今回は、授業を休んでばかりなのに皆勤賞をいただいた
ということをお伝えいたします。
6分39秒の音声です。
音声と文章どちらでもお好きな方をどうぞ。

＊＊文章はここからです＊＊＊
おはようございます。山田ゆりです。
今回は、授業を休んでばかりなのに皆勤賞をいただいた
ということをお伝えいたします。

私は人との関わり方が分からず
小学校6年生から高校卒業まで

友達を作ることができず
寂しい学生時代を過ごしました。

そんな私でしたが、当時、
「部活動は必ず入らなければいけない。

そして、どんなことがあっても
途中でやめてはいけない」

という自分が勝手に決めたルールがありました。

だから中学、高校の部活動は
最後まで続けました。


私は小さい頃から音楽が好きで
中学は吹奏楽部
高校は合唱団に入っていました。

合唱部ではなく合唱団です。
なぜ合唱団なのか。

それは、合唱の常勝校で
部員がとても多かったからです。

高校の合唱団は
県大会優勝は当たり前
全国大会には数年に1回出場し

出場すれば必ず銀賞以上をとる
そんな常勝校でした。

学力はもっと上なのに
その合唱団に入りたいがために
ランクを落としてこの学校を受験した

そういう人も何人かいました。


そのような素晴らしいところだと私は全く知らず
ただ単に、この学校には吹奏楽部がない
だから、同じ音楽の合唱をしよう

のんきな私はそういう思いで入団しました。


曲をドレミで歌う声楽用のドレミ唱「コンコーネ」や、
合唱練習曲「コールユーブンゲン」を
基礎練習として歌っていました。

コンコーネもコールユーブンゲンも
ピアノなどの伴奏は付けず、

最初、基本となる音をピアノで打ち
その後は全て声だけ。
つまり、アカペラです。

また、講堂の舞台に上がり
足を肩幅くらいに広げて立ち

オペラ歌手のように
両手を胸のあたりで組んで
客席にいるみんなの前で歌う練習もしました。

そんな時、意気地なしの私は
震えてまともに声が出なかったことも
今は良い思い出です。


高校生の頃、
お風呂は2時間位入っていて
軽快な「コンコーネ50　16番」や
コンクールの課題曲などをよく歌っていました。

そのような環境だったため
歌と言うものは

音程がしっかりしていて
ビブラートは必要以上にかけない
発音ははっきりする

伸ばした音は最後まで音程を落とさない
など、このような条件に当てはまらない歌は嫌いでした。


だから、サザンオールスターズが
「勝手にシンドバット」でデビューした時

桑田佳祐さんの歌い方に
とても不快な思いをしました。

「この人の歌い方、大っ嫌い」
と思いました。

でも、歌い方は嫌いでしたが
ハチャメチャなところには
なぜか惹かれていきました。

その後、「いとしのエリー」が発売され
私は桑田さんの大フアンになりました。

そして、その後は、
佳祐さんの歌はもちろん、
やることなすこと全て好きになりました。

独身の頃、旅行で湘南に行ったことがあります。
「この近くで佳祐さんが育ったのかぁ」
なーんてドキドキしたものです。

私は高校時代、毎月、
お腹が痛くて座っていられない日がありました。

でも学校は休みたくない、
というより部活動を休みたくない
だから、無理やり学校には行き

痛みが我慢できず3時間目ころから
保健室に行き

放課後直前まで保健室でやすみ
そして部活動へ行く
そういう事を繰り返していました。



友達がいなくて寂しくても
歩けないほど体調が悪くても
部活動を休みたくない

その一心で学校に行っていました。


毎月、授業を受けずに
保健室で寝ている日があったにも関わらず
私は高校卒業式の日に「皆勤賞」をいただきました。

私の名が発表された時、
クラスがザワつきました。

授業を休んでばかりの私が
皆勤賞なのですから無理もありません。
でも、一番驚いたのは、私でした。


授業を休んでばかりなのに
「皆勤賞」をいただいた。
普通ではありえない事です。

私は授業を休みましたが
学校を休んだことはありません。

きっと、勉強では何も取り柄が無かったので
せめてもと思い、担任が
私に皆勤賞を下さったのだと思いました。

当時の担任に改めて感謝申し上げます。

ちなみに、私は
あんな素晴らしい環境に身を置いたにも関わらず歌は今でも下手です。

だから、歌が上手い人は無条件で尊敬いたします。

本日は、授業を休んでばかりなのに皆勤賞をいただいた
ということをお伝えいたしました。

本日も最後までお聴きくださり
ありがとうございました。

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日にしましょう。

山田ゆりでした。