攻勢童話 転校生は桃太郎が産まれる桃を実らせる桃の木

サブタイトル「凄い勢い」

序章 「動画デビュー」

ナレーター
「遥か昔か、遠い未来の事だったかは忘れたが、ある学校に転校生がやってきました」

――教室

桃の木
「転校生の桃の木です」
「特技は桃太郎が産まれて来る桃を実らせることです」
「よろしくお願いします」

生徒達
「おお」パチパチ
「よろー」ぱちぱちぱち

不良1
(何だこいつ?)
(ウゼーな)

ナレーター
「桃の木の意味不明な自己紹介は不良1のささくれた心を刺激してしまいました」

――教室

不良1
「おい転校生よ、ちょっと顔かせよ」

桃の木
「顔は貸し借りできるものじゃないよ」

不良1
「いいから黙って顔をかせ!」

桃の木
「木に顔はないよ」

不良1
「マジでウザイな」
「じゃあ問うが、口無しでどうやって喋ってんだよ」

桃の木
「あっ……確かに」
「こ、これは重症だ。一緒にお医者さんに行こう」

不良1
「用があるから黙って俺に着いて来い」

桃の木
「グイグイ来るね」テレテレ
「ふふ、これはあと少しで友達になれる傾向かな」ニコニコ

不良1
「チッ」

ナレーター
「桃の木は不良に体育館裏へと連行されました」

――体育館裏

不良A
「へえ、こいつがお前の言ってた桃の木か」

不良1
「ああ」

不良A
「確かに生意気な面をしてるな」

桃の木
「はい」
「病院に行けないので、自力で顔を生やしておきました」
「早速、顔が役に立って光栄です」

不良A
「成程ムカつくな。お前ムカつくよ」

不良1
「俺らを怒らせたのはお前が初めてだ」

桃の木
「やったー」ニコニコ
「それは嬉し――」

不良A
「喜んでんじゃねえよ、黙ってろ」腹にグーパン

桃の木
「う、ううう。ちょっと痛かった」ズキズキ

不良A
(俺も痛かった)拳ヒリヒリ

不良1
「それよりも、どうして俺達がお前をここに連れて来たか、分かるよな」

桃の木
「はい、友達になるため」ドヤ

不良A
「馬鹿だな、お前」

桃の木
「じゃあ私に告白するためかな?////////////」ドキドキ

不良1
「どこまでも、おめでたい奴だな」
「お前の頭はお花畑か?」

桃の木
「まあ時季によるよね」

不良1
「そういう意味で言ったんじゃねえよ」

不良A
「お前は、今から俺達とエッチをするんだよ」

桃の木
「う、嘘ですよね」恐怖でガクブル

不良1
「良い反応だ、やっと状況を飲み込めたようだな」

不良A
「それにしても綺麗な褐色な肌じゃねえかよ」じろじろ

桃の木
「み、見ないでよ/////////」赤面

不良1
「舐めたらチョコレートの味がしそうだな」ジュルッ

桃の木
「ひっ!」ゾクッ
「……」アセアセダラダラ

不良A
「急に黙ってどうした」
「緊張して良い汗かいてるじゃねえかよ」
「美味しそうだな、あぁあああああああああん!」

不良1
「まずはお前の体をナメ回してやるよ」

桃の木
「きゃあああああああ変態」

不良1
「いただきます」ぺろぺろ

桃の木
「あっん///////」ねっちょり

不良1
「ぶええええええええええええええええええええええええ」

不良A
「どうした? 不良1」

不良1
「おえええええええええええええええ」吐き気

不良A
「何をしやがったテメエ」

桃の木
「いつも通り体から樹液を出しただけです////////////」樹液タラタラ

不良A
「いつも通りだと!」
「こういうことには慣れてるってことかよ」
「こっちは初めてやってんだぞ」
「少しは手加減しろよ、この野郎!」

桃の木
「あっごめんなさい」アセアセ

不良1
「はあ、はあー」

不良A
「大丈夫か?」

不良1
「ギリギリな」
「でも舌に幹が刺さってるみたいでヒリヒリする」舌ヒリヒリ

不良A
「マジかよチクショウ」
「後でコンビニに行って、甘酒で消毒するしかねえな」

桃の木
「あの~続きはまだですか?///////」照れ隠し

不良1
「誰がこれ以上やるかよ」

不良A
「こうなったら、お前の愉快な下半身を動画に収めて、ネットに配信してやるよ」

不良1
「それで世界デビューだ。晴れて時の人になれるって訳だ」

桃の木
「ふふ。冗談でも、そう考えると恥ずかしいな」

不良1
「楽しい時間の始まりだぜ。せいぜい抵抗することだな」

不良A
「撮影開始」ピコン

不良1
「じゃあ地面から引き抜くぞ」引き抜き

不良A
「おっしゃああああああああ」引き抜き

桃の木
「きゃあああああああああ」
「やめて、冗談じゃなかったの?」
「引っこ抜かないで///////」テレテレーの踏ん張りーの

不良1
「ブットい棒が脈を打ってるじゃねえかよ」引き抜き

不良A
「硬いぜ、そして熱いぜ」引き抜き

桃の木
「抜ける、抜けちゃうよ」
「もう限界、あ~////////////////////////////」抜けちゃった

不良1
「うおおおおおおおおおおおおお」精神興奮

不良A
「ふははははははははははははは」下半身隆起

不良1・不良A
「最高だな」良い感じ

桃の木
「ううう////////////」下半身もじゃもじゃ

不良1
「そうだよな、お前の下半身はモジャモジャだよな」
「ツルピカなはずがない」

不良A
「なぜならお前は植物だからだ」
「ボーボーに生えている剛毛、大量の根っ子があるってわけだ」

桃の木
「そ、それ以上は言わないで、心が傷付くから」涙目

不良1
「なら、お前がもっと苦しむ事を言ってやろうかな」
「俺達はお前の重大な秘密を知ってるんだぜ」

桃の木
「えぇえッ!」オドオド

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