ポカリスウェットのCM。2022年版。出演は中島セナさん。

ポカリスウェットのCMはさわやかさとか汗とか青春とかのイメージが強いし、どちらかというと「夏」「海」がテーマのものが多いイメージなのだけど、今回は少し角度が違う。

雑踏の中を歩いていて、おそらく何かもやもやしたものを感じているのだけれど、それが何かかもはっきりしない。でもそこから飛び出したい気持ちは強くある。道の先に見つけた雲にその可能性を見つけて、できるかわからない大ジャンプをしてみたら、想像以上の景色にたどり着いた。というような。

何はともあれ、嘘のような世界を現実で表現している技術がすごい。特大のビニールハウスみたいな建物や、空のはるか上の雲に立っているような映像をすべてリアルに表現している。
計り知れない可能性というものを、そういった点からも感じ取ることができる。これをフルCGでやったら面白くないんだよなって思っている意気込みが素晴らしすぎる。

メイキングが見れるの嬉しくて、ひとつひとつのシーンにワクワクが止まらない。CMって短い時間だからこそ、インパクトを残せるものだとも思うのだけれど、これはまさにそのお手本のような作品だと思う。

にしてもこの雑踏というか電線が張り巡らされた閉塞感のあるごちゃごちゃな街並み、かなり好きだし、そこから見える入道雲と青空のコントラストもあまりに好きすぎて何度も見てしまう。

15秒版の雲の上でポカリを飲んでいる姿は、涙が出そうになるほど。

そして久しく飲んでいなかったポカリスウェットを飲みたくなった。