第265回 考古学の論文を読んでみよう

1、新規企画第2弾(予告)

曜日ごとに決まった記事を、と意気込んだものの、結局不規則になっていますね。

ただ、新規企画として考古学用語解説を一度やってみました。

そしてもう一つ、

考古学の論文を読もう

ということにもチャレンジしてみたいと思います。

ただ読んで感想を述べて見るだけではつまらないので1つのフレームをつけようと思います。

それはとあるブログに紹介されていた、

“落合陽一式”論文の読み方

論文を全て理解しようとすると膨大な時間がかかるため、以下の問いに対する答えを見出すことに注力する、というものらしいです。

・どんなもの?
・先行研究と比べてどこがすごい?
・技術や手法のキモはどこ?
・どうやって有効だと検証した?
・議論はある?
・次に読むべき論文は?

基本的には理系の実験論文を分析するためのフレームですが、少し変えつつ、整理してこのnoteで発信していきたいと思います。

2、企画の経緯と対象

日々の本業では、必要に迫られた知識を得ることが最優先されますし、

発表や論文の参考文献にしても、関連する分野に目を通すだけでも精一杯で、いつも締め切りに追われてしまいます。

他の時代の論文でも、分析手法が自分のテーマに応用できるものもあるかもしれませんし、

考古学の最先端を知る上では学術雑誌に掲載されているものを読むのが最も良いのは間違いありません。

そこで、購読しつつも積ん読してなかなか目を通せていない以下の二つの雑誌から毎週一つずつ選んでこのフレームワークをしてみようと思います。

・『考古学研究』
発行者である考古学研究会は岡山大学考古学研究室が事務局を務める、日本最大の会員数(5000名)を誇る考古学関連団体です。

基本的には会費を納めれば誰でも入会できますが、内容は結構専門的で、投稿した論文は査読といって審査に通らないと掲載してもらえません。それが権威ともなっているのですが、一般の考古学ファンには遠い世界になっていることも間違いありません。

年4回の会誌の発行とシンポジウムを毎年実施しています。

・『日本考古学』

こちらはもっと敷居が高い学会、日本考古学協会という団体の機関紙です。

HPによると会員数は現在約4200名。

入会資格は、
①満25歳以上
②一定の研究実績を有するもの(学会発表や論文の掲載)

となっています。

大学生はもちろん、卒業したての学芸員とか大学院生もすぐは入会できません。

一方で権威はあるので、退職後の肩書きがない研究者は「日本考古学協会員」と名乗ることもよくあります。

こちらの機関紙は年二回発行。

東京で毎年5月に東京のどこかの大学を巡って開催される総会は研究発表と書籍販売、研究同人誌の販売ブースで活況を呈し、さながらコミケのようなお祭り騒ぎです。(本場のコミケは行ったことありませんが…)

秋には大会といって地方で見学会を兼ねたシンポジウムを開催しています。

どちらも毎年会費を払って雑誌が送られてきますので有効活用したいと思った次第でした。

3、まずは試行してみます

さて、今回は予告編で、企画内容の紹介と思い立った経緯をまとめました。

正直需要はあんまりないと思いますが、私のnoteの使い道として、思考の整理という部分が大きいということもあります。

誰かに見られる可能性がある、というだけで緊張感を持って取り組むことができますし。

もしお目に止まった時は、

よくわからん!

でもいいですので気軽にコメントいただけるとありがたいです。

それではまた明日お会いしましょう。


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