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手紡ぎ糸で編む*Ode to Spring

手紡ぎを初めて半年ちょっと。
やっと先月少し毛糸らしいと思える糸が出来ました。
原毛を手洗いして、ゴミを取って、紡いで…と、地道な手仕事をして出来上がった毛糸です。
糸になっただけでも嬉しいですが、やっぱり編んで生活の中で大事に使っていくのがベストかなと思いつつ、何に編み上げるか悩んでいました。
完成した2種の毛糸のうち白いチェビオットが112gあるので、これで冬の帽子を編みたいと思います。

紡ぐ手が不安定なので、細かったり太かったりと味わいのある糸に仕上がってます(笑)
一応目指していた太さのあたりで、WPIを測ってみたら並太の範囲でした。
良かった、ちゃんと思っていた範囲内でおさまってましたよ。

WPIは1インチ間に何回巻けるかで、糸の太さを判断するものです。
海外は日本の並太とか中細とかといった太さの基準がまた違うので、これがあると海外パターンを参考に編む時に糸の太さの目安がわかり易いです。
早速、Ravelyで並太で編める可愛い帽子パターンを探してみました。

探してみると、少し細い感じの糸で編む作品が多そうでした。
太い糸だと被る時期が、かなり寒い頃だけになるからかもしれませんね。
細い糸で編んで軽く畳んでバッグに入るような方が秋冬長く重宝できそうです。
全体が模様編みなタイプが多いです。
これも太め糸だとボコボコしそうでちょっと違うかな。
やっぱり紡ぐ時は合細か中細がいいんだなぁ〜。
そう反省しつつ眺めていたら、可愛い模様編みのある作品が目に止まりました。

可愛いー!
模様編みが一部なのもスッキリしていて好きです。
いいねいいね、これにします。

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紡いだ糸は梳毛と紡毛と2種あるのですが、梳毛の特性として紡毛よりチクチク感が軽いということで、被り口となる方は梳毛で紡いだ糸を使う事にしました。
ゴム編み部分、もっちり感はあるけれど確かにチクチクはあまり感じません。
耳まで被りたいので、これは嬉しいなぁ。

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かなり編みすすんだところのメリヤス地です。
糸の太さがゆらゆらしているので、目もゆらゆら。
でも遠目でみるとこれが可愛い素朴さになっております。

梳毛糸を編み終え、紡毛糸へ編み替えました。
糸での触りよりも編み地になってのふかふかさが、格段に違いました。
カセの時は梳毛糸が少し滑らかなくらいという印象です。
紡毛糸と違いはそんなにないのかも?などと思っていたので驚きました。
編み地になった時、糸の1本ずつが発揮する弾力が全く違うのだと思います。

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これは紡毛糸、1本1本はこんな感じです。
ザ・初心者という安定のなさ。
でも最初はもっともっと酷かったんですよ(笑)

模様編みの部分です。
この花の蕾みたいな模様、とっても可愛いです。
ニョキニョキ沢山生えたバッグとかを編んだら、凄く素敵かも。

この後も模様終わりまで編んでみたのですが、試しで被ったらちょっと大きくなり過ぎてしまいました。
指定針で編んだらちょっとギュウギュウ感がしたので、針サイズを1号あげていましたから、その分上に高くなっちゃったんだと思います。
花の模様を減らして、もう帽子の形に減目してしまおうと思います。

どうでしょう、可愛い帽子になりました?
私好みな広い被り口の帽子にしました。
髪を束ねている事が多いのですが、気軽にすっぽり被れます。
被って旦那さんに見せたら、若くなるねと微笑まれました。
まじか。
毎日被っとくわ(笑)

先日編んだプルの「one over f」にも似合いそう。
これでお出かけ行きたいな。

112gあった毛糸は帽子81gで、紡毛糸のみ31g残りました。
こうい残り糸が多分今後も増えていくと思うので、何か活用できるようにしたいなぁと考えています。
例えば小さなパターンをその度に編んでおいて、後で溜まったら繋いでパッチワーク的にブランケットにするとか。
完成までに年単位で掛かりそうだけど、いろんな糸が使えて面白そうです。
余り毛糸と言っても、楽しい未来がたくさんあるって嬉しいですね!
何かいい作品になれるよう、考えてみます。

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