画像1

『自分』の広告塔【音声と文章】

山田ゆり
00:00 | 00:00
※音声と文章、どちらでも楽しめます。

おはようございます。
山田ゆりです。


今回は
『自分』の広告塔
ということをお伝えいたします。


先日、お昼の休憩のことで二女と電話をした。

***これ以降は二女の世界である***

お昼に私は制服の上にコートを羽織り
勤務先が入っているビルを出た。
ビルの出入り口は少しの段差がある。

私が外に出た瞬間、
そのビルに入ろうとしている女性の親子とすれ違った。
お母様が乗った車椅子をお嬢様が押していて
小さな段差でビルに入れないでいた。

ちょうどその時、
「お手伝いしましょうか?」と若い女性が近寄ってきた。
そして、私は女性と車椅子を押している女性と一瞬、目が合った。


「では、一緒にやりましょうか?」と私が言って
二人で車椅子を持ち上げた。

車椅子は無事にビルの入り口に入る事が出来た。

車椅子を押していた女性は
私たちにお礼を言っていた。

私は一個人として
人のお役に立つことが出来て嬉しいと思った。



しかし、車椅子を押していたその女性は
言葉では感謝の言葉を言っていたが
「あなたはこのビルの中で勤めている人だから
お客としてきた私たちにこういうことをして下さるのはある意味当たり前。」
と言うようなニュアンスを
相手の言葉や雰囲気から受けた。

それは私はコートを羽織っていたが
首のあたりに会社のスカーフが添えられていて
そのスカーフで勤務先が相手に分かったのだと思う。

私は、このビルの中で働く人間として、つまり、
勤務先の看板を背負って車椅子の方にお手伝いをしたと思われたのだろう。
つまり、相手は、これも仕事の一環だと思われたのかも知れない。

しかし私はあくまでも、一個人として
素直な気持ちで行ったつもりだったから
私は相手の反応に少しがっかりした。




本当はとてもありがたい行動でも
相手が会社という組織の人だと分かった瞬間、
相手に対する感謝の気持ちが薄らぐことはあなたには無いだろうか?



例えば
何でもないところでころんだとする。

そして、全く見ず知らずの人が駆け寄ってきて
「大丈夫ですか?」と声をかけてくださり
起き上がるのを手伝っていただけたら嬉しいと思う。


しかし、その相手がもしも制服を着た警察官だった場合はどうだろうか?

感謝の気持ちはもちろん沸くが、
『これも広い意味、警察官のお仕事でしょ』
とほんのちょっぴり思わないだろうか。

制服を着ていたから助けなければいけないという、
義務感もあったでしょ
と思わないだろうか。

だから、制服や、それを身につけているだけで
立場が分かってしまうもの
(例えば名札や徽章)の力は凄いと思う。

***ここまでが二女の世界である***



話しは一か月くらい前に飛ぶ。

かねてから病気療養中だった私の勤務先の重役がお亡くなりになった。

社葬ではなかったがお通夜やお葬式には
会社の従業員の中から20数名くらいが
受付やクローク、ご案内係などのお手伝いをした。
我が社は従業員のお通夜のお手伝いをするのが当たり前になっている。


今回は重役の葬儀という事もあり
いつも以上の人員がお手伝いをすることになった。

お通夜のお手伝いをする際、
専用の名札を急遽作るよう、社長から指示が出た。
これは以前、こちらのnoteでお伝えした通りである。
↓ 『長かった一日』
https://note.com/tukuda/n/n71b94e3f2f8b


それは会社名だけが書かれた名札だった。

今どき名札と言えば首から下げるものが主流だが
それだと作業中邪魔になるので
昔ながらのワニ口やピンで留めるタイプの名札を左胸に付けた。

私たちはそれぞれ任された任務を的確にそして厳かに行った。



数日後、社長にと、お取引先の方がいらっしゃった。
社長はあいにく出かけていた。

置いて行かれたお菓子には
事前にかかれ封筒に収められたお手紙が添えられていた。

後で社長が私にその書面を見せてくださった。


この度の葬儀、お疲れさまでした。
御社の従業員の皆さまの働きを見て
統一のとれた素晴らしい会社だと思いました。


このような内容の文章だった。

私もあの時そう感じた。
胸に同じ名札を付けた喪服姿の従業員20数名が
参列いただいたお客様の対応をしていた。

社葬ではなく〇〇家としての葬儀ではあったが
あれはまるで社葬同然だった。

同じような服装で同じ名札を付けた集団。
私たちはふざける事もなく
それぞれ自分の任務を全うした。
その姿はとても凛としていて清々しさを感じた。


これが制服や名札の威力だと思った。

恐らくあの時、
名札をしていなかったら
参列して下さったお客様は
いつものお通夜よりも今日は係の人が多いな
そう思っただけだと思う。



制服や首に巻いたスカーフ・名札・徽章が与える印象は強い。
それを身に着けることによって
本人も周りも、個人としてではなく
いち企業人としての何かを期待される。

そのように制服や名札をしていると
相手に何かを期待される。



制服を脱いで
一個人として対面した時
自分には何があるだろうか。



何かに所属していない
裸一貫の自分。



勤務先の看板がない
一個人としての私。


マイビジネスは
自分を発信するビジネス。


ビジネスの「自分」の広告塔は自分。


自分の人生そのものが
自分の広告塔。

『自分』を表現することをもっと楽しもう。






今回は
『自分』の広告塔
ということをお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。




◆◆ kindle出版しました! ◆◆
https://amzn.to/3exJcNx

【わたしだけじゃないんだ】
突然、アルツハイマー型認知症になった同居の実母を介護した、
子育てOLの10年と10日の記録

※amazonアンリミテッドに加入して、
期間内に解約すれば無料で他の本も読めます。
https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/hz/signup?tag=yuri53yuri-22


◆◆ インタビューを受けました ◆◆
https://www.youtube.com/watch?v=jEq5g0xZ6RY&t=134s



◆◆ 無料メールマガジン ◆◆
http://yuuki2.com/l/u/Z4bGUPjaVPxU6Dk5

継続の人。爽やか60代の
ゆりからのメールマガジン。
日々のちょっとした気づきを
発信しています。



◆◆ note有料マガジン ◆◆
【自分のための人生】
https://note.com/tukuda/m/m5b66808db98c

『読むとほっこりする』
『胸にじーんと来ました』
などの感想をいただいています。



.。*゚+.*.。   ゚+..。*゚+
大それたことはしなくてもよい
そこに向かう姿勢が大事
日々忘れない努力をする
.。*゚+.*.。   ゚+..。*゚+

サポートありがとうございます💖サポートされたお金はプリンターのインク購入に使わせていただきます🤣60代ですが毎日noteを執筆中です😄素敵なnoterさんへ恩送りさせていただきます🎁kindle書籍も出版しています📚