ドーナル・ラニーのバンド、モザイクを観てきた (2008年4月10日)

今夜、突然、モザイクを観に行ってきました。吉祥寺スターパインズカフェ。好きな場所。煙草の匂いが身体につかなければもっと好きになる。
モザイクとは、アイルランドの音楽家、ドーナル・ラニーが率いるバンド。 で、今日が日本ツアーの最終日。
僕はギネス3本ですごく酔っぱらいました。

何年か前まで僕は仕事柄ということもあったけどライブによく足を運んでいた。でもたくさんライヴを観たって「音楽の奇跡」を感じることって一年に数回だったりする。そのうちの一回が、1997年の夏に新宿パワステで観たドーナルのバンドとヒートウェイヴのライヴ。あのときのセッションには音楽の奇跡があった。緑色の音楽の天使が天井から舞い降りてくるのが見えた。

ドーナル・ラニーを観るのは2007年2月の辺野古でのフェス以来。今回のツアーのオーガナイザーである伊丹英子さんといきなりバーカウンターで顔をあわせ、今年6月の東京上野での「Peace Music Festa! from 辺野古」の話や沖縄の友人たちのうわさ話をする。

一番手の山口洋 & リクオよかったー。5曲だけだったけど濃密に楽しかった。会場はたぶんアイリッシュ音楽のファンが多かったのだけど(年齢層も高かったし、外国人多し)、リクオさんの、アイリッシュもブルーズもジャズもロックンロールも「酒場」から生まれたんだというMCと、鍵盤からもマイクも離れ、歌う姿、かっちょ楽しいよ。

転換の間、客席に友部正人さんを見つけたので挨拶をして、マラソンの話をする。ランナーの大先輩の友部さんを質問責め。だって去年、ニューヨーク・シティ・マラソンを3時間24分ですぜ!
「1キロを5分ペースで刻むこと」(時速12キロということになる。僕は今朝10キロを平均時速11.5キロで走ったけど、それを0.5キロ上げ、それを4倍の距離続けるってとてもすごいことだと思う)などなど、とてもためになるお話を伺いました。「今度、一緒のマラソンに出ようよ」と最後に誘ってもらえた! これはミュージシャンが「今度セッションしようよ」と大先輩ミュージシャンに声をかけられるのと同じような喜びなんだと思う。

モザイクももちろん楽しかった。アイリッシュ音楽のアルバムって僕は一枚もないし、全然知らないけど、ギネスを飲みながら自然に足踏みしてしまう。楽器の宝庫だったな。楽器マニア。見たこともない楽器がいくつもあった。アンコールで、「ウディー・ガスリーに影響を受けて作った」と紹介していた「Never Tire of the Road」という曲では、この日の演奏曲の中で唯一日本語に訳されたフレーズをみんなで合唱する。そのフレーズとは「ファシストは消え去る」というもの!

ライヴレポートここに発見。


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