第497回 2019/9/3〜9の歴史ニュースまとめ

1、秋の台風も恐ろしい

台風15号が熱帯の風を連れてきたせいか

暑い日が続きましたね。

ミヤギでは一時強い雨が降った時間もあったものの

特に大きな被害はなかったかと思います。

ちょうど4年前にも同じ時期に豪雨があり、

近隣では大きな被害を被ったことを思い出します。

自然の猛威の前に人は無力であると感じてしまいますね。

さて、気を取り直して、TLでみかけた今週の歴史ニュースをご紹介します。

例によって見出しの後ろのRはいいねとリツイート数、Cはコメントをいただいたことを示しています。

2、今週も多様な話題が

①滋賀県甲賀市の藤栄神社に伝わる十字形洋剣が400年前に国内で生産されたことが判明  R139 C

②新潟県十日町市で珍種のカビを発見 R61 C

③奈良県奈良市の埋蔵文化財センターで特別展「平城京の市と商売」を開催。10月11日まで R51 C

④沖縄県金武町の金武鍾乳洞遺跡で完全な形のカムイ焼が出土 R12

⑤滋賀県彦根市で彦根城とゆるキャラひこにゃんをセットで民間委託へ(リンク切れ) R51

⑥トルコ西部のカラジャスの古代都市アフロディシアスでディオクレティアヌス帝の「最高価格令」公開へ R19

⑦宮津市国分の府立丹後郷土資料館で大田南5号墳出土青龍3年銘鏡などを特別公開。9月16日まで R75 C

⑧静岡県静岡市に計画された新たな歴史文化施設が予定地からの発掘調査成果によって延期 R94 C

⑨長崎県長崎市の岬の教会跡地で花十字紋瓦が出土 R20

10 青森県弘前市で解体が決まった忍者屋敷で最後の見学会 R93 C

11 大分県杵築市で発掘調査のために遅れていた杵築中新校舎が完成 R15 C

12 千葉県木更津市の金鈴塚古墳で石積みが崩落、立ち入り禁止へ R50

13 福島県会津若松市で県指定文化財「旧岡崎家住宅」の指定解除 R35


3、リアクション数と個人的関心

いかがだったでしょうか。

リアクションが最も大きかったのは①の滋賀県のレイピアの話題。

みんな武器の話題好きですね。

なぜ国内で洋剣を製作し、なぜここに奉納されたのか。

想像は膨らみますが、研究の進展を楽しみに待ちましょう。

⑧と11の発掘調査によって建築工事が遅れた例。

報道的にはどちらも比較的好意的に捉えられているように感じてホッとしました。

個人的には④の沖縄国際大学が、学生の発掘調査技術向上のために

学術調査を行なっているという報道が気になりました。

一頃は考古学専攻のある大学ならどこでも

特定の地域にフィールドワークできるエリアを抱えており、

大学院生を筆頭に調査チームを組んで

発掘調査に明け暮れる夏休みがみられたものです。

そのあたりのことを推測させてくれるような報道記事はいいですね。

あとは文化財指定が解除されてしまったという13の事例や最後の見学会を実施したという10の事例は残念ですが、部外者が口を出すことではないかもしれません。きっとそこに至るまでに相当の協議が行われ、ギリギリの落とし所が模索されての結果ということでしょう。

最後にリンクは切れてしまっていますが、彦根城とひこにゃんの身売りの話は正直心配半分、公式半分といったところでしょうか。

知名度がある特殊な事例とはいえ、今後全国の自治体が参考にしようと目を向けている大きな話題だと思います。


今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

少しでも貴方にステキな歴史ニュースを届けられるよう、

次回まで頑張って集めていこうと思います。

ぜひ感想などコメントお寄せください。


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