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飛べない鳥もいる

ダイエットでも収入でもなんでもええんやけど、なんらかの形で今以上を目指す場合、大別して二つのやり方があると思うんだよな。

1.トップダウン型

高い目標を掲げつつ、それに基づく計画を立てて実行する。目標が高すぎたときはある程度の下方修正も可。

2.ボトムアップ型

最低限、昨日より今日、今日より明日と少しずつの前進を求めていくやり方。加速できそうならもちろん上方修正も可。

一長一短あるためどちらが良いとは言い切れないが、1.のやり方で毎回上手くいく人は基本的に生まれ持ったポテンシャルが高い気がしてる。

要するに天才秀才気質は1./凡才は2.を重視したほうが良さそうだ。

1.は当人のポテンシャルを短期的かつ最大限に引き出しうる方法だが/最初の目標に到達できず、下方修正する際に敗北感が絡みつく。順調なときは良いが、少しの遅れにより心が折れて、やる気を丸ごと失う危険性を感じる。

2.については「短期的なポテンシャルの最大化」というメリットは得にくいかもしれないが、少しでも確実な前進による充実を得やすい手法だ。より汎用性が高いといえるだろう。

これまでおれが学校や社会などで教わってきたやり方はどちらかといえば1.寄りであるため、多数の脱落者を生みつつ一部の優秀な人を作り出すことに寄与している。

それはそれである程度仕方のないことでもあるし、今さら恨みごとを言いたいわけでもないのだが、お察しの通り残念ながらおれは脱落者側だ。

また、実際のところは純然たる二項対立というわけでもなく「至上目標と下限目標を併立する」というような折衷案も考えられるわけだが、なんにせよ1.案の危険性は心にとめておきたい。

ましてや、子を持つ立場の人ならば「集団の中で突出できなくても極端に置いていかれない」とか「大きく負けない」というような、生きることの土台となる知恵をまず教えてやったほうがいいのかもしれん。

一部では冷酷無比とか悪逆非道の徒であるかのように評されるおれだが、なんだかんだでやはり子供はかわいい。それが他所の子供であったとしてもだ。

シンプルなお気持ちの発露として、彼ら彼女らにはあまりひどい目に遭ってほしくないのだ。

また、タイトルについてはかなりネガティブな印象を与えるものになってしまっているが、そもそもふつうの人間は飛べないものなので「昨日の自分より少しマシになっていれば上出来」くらいの気持ちで、二本の足で地面を掴み少しずつ進めばよいのではなかろうか。

なんかまた今日も当たり前のことを長々と書いてしまった気がするな。まさに凡人の凡人たる凡記事といった感じだ。

そんなことはとっくに自覚している上で開き直っているので、別にそれでもかまわないのだ。

(了)


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