余白

最近は忙しい、なにをこんなにバタバタしているんだい、髪もボサボサだし考え事と自分の嫌いなところを数え始めて眠れなくなる夜。

体調はすこぶるいいのに、味気なく感じるご飯と帰り道の憂鬱もきっと誰かのせいにしてしまえれば楽に生きれるに違いないと考えていた。
それでも最近は少しは実りある事もある、最近作った新曲は好きだ。うたうたびに好きになっていく、自分が綴っていく言葉と心が相反してないからすんなり筆を走らせれる。

ここに愛するモノはなくて、それでも必死に探して酷く泥まみれ。汚れていくような日々で、何にもなれないままの貴方で、何処へも行けないまま進んでいく。揺蕩う貴方は今日も美しい。

「名もない」という歌詞の一節に記した言葉は誰に宛てた言葉だったのだろうか。
深く考えていた、貴方に歌っていることは確かだけど、もっとそんな遠くない人で、でも近くもない人。考えても顔が浮かばなくてでも確かに記した事に違いはない。無意識の中で見つかった言葉の持ち主を探した時、解答が沢山あるように思えてやめた。やめた時に気づいたけど畦道を歩くしかなかった日々の貴方の事をちゃんと知っているよ、っと聴いてくれた人が自分の過去も今も肯定できるような言葉だと改めて知った。許せないものがあったとしたらきっと自分だったし、それでも受け入れていかなければ進む事はないこの足を、踵から足を踏みしめるような強靭な心ではなく、立ち止まって振り返った時に誰かが笑ってくれている安心感に似たものをこの曲は持っているとおもう。

今まで自分の曲を自分で褒める事はなかった、単純に自信がなかったのと人の創り上げたものをみて自分の生み出したものがいつも張りぼてのような偽善にみえてしかたなかった。誰かになりたかったから。


今は自分でいたい、ギターと歌だけのこのスタイルを愛しているし、すぐに調子の悪くなるあのギターを愛していく。

また自分の曲のことについていつか記したい。

tuna

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