細いだけの体とはやっぱり違うなあと思った話

ローザンヌ国際バレエコンクールを見た、NHKで。

一応説明しておくと、若手バレエダンサーの登竜門で入賞者にはスカラシップが与えられる。
近年は日本人ダンサーも入賞者が出ていて嬉しいし素敵である。

元は習っていたのもあり、見るのは好きなのだがどうもコンテンポラリーダンスが好きになれない。
クラシックは妖精、プリンセスなどなど、あまり肉体や人間を感じないのだが、コンテンポラリーはそれを強く感じる。
多分それがあまり得意ではない、多分。

で、ローザンヌはクラシックのヴァリエーション1曲、コンテンポラリー1曲で審査されるわけで、コンテンポラリーを見ることになる。

初めて「綺麗」と思った。

昔から憧れの体型はバレリーナで、彼女たちは細くても綺麗に筋肉のついた足や腕をしている。当然だ、だってトウシューズは履くんだもの、全体重はつま先にかかる。
だから彼女たちはとても綺麗な体をしている(こう書くとすごく変態ぽい)。

しかしクラシックではその美しさはなかなか見られない。もっと上に、もっと軽く、もっと華やかに。衣装もシューズもそうなっていく。それはそれで綺麗だし、好きだ。「眠れる森の美女」の3幕のオーロラ姫の衣装とかめっちゃ好き。あと「ドン・キホーテ」のキトリとか。

コンテンポラリーは衣装は簡単なレオタード、シューズは履いたり、履かなかったり。肌に近い色を選ぶのでほぼ裸足っぽい。飾るものは全くない。それはコンテンポラリーがクラシックと対局にあるから(だと思う)。あの綺麗な体をしなやかに、別の生き物のように動かす。それはとてもとても美しい、大理石の彫刻みたいだった。

彼女たちの体みたいになりたいなあ、と思いながらパソコンの前に座る私である。とりあえずストレッチから再開しようかなあ。

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