合わないふたり

あなたが私を置いていくことを恐れていた
ぶつかり合い波打った長い時間

違うスピードで老い続けるあなたと私

目を合わそうとしないあなたから伝わる
迷惑をかけてごめん

その小さな姿は、私がいてごめんねと、あなたの幸せを願い続けた過去の私
 
あなたのことなんか知らないよと言える側になり、あなたがあなたなりに私を愛してくれた思い出が苦しい。

許せなかった思いまでもあなたへの想い

懸命に個を生きて風化するこころとからだ

私と交わらない
あなたの不器用さが分かるほど伝う涙


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