第424回 令和おじさん来たる
1、自民党員でなくても入れます
日頃お世話になっている方からお声がけいただいて
今年も行ってまいりました。
周りはザ・自民党の支持層、といった風体の方達なので
若造の自分は浮きまくりな気がしましたが、まあ誰も気にしていないでしょう。
タイミング的に参院選を始め地方議員・首長の公認・推薦候補の顔見せ的な意味合いが強いイベントですが、それはそれで人間相関図が見えてきて面白いので良しとしましょう。
2、TVでみるより和やかな表情
そして、メインイベントは菅官房長官の講演。
県連幹部が元号改正時に官房長官が注目されると見越して早めに日程を確保したと自画自賛してたのが印象的でした。
確かに前日に国会を終えたばかりで、総理はG20のために大阪へ行っているときによくもミヤギに来れたもんだと驚きますね。
それだけ直近の参議院選挙が接戦でテコ入れの必要性を感じているということでしょうか。
最近こういう中央の政治家の講演会を拝聴する機会が何度かあったのですが
みなさん上手にその土地との意外な縁があるエピソードとか、地元の人の誇りをくすぐるようなヨイショとかを盛り込んで非常に感心します。
講演の本題は安倍政権6年半の功績について。
大きく分けて3つでしょうか。
まず一つ目はいつも繰り返される経済政策。
アベノミクスは失敗だったと言われているが、実際は経済規模も雇用も、有効求人倍率も回復している
という論調。
結果、国・地方合わせて28兆円の税収が増えたとか
起業数も増えていると主張します。
数字をどう解釈するかというのはまた別に要検討ですが
ここはまず想定内ですね。
そして二つ目は農業をはじめとする第一次産業の復活。
減反政策の見直し、農協改革、漁業で言えば養殖活性化のための法改正、
林業も含めて戦後初めての制度改革が多数あったことを強調しています。
これもようやく途についた、という印象ですが必要なことだと思います。
TPP関連で関税が撤廃されて輸入されてくる外国産と戦うためにも、逆にブランド力を向上して外に売り込むためにも
大ナタを振るうことが必要なのはまず間違いないでしょう。
明日がどうなるかわからない世界情勢にあって、
食料も燃料も資材も効率化して自給率を高めておくことは
先の大戦の教訓からも正しい方向性と言えるでしょう。
そして最後は外交政策。
民主党政権で悪化した日米関係も
今では首脳同士がゴルフをする間柄になっている。
諸外国の大使からその秘訣を尋ねられるほどだと強調。
そして日米関係が好転すると中国やロシアも軽率な態度を取らなくなったと評価します。
これも全て政権が安定しているからだと総括。
安定していることが評価軸になるというのもちょっと危うい気もしますが…
みなさんはどう思いますか?
3、政治家も人
ちなみに同じイベントで去年は岸田元外務大臣の講演を聞きました。
歯切れは岸田さんの方が良かったですが、短い時間と幅広い聴衆に向けてということもあり、かなりあっさりした内容だったと記憶しています。
菅さんの場合は決して饒舌ではありませんが、穏やかな雰囲気の中にも自分の仕事に誇りを持っている情熱的な部分が見え隠れしているような印象でした。
ケータイ電話料金の値下げやふるさと納税制度など、自分が関わった思い入れの強い事業に触れるときはことさらそうでしたね。
まずは直接話を聞いてみるというのはやはり大事ですね。
いずれあと3週間後には再度国民の審判が下ります。
政権はこのまま「安定」を誇っていけるのか、
同時代史として政治に対する関心は保ち続けたいと思います。
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