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韓国

11月中旬。初めて韓国に行った。
その時の私はものすごくラッキーガールだったと思う。

まず一番覚えているのは、見ず知らずのおじさんが仁川空港までのバスに1500円ぐらい?を出してくれたことだ。日本に帰る飛行機に乗るため、ホテルのすぐ近くから乗れて、空港まで1本で行ける大きめのリムジンバス?みたいなのに乗ろうとしていた。私は1人だったし、方向音痴なので1本早いバスに乗れるように、バス停で待っていた(バス停行くまでホテルから5分ぐらいだけど、それすら心配していた。でも時間には間に合ってたはず)。待てどもバスは来ず。だんだん心配になってきて、電車乗ろうか、ホテルの人に電話して聞いてみようか、などと考えて、とりあえずカトクでオンニに聞いてみた。電車で行った方がいいよと言われたが、焦っているせいか、なかなか地下鉄の駅が見つからない。いやあるんだけど目的のバス停まで行けなかった。気がする。たぶんパニクっていたのだろう。そうこうしているうちに次のバスが来る時間になり、またバス停まで急いで戻り待つことにする。この時点でけっこう焦っているがまたバスが来ない。なんで?????と思うが他の行き方だと飛行機の時間にちゃんと間に合う自信がない。この時は外国籍のカップルと見られる2人がいた。手にはスーツケース。私はカタコトの英語で仁川に行くのかと聞いた。やはりそうだと言う。別の方法で行こうか迷っていた。そろそろまずい。飛行機に乗れないのではないかと一瞬頭をよぎった。その時隣から、もうすぐバスが来ると教えてくれた。位置情報をスマホで見ていて、私にも教えてくれたのだ。少しホッとする。そうなのか、もう少しだけ待ってみよう。しばらくすると、バスが停まった。ようやく落ち着けると思いバスに乗り、カードをタッチすると、上手く反応しない。嫌な予感がし、運転手さんに韓国語で確認する。どうか違いますようにと願いながら、必死でやりとりする。もはや自分のやるせなさをぶつけていたと思う。ほぼ喧嘩のように見えたかもしれない。私の願いも虚しく、やはり残高が足りないらしい。終わった。どんなに話してもしょうがない。潔く諦めよう…と思っていたら、なんと一番前に座っていたアジア人らしきおじさん?がカードを出し、私の分まで払ってくれたのだ。こうして私は奇跡的に、バスに乗れた。すぐに座らないといけないため、とりあえず席についた。どうお礼をすれば良いのかわからず、私はバスに揺られながら降りた後のことを考えていた。日本らしいものを何かあげようか、もう潔くお礼だけ気持ちを込めて言おうかなどと考え、結局お礼とお菓子をあげようと思った。いざ降りて話しかけると、やはりお菓子は遠慮されたため、お礼だけ伝え別れることになった。どうお礼を言っても足りないのに、おじさんは颯爽と去っていった。

感謝、情けなさ、驚き、同情されたかなと思う気持ち…いろいろな感情が混ざり合っていた。

ここまでにいくつラッキーがあっただろうか?
一つでもズレていたらこうならなかったのではないか。

本当は韓国でのエピソードを全部まとめようと思ったのだが、長くなりすぎたためまた次に書こうと思う。

あんにょーん!!!!

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