2月15日〜20日。
最初の現場に戻り相変わらずボードや芝と呼ばれる木材などをトラックに出している。
言ってしまえば誰にでもできる仕事、ただこれが永遠と続きそれなりに重いものもあるので絶賛筋肉痛だw

ある日の休憩中、誰もいなくなった時におっちゃんが言った。

『言っちゃ悪いけどな、俺もこんな仕事やってるけどな、こんなの下の仕事や。
こんなところにずっと居たらダメになる、腐っていく。
兄ちゃんはまだ若いんやから早く次の仕事探しや。
コンビニでもなんでもええねん、給料低くても関係ない。やりたい事見つけて早くな、とんこでもかましたらええんや笑』

僕
『人生経験のつもりで来たんです、1ヶ月だけのつもりなんですけど、』

おっちゃん
『そうやなぁ、まぁ兄ちゃんはまだ来なくてよかったな笑
ここは田舎やからまだいいけど西成やったら若い姉ちゃんにまだ若いのにこんなとこおる...って笑われんで！』

いろんな話をした、特にとんこのかまし方についてよく教えてくれた。w

自分が設定した1ヶ月の飯場生活が長いか、短いか。
まあ人間が腐るには充分な時間だろう。

そんな話しをされてこの1週間ちょいの生活を振り返ってみた。
若いのもあるし皆気さくに話しかけてくれる。
挨拶したら返してくれるし特にトラブってはいない。
だけど少し浮かれていた部分もあった。

飯場に着いて最初に食堂で気さくに話しかけてきた兄ちゃんにコンビニ行こうと誘われた事があった。
二つ返事で行く約束をしてその兄ちゃんが準備してくると先に食堂を出た後にそこに居た何人かにこう言われた。

『絶対行くな、面倒なことになる。
無駄に人と関わるな、ここは"飯場"やからな。』

忘れてた、この世界に酔っても飲まれるな。
前科がある人も沢山いるし普通じゃない言動の人もいる。
飯場内での金銭トラブル、盗みや暴力事件も多くある。
遊びに来ているわけではない、お金を貯めるためにも無事にこの生活を終えるためにも、

"一線を引いたそこは超えちゃいけないんだ。"

1週間が経ちある程度なるだけ関わらない方がいい人やなんとなくの人間関係も分かってきた。

飯場の生活は何かと気を張らないと後から面倒な事になる。
気をつけてまた今週も頑張ろう。

今日は日曜日、6日ぶりにゆっくり休める。
1週間ってこんなに長かったけなw

2月21日10時40分