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28.仕事復帰

2021.5.25

退院した翌日、仕事復帰した。
ひとまずは、在宅勤務から。

もともと、じっとしていられないタイプなので、早く仕事復帰したかったのも、事実。
入院して、手術したことを知られるのが嫌だったのも事実。

誰と戦っているのかわからないが、とにかく早く「日常」に戻られねばと、焦っていた。

普段ほとんど休みを取らない私が1週間も休むという事で、何があったんだと怪しんだ人もいたらしい。

誰からどう聞いたのかわからないが、私からは何も話していないのに、私が入院することを知ってる人もいた。

私にだって話したくないこともある。

気になるのかもしれないけど、そっとしておいてくれてもいいんじゃないかと思う。

私は学んだ。
自身に語られないことを無理に詮索するのはやめようと。

自分の身に降り掛かって初めて見えてくる事もたくさんある。

人の痛みがわかる人になろう。

そう思った。
人生が全て修行だというのなら、これも修行なのだろう。

何も学習しなければ、また大きな試練が与えられる。

乗り越えられない試練は与えられないというが、本当にそうなんだろうか...。
正直ココロが折れて、投げやりになりかけた事は何度もある。

正直、私はめちゃくちゃハートが弱い。
人に悟られたり、気を遣われるのが好きではないので、強がった風を装うのは得意だが、すぐ精神がやられる。
体力はあるが、体が如実にボロボロになる私は人生を投げ出したくなることはよくある。

コンプレックスばかり増えていくが、穏やかに過ごすことは許されないのかとも思う。
そんな風に一筋縄にはいかない私の人生。

やはり生きるって試練だ。

退院して、やりたかったこと、それは、

ぐっすり寝ること。

爆弾処理を終えた今、ひとまずもう何も考えず、とにかく寝たかった。

自分の布団で、今までの睡眠不足を取り返すかのように、たっぷり寝た。

それが幸せだった。

生きていると辛いこともあるが、幸せな事もある。
皮肉なことに、「辛い」も「幸せ」も一本あるかないかなんだな...。

紙一重ってことか。

入院生活に持ち込んだTRIP35の写真ができた。
そこに写っている世界はコロナ禍の1年だった。
思い出したくないような、いや、それもまた現実だよ、と突き付けるように鮮明な写真と曖昧な写真が入り交じっていた。

人生ってそんなもんかもしれない。。

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