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TJ-SSF 2023に参加した話


はじめに

このnoteは高専生である私が後世へのメモのために書いたものである。

TJ-SSFとは

TJ-SSF (Thailand-Japan Student Science Fair)とは、毎年タイのPCSHS(Princess Chulabhorn Science High School)で開催される日タイ双方の理系高校生を集めたイベントである。正確にはTJ-SIF(Thailand-Japan Student ICT Fair) との交互の開催なのだが、先達によるとほぼ同じとのことなので、以下両者を合わせてTJ(大分舞鶴の生徒がこう呼んでいた)と書くこととする。なお、PCSHSについては、以下のWikipediaを参照願いたい。
私の所属している高専では例年2名×2チームの募集をし、学内審査を経て渡航チームが選ばれる(2023年は定数しか応募がなかったが)。
以下、学生4名(E科3名、C科1名)と引率教員1名でタイに渡航した記録である。

0日目(出発日)

私が参加した TJ-SSF 2023 はタイ東北部の町、ルーイで行われた。バンコク・ルーイ間の航空便は1日2往復しかないため、前泊することとなった。
ちなみに、タイの首都バンコクにはドンムアン国際空港とスワンナプーム国際空港という2つの空港がある。Wikipediaによると、当初は手狭になったドンムアンの定期便全てをスワンナプーム発着に変更する計画だったが、タイ・エアアジアなどのLCCを中心にドンムアン発着のままであるようだ。

TG623便

タイ国際航空でスワンナプーム国際空港へ。

機内食(昼食)
機内食(軽食)

空港到着後、dtacのeSIMに切り替え、地下1階にあるSurperrichという両替店で10000円をバーツに交換した後、鉄道に乗ってバンコク中心部へ。

バンコクの切符


BMT(Bangkok Mass Transit)の路線図 (2023年12月現在)
-Wikipedia

この日は夕食に乾燥パクチーが入ったスープの麺を食べ(写真撮ってなかった)、ドンムアン空港近くのホテル Asia Airport Hotel に泊まった。

ホテル近くのナイトマーケット
ホテルの部屋にあった謎の絵画

1日目

ホテルで朝食(ビュッフェ形式)を食べ、いざルーイへ。

朝食①
朝食②
ルーイ空港到着
空港近くのレストランでランチ

空港から30分ほどかけてPCSHSルーイ校に到着。

ルーイ校到着
寮(2段ベッド×3)
部屋の備品(写真は最終日のもの)
他にも各階中央部に菓子やインスタント麺などのケータリングも用意してあった
コンセント(各タイプのプラグが差し込める)
堅い歯ブラシ(最終日)
右隅に写っているのはタイ人のために鶴を折る友人

ルーイ校到着後、焼いたスティッキーライスと甘いジュースでもてなしを受け、体育館でオリエンテーション。

1日目の行程表
夕食(1日目)

夕食後、Chaing Khan というメコン川沿いの町へ。
商店街みたいなところでショッピング。

ラムヤイ(リュウガン)のジュース

寮の各階の両端にシャワーが7台あったが、内4台は給湯器が設置されておらず水しか出なかった。トイレにはペーパーやゴミ箱は設置されておらず、現地の学生は備え付けのミニシャワーで洗浄するものと思われる(そのため現地のトイレの便座は結構濡れていたりする)。

2日目

2日目の行程表①

2日目は午前中にタイのシリントーン女王(ラーマ10世の妹)がお見えになるとのことだったので、朝5時からATK(抗原)検査と金属探知機による検査があり、開会式は手荷物・写真撮影禁止、不織布マスク二重着用という厳粛な雰囲気で執り行われた。

朝食(2日目)
2日目の行程表②
式典終了後の講堂
昼食(2日目)

午後はポスター発表まで時間があったので、学校の購買や校舎周辺を探索

タイのスイカバー
トレーニング器具
(うろついてたら警備員に注意された)
ポスター発表

ポスター発表では1時間半ごとにポスターを見るグループと説明するグループの2部に分けられた。タイの学生はノリが良いので何とか乗り切れた。

そして、夜はウェルカムディナー。楽器演奏やショーなどで大盛り上がり。終盤には参加者全員でフットサルコートの外周を踊り巡り、最後は「ROCKET FESTIVAL」という曲で踊り狂った。

ウェルカムディナー
青い米飯

3日目

3日目の行程表①
朝食(3日目)
道端の干からびた蠍
昼食(3日目)

3日目は最大の壁である口頭発表。
15分間の発表と聞いていたが、発表7分+質疑応答5分+写真撮影1分に余裕時分を2分取って15分とのことだったらしい。
15分のつもりでスライドと原稿を作っていたため、大幅にカットすることとなった。

3日目の行程表②
モニュメント

発表後、PCSHSトラン校の生徒たちとモニュメントの前で人生初のTikTok撮影をすることに。

そして夕食までの時間はサイエンスアクティビティ。
4テーマに分かれて行われ、私はレゴで橋を作るというテーマに参加した。

レゴブリッジ
(本来は水平に橋桁を作るっぽい)
夕食(3日目)

夕食後は、翌日のフィールドトリップの説明を講堂で受け、屋外で天体観測。
双眼鏡や望遠鏡、星座早見盤を使って天体観測を楽しんだ。
ガチの天体観測は記憶の中では初めてだったので、良い経験となり、また良い雰囲気を感じられてそれに浸っていた。

望遠鏡
大きい望遠鏡(ピンボケ)
月のオブジェ

4日目

4日目の行程表①
朝食(4日目)
お粥みたいなもの

4日目は朝からフィールドトリップ。
これも4箇所に分かれて行くのだが、私はKeang Khut Khuを選んだ。
フィールドトリップでは、まず観光案内所?でクラトン(灯籠)を作り、その後ラオスとの国境になっているメコン川沿いの町であるKeang Khut Khuで観光した。

やけに派手なバス
クラトンとメコン川
Kaeng Khut Khu のマーケット

学校に戻って昼食を食べた後、結構ちゃんとした発表があった。

昼食(4日目)
左上の緑のやつはめっちゃ辛い
全体でのフィールドトリップ発表会
夕食(4日目)
4日目の行程表②

そしてTJ-SSFを締めくくるフェアウェルパーティー。
表彰式や校長挨拶などの後、会場は乱舞状態に。

主幹校・PCSHSルーイ校による演舞
主幹提携校・熊本高専によるくまモン音頭
主幹提携校・静岡北高校によるソーラン節
TJ-SSF 2025 主幹校・主幹提携校による演舞①
TJ-SSF 2025 主幹校・主幹提携校による演舞②
踊り始める群衆
参加賞

5日目~帰宅

前夜の熱も冷めぬまま(この日の朝は半袖で過ごすには寒い日であったが)ルーイ校を去る日となった。
朝食の写真は撮り忘れた。

癇癪玉

10時頃にルーイ校を出発し、1日目に行ったレストランで昼食を摂り(パッタイ美味しかった)、いざバンコクへ。

タイの電柱は四角柱
パッタイ
タイの四大調味料(魚醤、粉唐辛子、唐辛子酢、砂糖)
航空機内より

ドンムアン空港からはリムジンバスに乗り、スワンナプーム国際空港へ。

リムジンバス

福岡空港への国際線出発まで9時間程度あったため、スワンナプーム国際空港内でお土産を買うことに。
セブンイレブンで1000バーツ(1バーツは約4円)消費し、日本のコンビニで爆買いする外国人観光客の気持ちになった。

セブンイレブンで購入したおにぎり

チェックインを済ませ、コンコースへ。
お土産を買ったり、小腹を満たすため食料を調達したりした。

フィリピン発祥のフライドポテト店
マンゴスチン初体験

乗る航空機の搭乗ゲートが9月にオープンしたばかりのサテライトターミナルだったので、そこまで移動。
ゲート前に芝生が敷かれていて横になれるようになっていた。

サテライトターミナル

そして24日の午前1時、いざ日本へ。

機内食(朝食)

福岡空港到着後、一緒に行っていたメンバーで福岡観光をし、新幹線で帰路についた。
何とかM-1の決勝に間に合った。

おわりに

というふうに長々と記憶を書き付けてきたわけだが、「tj-ssf 20xx」や「tj-sif 20xx」とYouTubeで調べれば各年の公式動画が挙がっているので、そちらを見れば実際の様子をより感じることができるはずだ。
これを読んだ高専1~3年生の君は、TJに応募しよう!

P.S.
各年の開催地は以下の通り
TJ-SSF 2015 Phetchaburi
TJ-SIF 2016 Chonburi
TJ-SSF 2018 Phitsanulok (※7月に開催)
TJ-SIF 2019 Mukdahan
TJ-SSF 2020 Trang (※2021年2月にオンライン開催)
TJ-SIF 2022 Chang Rai
TJ-SSF 2023 Loei
TJ-SIF 2024 Satun
TJ-SSF 2025 Pathumthani


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