見出し画像

車社会のマレーシア

はじめに

マレーシアが車社会であることは事前にインターネットなどを調べて知っていました。

しかし、見ると聞くとでは大違いで、実際にマレーシアで暮らしてみると車の必要性を痛感します。

マレーシアは東南アジアの中で、シンガポールやタイと並んで発展している国です。都市部は鉄道網が整備されているため、都市部に住んでいれば、車が無くても暮らしていけます。

実際、マレーシアに移住した日本人も車を所有していない人は多いなという印象(特に一人暮らしの方)。

理由としては、マレーシアでは車の税金が高く、駐車場、ガソリンや高速代金などのランニングコストを考えると、まあまあの出費になります。

生活コストを少しでも切り詰めたい人にとっては、車は贅沢品。とはいえ・・・やはり車は欲しいところです!

サイバージャヤでのバス体験


マレーシアに駐在を初めて最初の一年目は車を持っていなかったので、会社にはバス通勤をしていました。

しかし、このバスが中々の曲者。まず、バス停に時刻表がありません。これについてはインターネット経由で調べましたが、どのみち時間通りに来ないことに気づき、あまり意味がない事を悟りました。

マレーシアは南国。日差しの強さも半端ではないです。野外でバスを待っている間は、とにかく熱いので汗まみれになります。

画像1

まさにそのバス邸。アスファルトからの日差しと熱の照り返しもなかなかのものがあります。

そして、ようやくバスが来たと思ったら、停留所に止まらず、そのまま通り過ぎてしまった事も一度や二度ではないです。

バスの運転手が私の存在に気づいても停止することなく、ジェスチャーで「ごめん!」みたいな感じでノンストップで通り過ぎてしまったときは、ガッカリ感が半端ないです・・・

とはいえ、バスは通勤の生命線だったので、なんとか辛抱して2年くらい過ごしました。その時のトラウマでしょうか、のちにハノイ駐在になったときは、ついに一度もバスに乗ることはなかったです。

画像2

そして、ついに手にいれたマイカーのAXIA。これは嬉しかったなぁ。

この車は当時マレーシアで大人気になった車で入手するまで半年待ちでした。
コストダウンのためか装甲が紙のように薄く、少しでも車体をぶつけようものなら、F1カー並に破損します。

とはいえ、とにかく車の値段が高いマレーシアでは破格の値段で手にいれる事の出来る名機。今でもマレーシアでは良く見かける人気の車種ですね。

張り巡らされた鉄道とモノレール

私たちのオフィスがあったサイバージャヤは基本的に車が必須。ない場合は結構厳しいです。しかし、次に移転したバングサのnexus southは鉄道網が整備されており、車がなくても生活面ではまったく不自由のない場所でした。

画像3

bangsarのnexus south。全体的におしゃれな場所です。

結局、マレーシアではオフィスや住居の立地面の環境に大きく左右されます。これは、進出前に十分に検討した方が良いでしょう。

Kuala Lumpurでは日進月歩でインフラが整備されており、交通インフラもどんどんと整っています。とりわけ都市部の中心地よりも、郊外の再開発地区は発展著しく、ちょっと目を離したすきにガラリと景観が変わっていたりして、現地のマレー人もびっくりしていたりします。

マレーシアの交通マナー

もともと、私は免許こそもっていましたが、日本では車を運転していませんでした。なので日本とマレーシアの交通事情を比較することは出来ないのですが、基本的にマレーシアの交通マナーは良くないと思います。

高速道路だと200kmぐらいのスピードで走っている車も珍しくありません。そしてライトをハイビームにして後ろから煽ってくるため、法定速度で車を運転することは、かえって危険な場合もあります。

車線変更もウインカーを出さないことが多く、四車線の道路で一気に端から端に車線変更する車もいます。

さらにマレーシアでは、スコールが突然の豪雨となって走行中に降ってくることがあります。そうなると視界が遮られ前が見えなくなります。道路にも水溜まりができて、ブレーキも利きづらくなる上、その状況でも車のライトをつけない(故障していたりする)車がいるので、そうとう注意しなければなりません。

車を走行中、かなりの頻度で衝突事故を起こした現場に出会いました。大抵は軽微なものですが、とはいえ、外国で事故を起こすとなにかと面倒ですよね。

まとめ

ちょっとネガティブな事にも触れましたが、実際にはマレーシアで数年に渡って車を運転してきた経験から、気をつけて運転すれば特に問題ないという印象です。確かに、危ない目にあったことは一度や二度ではありませんが、マレーシアで車を所有することは、リスクを補って余りあるメリットがあります。

車社会のマレーシアにおいて、車を所有する意味。
それはマレーシアでの生活をより豊かにするためのものだと感じます。

今振り返ってみても、車の無い最初の二年間と、車を所有していたその後の数年間では、私にとって見える景色がまるで違う生活だったと申し上げておきます。

Twitter:
https://twitter.com/turbomaru_hiro

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?