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【MTG:Pauper】「緑単ストンピィ(+ステッカー)」に関する小テクまとめ

 こんにちは、角とうふ(@TunoTofu)です。
 今回は「緑単ストンピィ」やステッカーに関するちょっとしたテクニック、知っておくといつか使えるかもしれない小技を紹介していきます。



01.《森》1枚から2マナ出せ!

 「エルフ」や「壁コンボ」デッキでも使う基本テクニックですが、《クウィリーオン・レインジャー》はタップ状態のクリーチャーがいなくても能力起動が可能です。
 《森》から1マナ出し、《クウィリーオン・レインジャー》の能力で《森》を戻して適当なクリーチャーをアンタップ、戻した《森》を再びランドセットして2マナを出すことができます。

 土地を極力絞って戦う緑単ストンピィですが、《クウィリーオン・レインジャー》がいればワンランドキープでも安心です!

02.《吠え群れの飢え》は能動的に撃て!

基本中の基本テクニック。

 《吠え群れの飢え》は陰鬱(ターン中にクリーチャー死亡)達成で+1/+1カウンターを3つも乗せられる1マナとは思えない破格のコンバットトリックです。
 一見すると、単体除去を打たれた返しに、他に生き残ったクリーチャーを強化したり、こちらの除去で相手のクリーチャーを倒したりしてから打つようなカードに見えます。
 しかし、緑単ストンピィでは《巣の侵略者》のエルドラージ・落とし子トークン(以下、落とし子トークン)がいつでも自身を生け贄=陰鬱達成できるので、能動的に+3/+3をすることができます。

ワンポイントテク!

 基本的にクリーチャーは戦闘後に出した方が良いというのが定跡ですが、《吠え群れの飢え》を持っていて攻撃的に動きたいときは、戦闘前メインフェイズで落とし子を生け贄にし、2マナクリーチャーを唱えるのもアリ。戦闘フェイズ中に出した無色1マナは使い道が少ないため。

03.トークンに《怨恨》で戦力追加!再回収も!

トランプルより数が大事なときもある。

 落とし子トークンはただのマナクリにあらず。
 《吠え群れの飢え》もそうでしたが、緑単ストンピィではいかに落とし子トークンを上手く使えるかが勝負の鍵となっています。
 《怨恨》を付ければ落とし子トークンも2/1トランプルの立派なアタッカー。ブロッカーを複数並べられたときや、単体除去の多い相手に弾除け要員として活躍してくれます。
 もちろん落とし子トークンは能動的に生け贄にすることもできるので、どうしても突破したいブロッカーが出たときに、分散させた《怨恨》を回収して一点突破を狙うこともできます。

04.トークンに《象の導き》で擬似警戒!

特に相手のプレイミスを誘発させやすい大技。

 またまた落とし子トークン関連のテクニックです。
 エンチャントされたクリーチャーに+3/+3修正を与える《象の導き》は、つけたクリーチャーが死亡すると3/3の象・トークンを生成します。
 これを落とし子トークンに付けることで、攻撃後のタップした落とし子トークンを生け贄にし、3/3の象トークンをブロッカーとして立たせる擬似警戒戦略が可能です。
 見えているカードのみを使った小技ですが、相手が意識していないとうっかり殴ってくれることもあるので、特にリターンの大きいテクニックです。

05.《巨森の蔦》は相手に撃て!

一回はテキスト確認される小技。

 クリーチャーを守りつつ、キッカーすると+4/+4修正できる《巨森の蔦》は一見するとトドメ用のカードに見えます。
 しかし、テキストをよくみると対象は「クリーチャー1体」で、効果は呪禁ではなく、「対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない」となっています。
 つまり、相手の呪文や能力から相手のクリーチャーを守ることができます!?!?

 ……ちょっと分かりにくいですよね。

 要するに《バジリスク門》やエンチャントによる強化、《儚い存在》などのブリンクスペルなどを対象不適正にすることができます。
 かなりの頻度で狙うものの、相手は一度喰らわないと知らないことも多い技です!決めどきを見定めていきましょう!

06.《ギルドパクトの守護者》を超えていけ!

プロテクション(単色)はカモである。

 単色デッキキラーでお馴染みの《ギルドパクトの守護者》は緑単にとって脅威に……なりません!!!
 《炎樹族の使者》や《安寧砦の精鋭》は混色マナにより多色扱いのクリーチャーであり、落とし子トークンも無色のため、構築に寄りますが大体8枚〜12枚程度カードがプロテクション(単色)を無視できるようになっています。
 相手は4マナかけて作ったブロッカーを、こっちは2マナ+αで簡単に突破できるので、だいたいカモだと思います。

07.《虹色の断片》も超えていけ!

緑単だが緑だけではない。

 アグロキラーの《虹色の断片》は緑単の脅威に……正直なります。
 しかし、毎度お馴染みの落とし子トークンは無色、φマナを利用し飛行絆魂要員として採用されている《大霊堂のスカージ》は黒色なので、《虹色の断片》の被害を最小限に抑えてくれます。
 また、断片以外にもプロテクション(緑)を付与したブロッカー/アタッカーや《緑の防御円》があっても彼らがいると安心です。

08.絆魂は許さない!

落とし子くんの活躍が凄い。

 絆魂はダメージを与えたら回復できますが、ブロック指定後にブロッククリーチャーがいなくなれば、ダメージは与えられませんよね?
 はい、落とし子トークンの出番です。
 基本立たせているだけの落とし子トークンですが、絆魂クリーチャーをブロック指定後に生け贄にするとダメージが入らずライフを回復させません。
 落とし子一体につき一度しか使えないテクニックなので、返しのターンで勝ち切れるように頑張りましょう!

09.《安寧砦の精鋭》は何度でも蘇る!

除去コントロールに絶望を与えよ。

 不死持ちに-1/-1カウンターを置くことは難しいですが、頑強持ちに+1/+1カウンターを置くのは比較的簡単です。
 -1/-1と+1/+1カウンターは相殺されるので、頑強で蘇った《安寧砦の精鋭》に《吠え群れの飢え》や《蛇皮のヴェール》を撃って再利用しましょう。
 2回の除去で倒すつもりのクリーチャーが、コンバットトリックで3回も生き帰れば相手の除去は枯れ果てます。……多分!

10.《炎樹族の使者》は後引きしてもOK!

土地をドローに変換せよ

 2ターン目最強のカードといえば《炎樹族の使者》ですが、手札を使い切ってた後の後引きはあまり強くありません。同様に4枚目以降の土地は置く必要もあまりなく、無駄なドローとなりやすいです。
 しかし、キャノピーランド(=狩猟迷宮)やサイクリングランド(=平穏な茂み)を採用することで、《炎樹族の使者》から出た浮きマナを余った土地からドローに変換することができます。
 これでトドメとなるカードを引き当てよう!


"ステッカー"ストンピィに迫る!

 さて、ここまでは通常の緑単ストンピィでも扱える小テクについて紹介してまいりました。
 ここからは、「緑単”ステッカー”ストンピィ」の本質となる、ステッカーを用いた小テクについて紹介します。上記の内容はどこかで紹介されたのを見たことがあるかもしれませんが、ここからは本邦初公開の小テクも!!!

11.不死/頑強持ちにP/Tステッカー!

基本のP/T変更

 まずはルールのおさらいですが、カードに貼られたステッカーは未公開領域(デッキや手札)に移動するまで剥がれることはなく、もちろん墓地に行ってもそのままです。
 ではパワー/タフネス・ステッカー(以下、P/Tステッカー)を貼ってサイズ変更した不死クリーチャーが死亡するとどうなるでしょう。なんと、+1/+1カウンターが乗ってサイズ変更されたまま帰ってきます。
 例えば、《若き狼》に5/1のP/Tステッカーを貼った場合は、カウンターが乗って6/2で盤面に戻ります。
 もちろん頑強クリーチャーも帰ってきますが、1点注意すべきなのが、頑強は-1/-1カウンターのため、5/1などのステッカーを貼るとタフネスが0になって即死するので気をつけてください。

12.ステッカーを貼れるのは”土地以外"のパーマネント!

 P/Tステッカーの存在から何となくクリーチャーに付けられるものだと思いがちなステッカーですが、土地以外のパーマネントなら何でもOKです。
 手札や墓地に行きにくく、場に残りやすいパーマネントに貼るのが有効で、特にオススメなのは《骨断ちの矛槍》のようなアーティファクト。
 No.44の「このカードをタップする:墓地のカードを一枚追放する」を貼って選べる《大祖始の遺産》を作ったり、No.15の「このカードをタップする:クリーチャー1体を対象とする。そのクリーチャーは速攻を得る。」をつけて単体《跳ね橋》を作成することも可能!
 手札に戻ってステッカーが剝がれやすいのが注意点ですが、《怨恨》に貼るのも用意しやすくてオススメです。
 もちろんクリーチャーにつけるのも可能なので、墓地対策が特に効く相手の場合には、《若き狼》などの不死・頑強クリーチャーにつけるのも◎。

 長くなるため省略しておりましたが、相手のカードにはステッカーを貼れません。イタズラしようとするのはやめましょう。

13.タップだとターン1回しか使えない?ならアンタップだ!

 墓地追放ステッカーはかなり強力ですが、ターン1回だとコンボ相手に間に合わないかもしれませんよね?
 しかし、《イラクサの歩哨》にタップ効果のステッカーを付けるとどうでしょう。緑の呪文を唱えるたびにアンタップするのでガンガン起動できます!
 もちろん速攻付与とも相性が良く、後出しの《炎樹族の使者》たち全員に速攻を与えて奇襲を仕掛けることも可能です! 

14.接死を悪用しよう!

 あなたは接死トランプルというコンバットにおける最強状態におけるルールをご存知でしょうか?
 通常、トランプルを持つクリーチャーはブロッククリーチャーのタフネスに等しい分のダメージ(致死ダメージ)を超えた分をプレイヤーに与えます。
 しかし、トランプルを持つクリーチャーにNo.02の「接死」を与えた場合、ブロッククリーチャーに与える致死ダメージは1点となり、相手のブロッククリーチャーの合計タフネスがどれほどあろうと、クリーチャーの数しかプレイヤーへのダメージは減らせないのです。
 さらに、ブロッククリーチャーは全員接死で倒せるのですから盤面は壊滅間違いなしです。

 接死ステッカーは、他にも《散弾の射手》と相性が良いです。
 《散弾の射手》は通常タフ1の飛行生物を落とすために採用されていますが、接死ステッカーを使うと、飛行生物全体が即死します。もちろん特定のステッカーは3/10でしかヒットしないので、ボロスシンセサイザーのようなタフ2以上の飛行生物しかいないデッキ相手に《散弾の射手》をサイドインするのは狂気の沙汰ですが、オルゾフブリンク相手にワンチャン狙うのはアリだと思います。

15.不死につけると4ドロー!?サクリ2ドローステッカーが強力!

 No,OOのステッカーは「このパーマネントを生け贄にする:カードを2枚引く」とシンプルな能力です。
 しかし、これを不死や頑強につけるとどうでしょう。2ドローした直後に帰ってくるので、もう一度サクッて4ドローもできます!
 (頑強クリーチャーにつけた場合だと、+1/+1カウンターを乗せれる《蛇皮のヴェール》が実質1マナ2ドローカードにも……)
 もちろん相手によっては 08.絆魂は許さない! のテクニックを落とし子トークン以外で使えるようになって一挙両得です。

16.無限頑強!無限不死!

 不死クリーチャーに頑強ステッカーをつけると、また、頑強クリーチャーに不死ステッカーをつけると、以下のようになります。

①+1/+1カウンターが乗って死亡した:-1/-1カウンターが乗っていないので頑強が誘発。

②-1/-1カウンターが乗って死亡した:+1/+1カウンターが乗っていないので不死が誘発。

③カウンターが乗っていないときに死亡した:頑強→不死の順にスタックを積めば、不死で復活。

 要するにどう足掻いても盤面にクリーチャーが残ります。何ならステッカーを貼ったクリーチャーをタフ1にすることで、ずっと+1/+1カウンターの乗った状態で盤面に出せる。(頑強で即死、不死で復活するため)
 こうなると除去コンは悶絶するしかないし、クリーチャーの尽きなストンピィはだいたい勝ちます。

17.アタックするたび、ほぼ無限頑強!

 No,OOのステッカーは「アタックするたび、このカードに+1/+1カウンターを置く」といった能力。
 これを頑強クリーチャーに貼ると、-1/-1カウンターが相殺されるため無限頑強状態が完成!除去せず放置すると段々とデカくなるのも魅力的ですね!
 なお、アタック前の除去や追放には無力なので過信しすぎないように。

18.ステッカーを再利用しよう!

 通常、ステッカーは一度使用すると墓地や追放領域に行ったままで次のゲームまで使ったままとなってしまいます。
 しかし、これを再利用する方法が2つほどあります。
 ステッカーはその物理的性質上(裏にしてもステッカーがどれに貼られているかわかる)、貼られたカードがデッキや手札などの非公開領域に移動した場合はステッカーシートに戻ります。緑単ストンピィの場合、《怨恨》が最もこの性質に合致します。
 また、トークンが盤面から離れ、消滅した場合も同じくステッカーがシートに戻ります。

 この性質を活かし、本当は不死や頑強クリーチャーが来るまで取っておきたかったNo.07の「このパーマネントを生け贄にする:カードを2枚引く」のステッカーをトークンで使いまわしたり、《怨恨》の貼り先を変更するためにつかったり、5/1のP/Tステッカーが少ないときに、相手の追加の5/5クリーチャーを取るためにトークンに優先して貼ったりする戦略が産まれます。

19.名前ステッカーはとりあえず貼っておけ!

果敢・果敢も優秀なYogurt

 能力・P/Tステッカーを貼れるほどチケットが足りていない場合は、0チケットで貼れる名前ステッカーを貼っておきましょう!
 相手に「どうなるんですか!?」と聞かれたときは毅然とした態度で「名前が変わります!」と答えてください。
 クリーチャータイプに「エルフ」や「ファイレクシアン」、「ヨーグルト」が増えることは決して無く、ただただ名前が変わるだけですが、Pauperには《残響する真実》や《残響する衰微》といった同名指定の除去がたまに飛んでくるので、変えておくだけ得です。
 つける際は今後盤面に同じクリーチャーが増えそうなカードを指定してあげるといいでしょう。またそのブラフも可です。

 なお、今回の記事は「緑単ステッカーストンピィ」用に「とりあえず名前ステッカーを貼れ!」と称していますが、黒の同名墓地回収カードを利用する場合は不利益になるので要注意です。

20.増殖はチケットも増えることを忘れずに!

 カウンターを増やすキーワード能力の”増殖”ですが、チケットも正式にはチケット・カウンターなので効果範囲内です。
 しかも、チケット・カウンターを保有しているのはプレイヤー自身となっているため、「ポイズンストーム」のような毒カウンターを増殖する場合はチケット・カウンターも強制的に増殖するのでお忘れなく!
 毒を与えてくる相手に特大ステッカーから重い一撃を与えてやりましょう!

21.《Finishing Move》の対象はステッカーを貼りたいクリーチャーじゃなくても大丈夫!

 ステッカーを貼った後にパワー分のダメージを飛ばす《Finishing Move》は、相手のタフ5を落とすために5/1のP/Tステッカーを貼るのが一般的な使い方です。
 しかし、相手のクリーチャーがタフ2などで、すでに盤面にパワーがタフ以上のクリーチャーがいれば、わざわざステッカーを貼りたいクリーチャーを指定して、相手の除去でプランを崩壊される必要はありません。

 例えば、護法②を持つ《Chicken Troupe》と苗木トークンがこちらに、相手に2/2の《灰色熊》がいた場合、《Finishing Move》で植物トークンを強化しつつ除去しようとしたときに、相手の除去で植物トークンを処理されると盤面を突破できません。

 しかし、《Chicken Troupe》を対象に《Finishing Move》を打った場合は相手の除去を護法で牽制しつつ、植物トークンを強化できます。

 どのみち植物トークンは除去されてしまいますが、相手のブロッカーが消えたため《Chicken Troupe》のアタックは通りますよね?
 もちろん、相手にコンバットトリックがあった場合も考えねばならないかもしれませんが、そのときは《Chicken Troupe》を5/1にするなど柔軟に立ち回ることも可能です。


おわりに

 ここまで、緑単ストンピィにおけるテクニック・小技を紹介しました。すでに知っているテクの復習になったり、ここで初めて知った小技があれば幸いです。
 MOの方でも徐々にUnfinityのカードが追加され始めているらしいので、この記事を読んでいただいた皆さんもぜひ緑単ストンピィというPauperの伝統的なアーキタイプを使って楽しんでください。
 また、初心者の方にはコンバットも併せてとても勉強になるアーキタイプだと思いますので、MTGやPauperの普及にも有効活用していただけると幸いです。

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
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