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認知症初期の介護度には違和感をいだくかも【Twitterの考察 音声と文章】

山田ゆり
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認知症初期の介護度は、高くなったり低くなったりします。その時の違和感についてお伝えいたしました。音声と文章、お好きな方をどうぞ。
つぶやきはこちらです。
↓ ↓
うんうん。他にこんな思いも。 狂暴だった母の認知症が進み、自発的に行動できなくなった頃、介護度が2から1に。自分の頑張りを否定されたような気がして納得がいかなかった。そして、介護度はどれだけ介護に手が掛かるかであって、認知症の進み具合とは必ずしも一致しない場合もある事を知った。
https://twitter.com/ebinabotukuda/status/1107248871527178241

こちらのつぶやきの考察をいたします。

いつも楽しみにしている「元気が出るカイゴ!【公式】」さんの、「介護度更新」についての動画の感想でした。
まずは動画の内容をご説明いたします。

介護保険は毎年更新手続きが必要です。
そろそろ介護保険更新の時期になりました。
介護保険にはランクがあり、
要介護度が上に行くほど介護サポートが手厚くなります。
逆に要介護度が下がるとサポートは少なくなります。
だから、次回の更新の時、
「ランクが落ちないようにしましょう」と
ケアマネージャーさんから言われ、
介護する側として意気込みます。

しかし、要介護度が上がって
サポートが手厚くなるのは嬉しいけれど
それは症状が重症化したことを意味するから
喜ばしくないことだという
介護当事者の心の葛藤を描いています。

このことは、10年間、アルツハイマー型認知症の実母の介護を経験いたしましたので全く同感です。

そして、私はその他に、今回のつぶやきの思いもありました。
母の場合、要介護2で認定がスタートしました。

認知症初期は、妄想による暴言やガラス窓を割るなど
狂暴化した母に私はかなり手こずっていました。

しかし、その後、認知症の症状が進み
母は、自分の意志で行動する能力が落ちてゆき
極めておとなしい状態になりました。
すると、要介護2から要介護1にランクが落ちました。
認知症の症状が進んでいるのにも関わらず
介護認定では、ランクが下がったのです。

その後、10年間、要介護1と要介護2を
行ったり来たりしていました。
ランクが落ちる事には最初、とても違和感を覚えました。
こんなに大変な思いをして介護をしているのに
自分の介護を否定されているように感じたからです。

そこで分かったのは、介護認定とは、
「その人の症状がどの位悪くなったのか」ではなく、
「介護にどの位手がかかるか」というのが基準であるという事です。
認知症のご本人の状態というよりも
介護する側の苦労に対する評価だと分かりました。

認知症初期はほとんどの方が暴言・妄想・暴力・
予想外なところへ歩き回るなどの行動があります。

その時は要介護度が高いです。
しかし、認知症がどんどん進んでいき
自分から積極的に行動することはなくなり
やがて、以前よりは手がかからなくなります。

すると、要介護度が下がります。
更に年数を重ねると要介護度は上がっていきます。

介護をしたことのない方は
この感覚が分からないと思いますが、
あえて、この事実をつぶやきました。

私の母は10年間で少しずつ認知症が進んでいきました。
認知症初期は、少しずつ変わっていく自分に
不安・恐怖を感じて様々な抵抗をしていました。
その気持ちは痛いほど分かりました。
変わりゆく自分に不安を覚え、
暴言を吐いたりガラス窓をわったりする行為に至った母が不憫でなりませんでした。

介護保険の介護度は、
介護されるご本人の状態ではなく、
介護する側の大変さの度合いであることを
アルツハイマー型認知症の母を10年間介護して分かりました。

本日もお聴きくださりありがとうございました。

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日にしましょう。
山田ゆりでした。

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