第237回 明日は天皇誕生日

1、最後と思うと感慨深い

明日12月23日は平成最後の天皇誕生日です。

来年からは平日になるとのこと。

30年間続いてきたことが変わるというのは大きいですね。

昭和天皇の誕生日、4月29日はみどりの日(昭和の日)として、明治天皇の誕生日11月3日は文化の日として現在も祝日ですが、

大正天皇の誕生日は現在祝日になっていませんね。

このあたりの経緯はすでに一年前にまとめられた記事がありました。

祝日といえば、

来年は5月1日に新天皇の即位があり、ゴールデンウィークが10連休となる、ということも報道されています。

祝日に休める職種の人と、逆に忙しくなる職種の人、非正規雇用で勤務日が減って休みが喜べない人など立場によって受け止め方は違うでしょうが、来年はちょっと異例な年になることでしょう。

2、天皇誕生日に思い出すこと

天皇誕生日にいつも思い出すのは、今から15年以上も前の大学生時代のこと。

当時はそんな言葉はなかったような気がしますが、リア充とは縁遠かった文学部の仲間たちと

クリスマスに浮かれる世情を非難して、むしろ天皇誕生日をしっかり祝おうじゃないか!と誰かが言い出しました。

洋菓子屋でクリマスケーキではなく誕生日ケーキを予約。

定番の名前を書くチョコレート板には畏れ多くも陛下の名前を、と思ったのに

「誕生日おめでとう睦仁くん」

なぜか明治天皇の名前でした。

東洋史や西洋史の専攻の友人達だったので、無駄にカッコイイ世界史用語の古今東西とかしてたような気がします。

そんな18才の冬。

k岩君、H谷君、元気かな。卒業以来会ってないけれど、同じ空の下で元気でいてくれれば、と願うくらいの関係。

そんな友人、皆さんにもいませんか?

3、ところで天皇誕生日の歴史

天皇の誕生日をいつから祝うようになったのでしょうか。

遡ること光仁天皇の御代、宝亀六年(775)に天長節と称した行事が行われていたことが資料に現れています。

光仁天皇は桓武天皇の父。

度重なる政争で皇位継承者が相次いで死去したため、順番が回ってきましたが、即位したのは62才の時。

高齢ゆえに歳を重ねることをより寿ぐ思いが厚かったのかもしれませんね。

中世には民間の伝統的な行事や中国の節日儀礼が習合した五節句、

1月7日の人日 、3月3日の上巳 、5月5日の端午 、7月7日の七夕 、9月9日の重陽 の5回が重要視されるようになります。

こちらは現代の我々にも馴染みがありますね。

天長節が復活したのは明治になってから。新政府が天皇の権威を高めようという意図で復活させたということでしょう。

祝日にも歴史あり。

読者の皆さんにも祝日と結びついた思い出ありませんか?

コメントで教えてくれると嬉しいです。

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