選手権

江戸川乱歩は生涯に46回も引っ越しをしたらしい。
それには遠く及ばないが、月猫は現在19回の引っ越しを経験している。

WEB上で色々なデータを見ていると、日本人の平均的な引っ越し回数は約3回と出ている。


今まで何回引越しをした? 10~50代364人へ引越し回数を調査した。LIFULL HOME'S PRESS


もしも引っ越し選手権なるものがあったら。
月猫は結構健闘するほうではないだろうか。

実に6県16都市。
北は北海道、南は大分。
後半半分は、まさに自由意志のもと行った、完全なるプライベート移住である。

なんでそんなに引っ越しするの?
そんな声が聞こえてきそうだ。
そこはまあ、まだ、秘密ということでw

東京・大阪の都市圏から、大自然だらけの田舎暮らしへ。
蚊も殺せないほどの虫嫌いであるわたしが選んだ「大自然とともに生きる」道。

今回はそんな月猫の引っ越しについてお話したいと思う。

わたしの引っ越しスタイルは、超ミニマリスト
早いときは1年に2~3回程度の引っ越しをしていたこともあり、荷物はいつも最低限。

そう、マイカー(軽自動車)に身の回りのものを詰めて自力で引っ越すというもの。

助手席から後ろまで、見事なつめっぷりで。
タイトルにもある通り月猫は地図が読めないため空間把握能力は低いと思われるが、いや、このときばかりは自分でも褒めたいくらいの収納力。

段ボールは場所をとるため、なるべく使わず、一切の空間も無駄にしないようにパズルのように荷物を詰め込み、空いた隙間には衣類などを袋につめて、緩衝材代わりに。

冷蔵庫や洗濯機は、地元のリサイクルショップに売りさばき、転居先で違うリサイクルショップから買い付ける。

とにかく引っ越しにお金をかけない。
これが信条だ。

時期的にもう引っ越しがひと段落している世の中ではあるが、もしこれから引っ越しをするという予定のある方は、ぜひご参考に(注:あまりおすすめしません笑)

ちなみにリサイクルショップで家具や家電を買うときは、大手チェーン店ではなく地場の個人店が断然おすすめ。

なんでって、だって、結構値切れるんだもの!w

大阪の血がながれる月猫的には、「値切り」という行為は非常に血が騒ぐもの。

家電量販店でするのは当たり前。
正直、リサイクルショップで通用するとは思っていなかったが、なんのその。
店長さんノリノリで割り引いてくれるのだ。

これは勝手な憶測だが、個人経営のリサイクルショップでは、家具や家電は場所をとるため、「早く売り切りたい」という意識が高いように感じられる。

値引いて在庫がはけるなら、お店的にはとってもハッピー。
月猫的にも財布が痛まずとってもハッピー。
リサイクル品で生活することで、これぞまさに、個人でできるSDGs!w

てなことは置いといて。

月猫は都会暮らしも、田舎暮らしも経験しているわけであるが、やはりわたしとしては、断然田舎暮らしの方に軍配を上げる。

もちろん、どちらも一長一短ある。
個人の「何に重きを置くか」という価値観で、答えは変わる。

都会暮らしは確かに便利がいい。
遊ぶ場所にも困らない、おいしいお店もたくさんある。
いろんな人がいろんな場所から集まるから、たくさんの価値観が入り乱れ、多様性が認められる。

だが一方、どこを見ても人、人、人。
高い建物が視界を遮り、無機質な中に人工的なグリーン。
みな生きることに必死で、足元ばかりを見ている。
高い家賃を払うため、高い食費を払うため、みんな必死で競争しながら働いている。

田舎暮らしはとっても不便。
遊びといったら自然相手がほとんどで、月猫的には全然アリだがひとたび天候が悪いと家にこもるほか選択肢はない。
移住してくる人の方が圧倒的に少なく、住んでいるのはほとんど「地元から一度も出たことがない」という方々。
地元の付き合いや排他的なシーンも少なくはない。

だが一方、心が休まるのを感じる。
車があれば、たいていのものは不自由しないし、なんならそこらで買えないものはネットで探せばことたりる。
自給自足や助け合いの精神があり、「個」ではなく「共同体」として生きられる。

あなたなら、どちらの暮らしを選ぶだろうか?

きっと、今都会に住んでいる人は田舎に憧れ、田舎に住んでいる人は都会に憧れるのだろう。

だが、その「憧れ」を、「現実」にしないひとがほとんどではないだろうか。

月猫は、したいと思ったら必ず実現する道を選んできた。
だからこその引っ越し回数。
19回目にして、やっと、着地点が見えてきた。

仕事のしがらみや家族のしがらみ。
できない理由はいっぱいある。
でも、「やってできないことはない」

「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」

江戸時代の米沢藩主上杉鷹山の言葉より


これは、わたしが最も好きな言葉である。

この記事を読んだのも何かの縁。
あなたも引っ越し選手権にエントリーしてみては?

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