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朧げ日誌 2022/01/21(金)

自宅の最寄り駅近くのビルの中にある図書館は、頻繁に利用しているいくつかの図書館の中では、一番小さな図書館。
いつも財布に入っている各図書館の貸出レシートを確認すると、一昨日、その図書館から2冊の本を借りていた。

1. 九十歳。何がめでたい/佐藤愛子
昨夜ベッドに入ってから、ほとんど8,9割方のページまで一気に読んだようだが、最終盤で自分は寝落ちしたっぽい。著者はご存知の通り著名な小説家で、エッセイ等でも人気がある人だと思う。
私自身は、まだまだ先輩ほどで無く、高齢領域に足を踏み入れ始めた、くらいのところ。執筆時点で九十歳の大先輩は、日々、どんな生活をされていて、どんなことを考えていたのだろうという関心から、自分は手に取ったのだろうと思う。

2. 世界”笑いのツボ”探し/ピーター・マグロウ
中身をパラパラめくって見ることもせずにいきなり本棚から鷲掴んで貸出カウンターへ持っていった。ジャケ買いならぬ、タイトル/表紙借り。すごく厚い本で運ぶだけで面倒なのに、なぜ借りた?
まだ本を開いてもおらず、今となっては大外れの予感がしてきたが、、逆に爆笑内容で大当たりという可能性に賭ける。
[1/22:後記]
すみません、ガチでした。。 おもしろい話を紹介している本では無く、いわゆる米国のStand-up comedyに関するいろいろなことが書かれている本でした。


家計最小化と、足腰の衰えをできるだけ防ぐために、先般から、新聞は、定期購読/家に配達してもらう、といった贅沢?は止めて、基本、午前中の早めの時間に、上記とは別の、家から最も近い図書館まで歩いて行って、読ませてもらうことにする。自分は、普段から日経しか読んでいなかったけど、スポーツ新聞も含めて、他新聞社のものも図書館にはほとんど置いてある。各社の週刊誌や文藝春秋最新号なんかもずらりと並んでいて読み放題である。
今朝もそのように自宅最寄りの図書館で日経朝刊をざっとチェックしていたら、新刊書籍の広告が眼に入ってしまい、その本がどうしても今すぐに読みたくなり、思わず図書館を出て書店に向かう。

 "東大教授、若年性アルツハイマーになる" 
  若井克子著 講談社
 元脳外科医 若井 晋 アルツハイマー病と診断される。50代で認知症となった彼は、何を見たのか?

タイトルにある、主人公のおおよその年齢と発病時期(及び罹患している病)は私とおんなじだ。今まで、罹患者本人による実体験(正確にはこの本の著者は東大の医学の教授である罹患者本人の奥様)が書かれた書籍を、取り立てて真剣に検索したことが無かったからかもしれないが全く見たことが無く、今回手に取ったこの本が初めてだ。
半分とすこしくらいまで読み進んだところだけど、私の知りたい、自分と自分の周りにどういったことが起こる、あるいは起こる可能性があるのか、どういう状況になって行くことが予測されるのか、奥様とどういった会話や決めごとをしたか、どういうことに備え始めて行く必要があるのかなどについては、少なくとも自分が今まで目を通してきたどの情報よりも、実体験をベースとして書かれたものだけに具体的で、既に自分が経験したことについては、そうだったなー、と思い返し、またこれから訪れることになるであろう私には未知の事象に対しては、いちいち、そうかー、そういうことになるんだー、そうだよなー、と心の中で呟きながら読む。

この本、売れるわ。。
もちろんヘンな意味でなく、あなたが、あるいはあなたの大切な人が、アルツハイマーです、って診断されたら、何をどうしたらいいのか自分ですぐにテキパキと適切な対処を始められる人なんて、おそらくそうそうおらず、自分の運命や神様を呪い、最底辺まで落ち込んで、混迷からのスタート、というのがフツーではないだろうか。そこで、指針が何も無く、無気力に陥ってしまったりしたら最悪だ。
いつの日か夢のような治療法/クスリができるまでは、そこからどのように生きてゆくべきか、何を準備して行く必要があるのか云々について参考になる情報を希求する私のような既発病者やその家族はこれから益々増えていく。この本は、そういう人々の指針になるかもしれない。

まだ半分も読んでないのに何言ってんだ(笑)

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