こういうアルバムこそCDで聴きたい。 The Coral – Sea Of Mirrors


こういうアルバムこそCDで聴きたい。 The Coral – Sea Of Mirrors
 
今年の秋にリリースされたザ・コーラルのアルバム“Sea Of Mirrors”を再度、サブスクで聴いています。
これがなかなか良い。師走の、年末の今にハマっているのかとても良く聴こえます。
 
リリース当時、一聴した感想は、「渋い。渋すぎる!しかも、あっさりし過ぎ!!」といったどちらかといえばネガティブなものでした。
 
あっさりし過ぎというのは13曲36分のアルバムの短い構成のことを指しています。
今考えるとコンパクトな理想的なアルバムのランニングタイムに思えるのだけど、当時の自分はそうは思わなかったのでしょう。
 
渋いは内容ですね。曲。
そもそも、コーラルが渋くなかったことなんてないような気がするのですが、近作は輪をかけて渋くなったように感じます。シーンがほかのバンドが、など気に掛ける必要がなくなったからなのでしょうね。
 
シングル曲の”Wild Bird”からしてもう凄い。哀愁漂いまくりです。
 
「コンドルは飛んでいく」みたいですね。(小学校の音楽の時間に習う曲)


アルバムは全編を通じて深い森の中で鳴っているかのようなトラッドフォーク。
しかし、これまでのコーラルのアルバムと比べて、ストリングスが効果的に使われており、架空の映画のサウンドトラックのような趣です。
 
アルバムのキーを握る曲である”Oceans Apart”。転調時のストリングスが不穏とも興奮ともどちらともいえない感情を撫でます。


パソコン上でサブスクのアプリを立ち上げて、BluetoothでCDコンポに繋ぎ、このアルバムを聴いているわけですが、どうもこの作品には合わない。こういう作品はCDで、独立した形で、楽しみたいよなあ~と思う年末です。

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