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King&Prince冠番組「きんぷる。」がスゴイ

 最初に申し上げますが、私はティアラ(King&Princeのファン)ではありません。
 ティアラじゃないなら、どうしてわざわざこんなエントリを書くの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。私は「ティアラ」を名乗れるほど熱心なKing&Princeファンではありません。ありませんが、ティアラでなくてもエントリを書きたくなるくらい、King&Princeの冠番組「きんぷる。」はやべ~面白いのです。

 ファンでなくても誰かに伝えたくなるくらい面白い「きんぷる。」の魅力について、私なりの観点で語っていきたいと思います。


メンバーのリラックスした素顔が見られる!


 大前提として、King&Princeはジャニーズ事務所所属のアイドルグループです。
 彼らはアイドルとして歌って踊るだけでなく、バラエティ番組やドラマ・映画など各方面でその才能を発揮しています。ですが、アイドルとして歌って踊る以外の場所、例えば地上波のテレビ番組で、メンバー全員が揃う機会は意外と少ないのです。
 彼らは一人でも格好良くて可愛くて面白い。しかし、気心知れたメンバーと一緒にいることで、その格好良さも可愛さも面白さも、倍々ゲームのように増幅していくのです。
 地上波でのグループの冠番組は、その欲望を一気に解消してくれます。週に一度、その番組を見れば、King&Princeが全員揃ってキャッキャウフフしている姿が確実に見られる。しかも無料で。素晴らしいことです。有難いことです。世界にアリガト~~!


芸人さんが愛あるツッコミをくれることで、よりキンプリの面白さがわかりやすくなっている!


 ところで、King&Princeでは度々ボケが渋滞します。
 例えばプロの漫才師であれば、ボケとツッコミ、「面白いをことを言う人」と「ボケ(間違い)を正す人」と役割分担がされていますが、King&Princeではそうはいきません。
 漫才師であれば、ボケとツッコミもある程度パターン化されて汎用性がきくようになっています(例:タカアンドトシさんの「欧米か」など)。しかしKing&Princeは五人それぞれが特徴の異なるボケであり、そもそも往々にしてボケようと思って発言していません。天然です。五人全員天然ボケなのです。つまり漫才師のように狙って出したボケではない確率が高いのです。
 パターン化もされておらず、いつどこでどのようにボケが飛び出てくるかわからないボケに対して、メンバーだけで処理するには「ツッコミが追い付かない」ことがままあります。

 King&Princeは小中学生からジャニーズ事務所という閉鎖的な場所で長い時間を過ごしてきた人で構成されています。人気があればあるほど芸能界でたくさんのお仕事をするので、ごく普通の一般人たる視聴者とは(本人が意識しない間に)ずれが生じているのでしょう。
 そのため、視聴者が「おや?」と思う発言に、メンバーが「おや?」と思っていないことも多々あります。その間、視聴者とKing&Princeの間を丁寧に繋いでくれるのが、笑いのプロたる芸人のお二人――劇団ひとりさんとザキヤマさんになるのです。
 渋滞するKing&Princeのボケを交通整理し、視聴者たる我々に彼らの面白さをわかりやすくお届けしてくれます。

ただ、ここでドルオタ的に心配なのが、芸人さんがアイドルを雑に扱う場合です。アイドルの冠番組のメイン視聴者層は勿論アイドルファンです。なので、アイドルを粗雑に扱わない、格好いいところは格好いいときちんと認めてくれる、そういうさじ加減が巧いツッコミがいてくださると、視聴者も安心して笑えます。
 笑いをパッケージ化しろとまではいいませんが、プロの芸人さんが笑いの導線を引いてくれると、見る側のストレスが減り、格段に見やすく・笑いやすくなる気がしています。


企画がユニークで面白い!


 きんぷる。はユニークな企画が多いです。
 放送開始して一年経っていないため、ぽこぽこ現れる新企画や若干の路線変更はありますが、どの新企画も概ね面白いです。

・日本語禁止!Englishキッチン
 メンバーが英語でレシピを読み上げ、二人一組で指定の料理を作る企画。
 英語が苦手な岸くんと平野くんが読み上げ係になりますが、まあ発想が柔軟で、思わず笑ってしまいます。
 一般人では到底理解できないトンデモ英語をなのに、何故かメンバーは結構な確率で理解できてしまっているのがメンバー仲の良さを感じられてにこにこできますし、料理・英語の勉強にもなります。意外と永瀬廉さんに家事力がないなど、新発見もあるイイ企画。

 例。実際に合った一幕。
 岸「three rings!three rings!!」
 神「スリーリングス!?スリーリングスってなにー!?」
 永「……!わかった!みりんだ(※正解)」
 なんでわかるんだよ。

・テーブルマナー選手権
 正しいテーブルマナーでお食事をいただかないと、ビリビリのお仕置きが容赦なく襲ってくるこの企画。つい最近始まりました。
 ビリビリされるのは可哀想ですが、メンバーが合法的に美味しいものを食べている姿が見られます。難しい料理を頑張って食べている姿は応援したくなりますし、場所が場所でなければ、岸くんの食べっぷりは見ていてとても気持ちのいいものです。
 あとは単純に、見ていて勉強になります。シュークリームの正しい食べ方を初めて知りました…。

・キンプるヤンキース
 ヤンキーに扮したKing&Princeが、ゆる~いスポーツに挑戦するこの企画。
 皆の覚束ないヤンキー演技と、絶妙に似合っていないのが可愛い岸子ちゃんのスケバンスタイル、そしてよくわからない企画に力を合わせて挑戦する姿が可愛いです。
 

個性が爆発!個人ロケ


 個人ロケも、メンバーそれぞれのいいところを引き出すような良企画ばかり。

 平野くんは、ただそこに立っているだけで周囲の遍く人類がその圧倒的カリスマアイドルオーラでひれ伏してしまう顔面力の強さがありますが、動いて喋ると「町田市」を「田町」と言い間違えてしまうほどとってもチャーミング。
 彼の話す内容は常人の理解を軽々超えてくる。それを逆手に取り、平野くんの発言を穴埋めクイズに仕立てた街ブラロケ、「クイズ!平野くん」。

 親交の深いSexyZone菊池風磨やSixTONES田中樹が「岸を嫌いな人を見たことがない」と断言するほど、全人類が思わず愛してしまう天性の愛嬌をもつ岸くんが、好奇心旺盛に自然と戯れる「岸、生き物図鑑をつくる。

 意外と諦めが早い?永瀬くんのメンタル特訓企画(「永瀬廉の負けん気修行」)。ガチの成長企画っぽいのが意外ですが、潔癖症の永瀬くんが酪農体験として懸命に乳牛の乳を搾ったりする姿はある種の感動すら覚えます。あと食べている顔が可愛い。

 神宮寺という名前を持ったからには寺社仏閣に精通していなければならないという、「神宮寺勇太の神宮寺巡り」。名前に使命感を負わされすぎている…。ドラマ撮影で忙しい間を縫って臨んだ一日体験では、身体を張ったり攻めたコメントをしたり、頑張っている姿が愛らしいです。

 芸術センスの高い愛され末っ子・海人くんが様々な芸術に挑戦し、プロと鎬を削る「どっちが海人でSHOW」。海人くんとプロの作品を並べ、どちらが海人くんの作品かメンバーが選ぶ企画ですが、海人くんも一度作った作品を捨てて新たに作り直すなど、この企画への熱意は高いようです。誰よりも海人くんを知るメンバーすら悩ませる出来栄えの作品と、口が悪くなるしょうれん・それを宥める神宮寺くんも見どころのひとつ(笑)


 このように、ファンではなくてもnotesを書いてしまうほど見て楽しい「きんぷる。」は、日本テレビ系列で毎週土曜13:30〜14:30の枠で(私に)大絶賛放送中です。
 うららかな土曜の昼下がりのおともに、「きんぷる。」、ぜひいかがでしょう?




以下、メンバーへの解釈が深まったので余談。

 平野くんはつくづく持っている神に愛されし男。勉強はできなくても頭の回転とか野生の嗅覚みたいなものがめちゃくちゃに発達しているので不正解を確実に避けて通れるタイプ。アイドルしている時は覇者とか百獣の王とかの雰囲気なのに、メンバー内で喋っているとちょっとビビりでやんちゃな男の子という感じがしてとてもかわいいです。
 神宮寺くんはしっかり者で周りをよく見ていて、気の遣えるバランサータイプなところが国民的彼氏の由来なんだろうなと思わされました。意外とメンバーとのスキンシップが多くてかわいい(気付くと誰かと肩を組んでいる)。道の駅企画で海人くんの背中に張り付いて(乗って?)パンの焼き上がりを待っている姿が個人的にきゅんとしました。
 永瀬くんの年齢はメンバー内では下から二番目。つまり海人くんの次に弟…(最年少が海人くん)。顔と同じく中身も意外と繊細なのかもしれません?普段はダウナーっぽいけど内に熱いものを秘めている感じがします。ちょっとツンデレっぽさもある。じんれんが揃うと口が悪くてDKっぽくなるのがイイです。
 海人くんは赤ちゃん。国民的弟。でもお兄ちゃん(しょうれん)に対しては「こども扱いしないでよ!」とちょっとツンツンしちゃうあたり、仄かな甘えを感じられて趣深いです。話し方はぽやぽや幼いけれど踊ると格好いいに振り切れるの、ずるいな~。平野くんと一緒の海人くんは、平野くんが高2で海人くんが高1のような、兄弟ともまた違うけど先輩後輩とも違う、従兄のような雰囲気が出ていいですね。
 岸くんは皆に可愛がられていてとにかくいい!すべての企画においてエエトコでてます。胸キュン企画でひとりだけ女装させられていても文句言わず頑張っている姿が好感しかありません。ちょっとずれているけど一生懸命で何事にも全力!!というところが、「岸を嫌いな人を見たことがない」所以なんだろうなあ~。これぞジャニーズ伝統の愛されリーダーって感じがします。


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