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春 アンニュイ

この季節。
桜の咲く最高に良い季節。
空は青く晴れ渡り柔らかな風が吹く。
そんないい季節に地味にしんどいのが「仕事とは」みたいな仕事哲学みたいなもので、
現在進行形で労働と納税を余儀なくされているこのつむはゲンナリとするものです。

数日前からずっと年度始のタコ助が年度始がこの野郎と言っているこの私ですが、
勿論年度末もイカ寿司でした。
こう言いつつも結局毎月そこそこイクラも真っ赤な時期もありますし、かなり楽な方です。

以前は内容は超楽しいけれど完全に気持ちが仕事に向きすぎて、
何というか獅子舞でした。
獅子舞テンテコマイってことですね。

子供はまだ赤ちゃんにホワッと毛が生えた程度の幼児でしたし、
その前なんか完全な赤ちゃんです。
しかし意外なことに赤ちゃんの時の方が仕事にはコミットできたんですよ。
残業前に中抜けして迎えに行き、
速攻で離乳食を食べさせ、
適当に動画を流し、
リビングを丸ごと広くベビーサークルで囲った遊び場に子を放牧します。
それでときたま話しかけたりあやしたりしながら近くで残業したりとか。

そうでなければ定時で上がり21時には寝て朝5時から始業します。
21時に寝ると3時に起きるので、
起床後すぐに学習タイムと称した業務にほど近いこともしてましたね。
会社からの呼びかけには業後だろうと休みだろうと速攻答えたりもしてました。
ヒラなのに。おかしい。

あの頃はどこから力が出ているのかわからなかったのですけど、
とにかく「自分最強でいたい」という、なんかこう血気盛んなところが内心あったのでしょうね。
いやありました。そういう所本当にあった。内心そういう女だった私は。
最強かつ、ちょっとおもろい感じをと思って生きてましたね。
血気盛んなので当然同じく血気盛んな夫との夫婦喧嘩もよくありましたけど、
なんていうか気力体力充実していたなぁ。

いや、そういう自分が今どこへ行ってしまったのか正直わからないんですよ。
確かに私はかなり自分の腕前ってところに執着していて、
誇りを持っていたと思うんです。
「理解でできないことは夜21時に寝て朝3時に起きて調べればいいじゃない」とか
「人に聞くより調べた方が早い」とか
「検索の使い方が甘い」とか
なんか、ちょっとヤバかったなぁ。口から出なくてよかった。
ちょっとなんか色々危うくなるところだった。
確かにそうやって得た知識は沢山あったけど、今どうかといったらどうかですね。
で結局全てが無意味で虚しいと思っている今はかなりかけ離れている。

子供が少し大きくなり、言語能力が思ったよりも大分飛躍した幼児になったために
常に情報のインプットが生じたからこうなったのでしょうか。
図鑑を読み上げるかのようなやたらと詳しい虫とか恐竜の解説を聞くのは楽しい。
嫌いじゃないんです。むしろ好き。

しかし、すごい情報量だ。。
もうこれ何かのデータベースのようだ。。
脳疲労がすごい。
それに大きい生物の体調が全部50メートルだ。

そして段々とカブトムシの名前と形と生息地域と嘘体長に圧迫された私の脳はいよいよ…
ちょっと今朝3時から頑張る気力ないですね。。
体力低下もあるけども。その他様々あるし。

なんだかこういうことなんかなーと思ってしまって。
今はここが限界なんですわ。
因みに夫も同じ感じで業務知識よりもクワガタに強くなりがちです。
最近では恐竜ですかね。
いやぁ、、こんなもんだよなぁ。。

多分こういう時に「自分がどうありたいか」に縛られていると「子供のために自分を犠牲にした」なんて思うのでしょうね。
それってすごく無駄で利益がなく損失だけだ。
そもそも私は他人のために犠牲を払うようなことを好む人間ではないわけです。
自己犠牲なんて当然好きな人はそうそういなかろうという。

なのでもう恐竜と虫を共に愛するしかないわけです。
フィギュアは結構楽しいしなかなか可愛い造形です。
しかも普段見すぎていて、段々とカブトムシの絵が描けるようになってくるわけです。

キャワイイ女の子ではなくカブトムシの方をよく見るようになった結果、
やたらとサラサラ描けるようになりました。
蝶以外は書けなかったんですが。
逆に人間だと今は多分女の子よりおじさんの方が多分得意でしょう。
エッそんなおじさん見てきた?なんでだ。
もう少し修行すれば生きているかのような虫になるんじゃないかと可能性が広がります。
おじさんも。

微妙に謎の進化を遂げたので、私の失われた仕事へのやる気の件はとりあえずいいかなー

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