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人生のサイクル【音声と文章】

山田ゆり
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今回は、人生のサイクル
ということをお伝えいたします。
7分39秒の音声です。
音声と文章どちらでもお好きな方をどうぞ。

**文章はここからです***

おはようございます。山田ゆりです。
今回は、人生のサイクル
ということをお伝えいたします。

小学生の夏、父と一緒に父の実家に
泊りに行った事を思い出しました。

父はお婿さんで、
父の実家は田んぼと山に囲まれたところにあります。

私は姉と弟の3人姉弟で、
毎年3人の内2人が父と一緒に泊りに行っていました。

あの頃の父はまだ、
運転免許をもっていませんでしたので、
私たちは自転車で父の実家へ行っていました。

上はランニングシャツ1枚に
麦わら帽子をかぶった父。

普段、短パンで遊ぶ私は、
その時だけはよそ行きのスカートをはいて、
田んぼのあぜ道を自転車で走ります。

父はのんびり自転車をこぐ。
私たち姉弟は父に遅れないように一生懸命自転車をこぐ。

時々、父が振り返り待ってくれる。
そして私たちが近づいてきたら
父はまた前を向いて自転車をこぎだす。

父と一緒に自転車で父の実家に行く事は
小学生の私たちにとって、大旅行でした。

今、父の実家まで、車を運転すると20分位で
あっという間に着いてしまい、
こんなに近くだった?と不思議な思いです。

おじいちゃんとおばあちゃんが住んでいる父の実家は、
一つ一つの部屋がとにかく広い茅葺き屋根の家でした。

そして、部屋は全て襖で仕切られていて
夏は日中、襖を開け放している。

家の中にはあまりお日様が入らないので
夏でもひんやりしています。

入り口は土間。
高い敷居をまたぎ土間には大きな石があり
その石を上がって部屋に入ります。

水はガシャガシャと手押しポンプの柄を上下する井戸水。

井戸水で冷やされたスイカ。
大きな粒揃いの茹でたてのとうもろこし。
ほくほくの蒸かし芋。
採れたての熟したトマト。

ポテトチップスやチョコレートなどは
当時ありませんでしたが
自然がいっぱいのおやつがたくさんありました。

美味しくて楽しい思い出がいっぱいの父の実家ですが
一つだけ怖いところがありました。

それは、お手洗いです。
勿論、水洗ではありません。

お手洗いは家から離れたところにありました。
電気が付いていませんので、
懐中電灯を持っていかなければいけません。

だから、小学生だった私は
夜中、一人では怖くて行けません。

お手洗いは、床の板の間の一部が
長方形に切り抜かれていて

前のところに板が立っている
それだけの簡易なもので

下をのぞくと
吸い込まれて行きそうなお手洗いでした。

落ちたくはありませんでしたので
嫌だったけれど
前の板を掴んでいました。

夜、寝る時は蚊帳をつって寝ました。

当時は、テレビもゲームも携帯電話もありません。

何をして遊んだかは思い出せませんが
たくさんの野菜や果物を食べて
ひんやりした部屋で静かに寝た事は
今でも覚えています。



あれから20年位の年月が経ち、
お盆には嫁いだ姉の一家と
養護老人ホームに住む伯母が

旧盆とお正月に
我が家へ数日泊りに来ていました。

姉の一家5人と伯母と我が家7人、
総勢13人の毎食の支度をし
夜は布団を敷いてワイワイガヤガヤ。

その頃はまだ母が認知症ではありませんでしたので
母が一番忙しい思いをしていました。

畑から採れたとうもろこし・スイカ・
枝豆・トマト・きゅうり・メロン・苺。

車庫の前にブルーシートを敷いて
皆でスイカを食べたものです。

夜には花火。
女子は線香花火などおとなしいものを
男子は打ち上げ等勇ましいものを。


それから更に10数年が経ち
今、姉には孫ができ
今度は姉のところに姉の子ども達の家族が集まります。


このように世の中は常に立場が回っています。

私が小さかった頃は父の実家へ。
大きくなったら我が家が実家に。
そして今は姉の家が姉の子ども達の実家に。

今、我が家は大人だけの
静かな家族ですが、恐らく数年すると
また、賑やかな家族になると思います。

このように人生にも春・夏・秋・冬の
四季のようなサイクルがあると感じます。

我が家は今、種まきの時期かもしれません。
しっかりと目が出るように良い土壌を作る時期です。

良い土壌を作ればたくさんの収穫が得られるでしょう。

人生には「何か知らないけれどうまく行く時期」と
「一生懸命やっているんだけれどうまくいかない時期」があります。

「うまく行かない時期」はきっと、
良い土壌を作る時期かもしれません。

自信喪失になり、やる気がなくなるこの時期に、
やがてやってくる大きな果実を収穫できる時期を信じて地道に頑張ってみたいものです。


「良い時期」が来てから頑張るのでは遅すぎます。
「悪い時期」こそ黙々と地道に積み上げていく必要があります。

「悪い時期」は、地道な行動の先にやがてやってくる「良い時期」に
大きな果実を収穫できるチャンスの時期でもあります。


本日は、人生のサイクル
ということをお伝えいたしました。

本日も最後までお聴きくださり
ありがとうございました。

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日にしましょう。

山田ゆりでした。

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