竹崎 彰悟

1993.11.05佐賀県鳥栖市生まれ 旅をしながら唄を紡いでいく「旅するうたうたい」…

竹崎 彰悟

1993.11.05佐賀県鳥栖市生まれ 旅をしながら唄を紡いでいく「旅するうたうたい」 寂しいも悲しいも嬉しいも悔しいも言葉に唄に、聴手に紡いでいく。 Twitter:@ShoTuna27

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最近の記事

2月

2月はあっというまに終わった。 自分の音楽はもちろんだけど、人の音楽をたくさん見た気がする。 だからこそ、やはり人がつくった音楽がとても好きだ。 旅をしていた時と今の自分はまるっきり違う。その旅をアイデンティティにせず今を生きれていることは不幸中の幸いな気がする。旅していたときから、手段にこだわるのではなく結果的に音楽をしるために赴いていたり、探し回っていたから旅していたという側面がつよかった気がする。今思えばいい思い出だけど、それを看板にするにはよくない気がする。 留まら

    • 2月2日

      日常にあったものが、前は馴染まなくてどこかむず痒くて。 例えばそれを幸せと呼んでしまってもいいのか、それを手にした日から手放せなくなる自分がとても怖くていつも拒んでいた気がする。 だからこそ、そういう思いをしたくないと考えていたのに繰り返していた気がする。 大阪、窓辺からみえる知らない街の風景が馴染んでいたはずなのにどこかぎこちなく感じた。いつもお世話になっていたライブハウスの扉はしまっていた。かわりにその店から勇退した人のお店に足を運んでゆっくりとお酒をのんだ。そこにあ

      • 新年

        今年の目標を掲げようと思う。 ・返信はすぐに返す ・本を毎月1冊は読む、感想をまとめる。 ・自分のルーティーンを確立する ・DTM技術の飛躍向上(Mix・Masteringを習得) ・最低5曲ひとに楽曲提供をする ・HPの更新は滞らない ・まだ行ったことのない街に行く。 ・貯金をする ・他業種の人と何かを制作する。 2024年早々バタバタとしてしまっていて、いまだに年を超えたのかあやふやでこれらのことは1月8日から開始することにする。 来年必ずこれらの結果を振り返る。

        • 『秋空ガムテープ』

          FUKUOKA 48 Hour Film Project-出品作品- 9029worksチームが48時間映画祭にて出展した短編映画『秋空ガムテープ』の劇中音楽およびエンディング曲『巡空』を製作しました。 2023年12月27日 同映画祭授賞式にて​数あるノミネート作品から選んでいただきBest Musical Score【楽曲賞】を受賞いたしました。 今回は受賞インタビューで言いそびれ大事なこと、この音楽たちがどう生まれたのか書き綴っていこうとおもう。 ◼️9029wor

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          12/5

          久々にスタジオにはいった。 それはそれは酷い出来、もうあの頃みたいに歌えないのかもしれないとおもった。 10月27日以来アコースティックギターをケースからあけようともしなかったのはとても億劫になっていた。別に意味とかはないけど、今の俺になにが歌えるんだろうと思った。 相変わらず音楽は好き、曲をつくるのも。でも自分が声を出すとやっぱりどこか不恰好、そういうのをパフォーマンスとか雰囲気とか小手先の技を沢山みにつけて戦えていたと思う。 「誤魔化せれるのは上部だけ」 は、とても

          出会い直し

          頭の中が追いついていなかったのは、正直な油断だったのか。 それとも、準備したら落ち着いていられたのか。 ソワソワとしながら車が高速道路を走る、間に合うのかわからない中真夜中に病院へ向かった。 ◆ 父さんは10月28日の午前3時に静かに息を引き取った。 前日は薬の副作用で節々が痛いと言いながら身体を動かして、苦しんでいた姿をみていただけに息を引き取ったあとのその静かな表情と、ようやく苦しみから解放されたことにとても複雑な思いを抱いていた。 寿命は近い、命は残りわずかという

          出会い直し

          思い出作り嫌い

          9月、ライブハウスで仲間のライブ出演があり久方ぶりに福岡で音楽を鳴らした。ワンマンライブのゲスト出演、大切な日。やれることはすべてやる、音楽を鳴らし終わってまだ熱が冷めないうちにその日の主役達が演奏をはじめた。数曲終わる頃に母から連絡がはいる、『手が空いた時に電話がほしい』と。嫌な予感がする、そうおもってすぐ電話を掛けようと思ったが勇気がでなかった。 『余命』の宣告が短くなった、簡単にいうとそういうものだった。 数年と言われていた命は年内までもつかわからない、主治医から母に

          思い出作り嫌い

          太陽を浴びた皮膚

          胆管がん 父親にそう宣告されたのは昨年の9月のことだった。 それが判明してもなんとなく実感がわかなかったのは、目の前にいる父親が変わらず喋れて屈強な身体のままだったからだ。もともと寡黙な人で言葉を多くしゃべる人ではなかった。だから、なにを考えているのかわからないことのほうが多かった。今応援してくれているのか、励ましてくれているのか、やめろといっているのか。その真意が推し量れないことのほうが多かった。 ちょうど福岡にでてきて、くだらないなりにも地に足をつけ生活をして、自分

          太陽を浴びた皮膚

          7月17日

          もう冷房をいれてないと茹で上がるほどに暑い夏がやってきた。 たまたま夕方立ち寄ったうどん屋で甲子園の予選がTVで紹介されていた。いつの時代も変わらず坊主頭の小僧達が白球を追いかけるあの姿にカタチを変えながらも励まされる時がある。なにかに没頭している人は年齢関係なくかっこいいものだ。 そのうち坊主はやめましょうとかになってくるのかな、時代は変わって行ってるし。なんて思いながら冷たいうどんを啜った。 2ヶ月俺はきっちり休むと決めた。 とはいえやることはやっているものの ライ

          うるさい

          休みの時にかぎって降り出す雨 予定も全部流されてゆく うごけないまま夕方になって とりかえすように映画でもみるけど 味気なくて、なにもわからない ただ、休みたいだけ なんにも背負わず 何者でもない 自分でいさせて 休みの時にかぎって鳴り響く電話 飛び込んでくるワーキング 嫌じゃないけどって やりたいというわけじゃない 言い返すこともできずに そんな強くはなれない ただ、休みたいだけ なにも背負わず 何者でもない 自分でいさせて でも、そういうわけにもいかない だってあ

          6月6日

          妙に頭が冴えわたり、眠れず迎えた朝方 この文章を打っている。 積み重ねに勝るものはないと歳を重ねると痛感する、どれだけ小さなことでもあの時からやっていたら今は確かなものになっていたのにと振り返ることがある。 多分人生ってそんなことの繰り返しな気がする。 新しい音源をつくろうと構想を練っている。 日常がこの音楽達にははいっててほしい。今回は強くそう思っている。 20歳からずっとイカれてる環境に身を置いてきて、周りを見渡した時みんな思うほど日々を刹那的に生きていない。着実

          紫苑

          欲しいものなんてない 願いは届かないまま 通り過ぎてく 「いつかきっと」を待ってる 世界中何処へだって 探しに行くの 真っ暗闇の世界でずっと ひとりぼっちただ泣いている 何にもなれなかった ずっとひとりぼっちただ泣いている もう神様なんていらない  時間ばかりすぎてく あなたに 伝えたい言葉が 増えていく 同じ夜空を見上げてると信じてる 待ちくたびれたこの世界で   真っ暗闇の向こうで一つ輝いた 手を伸ばしてみた 何にもなれなかったと ずっと一人ぼっちただ泣いていた

          alone

          飽き飽きするくらい 思い出が綺麗になりすぎて 輝きすぎた光のせいで 眠れない毎日です それでも君のいない 毎日を懸命に生きています 相変わらず遠回りばかり うまくいかないことばかりです 君が言ってくれた 僕の好きなところを 今もボクを明日に 向かわせてくれています つもり積もった手紙を 宛先のない言葉を 今も君に届くような 気がして書いてる いつかは忘れてしまうなら 平凡で退屈で息もできない あべこべの毎日に 君を探している 見上げた夜空は広すぎて 会いた

          6月26日

          深夜突然すき焼きをつくった。 日々はなんとなくすぎていく 自由を捧げた代償は高価。 お金や安心と一緒に ぼんやりと自分の境界線が なくなっていくようだ。 バンドというものをはじめた。 俺たちのバンドが掲げているのは ずっと続けるバンドってのがテーマ。 終わり際が美しいバンドは確かに存在する。 出し尽くして 全員が納得して 自ら終わらせた そういったバンドの最後は美しい。 でも、よくわからない内部のゴタゴタを 綺麗な感じでツラツラと並べて 解散するバンドはダサい。 今までス

          からっぽ

          そっと閉じてしまおうと 心に決めていたのに スクロールしてしまう ちっぽけな誓いを破った 正解も不正解も どこにも見当たらない ただ空っぽになった この部屋で私たちは ひとつになれなかった そっと捨ててしまおうと 心に決めていたのに 捨てきれなかった ちっぽけな誓いを破った 正解も不正解も どこにも見当たらない ただ空っぽになった この部屋で私たちは ひとつになれなかった 変わらない街並みと 変われなかった私たちと なんとなくずっと一緒のような そんなき

          6月25日

          昨日のライブの余韻が残っている。 なにも考えず、ただ突っ立ってるだけ その目の前にある音に浸った。 ◆ いつの間にか、生活は激変した。 音楽を聴けなくなっていた。 長いライブを続けていて、辛くもなんともなかった"はず"なのにもう動けないとガソリンがきれたみたいに微動だにできなくなっていた。 そうすると一度もかかったことのなかった流行病だったものに侵されて、強制的に家からでられない一週間がはじまった。 なにもしない、を久々やっていた。 なにも考えない、音楽もながさない。