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夢が実は叶っていた

つじ写真館のフォトコンテスト

2022年に開催された、第6回TPSフォトコンテスト
「沼津のココが好き♡」
にて、小林愛香さんに賞を頂きました。本当にありがとうございます。

Twitter上では「入賞」とだけなっており、表彰式で賞の内容をお披露目でした。私は降幡愛さんの賞はあるかなと予想していたのですが、まさか小林愛香さんが審査員をしているとは……。
予想できた方はどれほどいたでしょうか。

遅くなりましたが、賞を頂いたことで自分の中で気づきがあったので言葉として残しておこうと思います。

写真について

2019年の沼津夏祭り
  • タイトル
    なくなってほしくない

  • 機材
    富士フィルム
    X-T3+XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR

フォトコンのテーマが「これからもずっと」で、「Next SPARKLING!!」という単語が入っていたので、この写真を過去に撮影したフォルダから選びました。

ラブライブ!サンシャイン!!の映画公開が2019年の1月。
その年に開催された沼津夏祭り 狩野川花火大会にて撮影した写真です。
この花火大会は、超望遠で撮影する花火を試してみたくてXF100-400mmの望遠レンズをレンタルしており、そのレンズに慣れるためにいろいろスナップしていました。
Next SPARKLING!!のステージの場所である沼津駅前の仲店商店街の通りはいい感じに長いので、望遠レンズで遊ぶのにちょうどいいのです。
夏祭りの日にはメインストリートが歩行者天国になり、様々な演目が披露されます。

この日は達磨山に向かう前に、面白いものが撮れないかといろいろ散策。
その中で、神輿が担がれている場所がNext SPARKLING!!のステージと重なって見え、後ろの駅も沼津であることがわかるように構図を整えると、人混みが圧縮で強調されていい感じにまとまりました。
作中の3年生が去った後のAqoursのステージも同じように人が溢れて盛り上がったんだろうか……。そう思いながらシャッターを切った記憶があります。

撮影時にはプロビアあたりで撮影していましたが、せっかくフォトコンに出すならと思いCLASSIC Neg.を元に現像しています。
X-T3だとクラネガは使用できないんですが、RAWをCaptureOneで読み込むとフィルムシミュレーションで選択できます。(X-T4と同じセンサーなので)

「これからもずっと」というテーマに合わせて、過去にあった出来事をこれからも継続してほしいという印象を強めるように階調を調整、つまるところフィルムに寄せた雰囲気に。 2022年の夏祭りは神輿の演目は行われなかったので、写真の持つ記録性といい感じにマッチしてノスタルジックな印象が強く表現できたと思います。

小林愛香さんからのコメント

「なぜかこの景色を見たことがあるような…」
「ノスタルジックな雰囲気」

いや、ほんとにありがたいコメントです。自分が狙っていた表現を正しく受け取ってもらえています。

他人の写真なのに懐かしいと思う写真を撮りたい

そう強く思うようになったのはカメラを始めて半年あたりで内浦に行ったときでした。
私がカメラを購入した理由の一つに、写真の記録性に惹かれたからです。自分の昔の写真をみて懐かしいと思わない人はいないですよね?

せっかくSNS等で撮った写真を第三者に見てもらうならと考えたときに、他人が見ても「なぜか懐かしい」と思ってもらえるような写真が撮れるといいな、と漠然と考えていました。

2018年 夏

その考えを自覚したのがこの写真を撮影したときです。
このときはD5200に35mm単焦点(換算50mm)
なんてことはない沼津の風景ですが、ファインダーを覗いて、シャッターを切って、そのまま顔を上げた瞬間に、今みている景色の意識を向けているものが正しく切り取れた手応えがありました。換算50mmが標準レンズと言われる所以ですよね。

同時に、数秒前から続くその景色がすでに懐かしいと感じていたのです。

小林愛香さんに選んでもらえたという意味

Aqoursキャスト9人、全員が沼津への思い入れが強いのは前提。その中でも小林愛香さんは特に沼津への解像度が高いと思っています。
それは、津島善子の名誉市民として市民権を得ていたり、ヨハネ誕生日のイベントにサプライズ登場だったり、SNSでのリアクションの多さだったり。

ありがたいことに、私は前回のフォトコンでも賞を頂いていたので、今回はコロナの中でのフォトコンの盛り上がりに貢献できればいいなという思いでエントリーしてます。
上記の現像時のこだわりは、おそらく作品のファンには伝わりきらないだろう、地元の商店街の人たちが懐かしんでくれればいいかな、と思っていました。

そんな写真のこだわりが正しく伝わっていた、しかもその相手がまさかのAqoursのキャストという驚き。

ラブライブ!サンシャシン!!に触れて沼津に行かなければ間違いなくカメラを買っていません。そのきっかけを与えてくれた人たちに自分の作品が届いた衝撃。
小林愛香さんのコメントに「どこか懐かしい」というワードが入ってるのをみたときの驚きは忘れられません。
自分がやりたいと思っていた表現が沼津で生まれてた。それを改めて思い出しました。

何者かになりたい

そういう意識がどこかにあったんだと思います。それは、沼津で知り合ったカメラ仲間が何かしら実績を出しているのが目に入るから。
まわりと勝負しているつもりはなかったですし、マイペースで楽しもうとはしていたんですがね。

久しぶりに沼津を訪れ、友人と散歩しながらスナップしたときに前より自然に撮れてるなと思いました。(物理的に軽いカメラを持ち歩いていたのもあるかもしれませんが)

思い返すと沼津に行く度に撮れ高を求めていろんなことを試しました。
なにせ沼津まで片道5時間ですからね。
そうして必死になって試したことは自分の経験になって生きています。今は感覚で自分が良いと思う写真が、打率が高く撮れるようになっていると実感しました。

叶えたかった夢が実は叶っていた

そんな事態が賞という形でもたらされるとは思っておらず、次の目標をどうしようかと悩んでるうちにだいぶ時間が経ってしまい、2022年も終わろうとしています。

やりたいことはいくつかあるんです。

・例えばイラスト。
過去にチャレンジして一度筆を折っていまして、代わりに見つけたのが写真だったりします。アニガサキのおかげでもう一度筆をとったものの、やはり難易度が高く難しいなと思います。

・言葉にするという能力を育てていきたい。

自分の過去の記事でもあるんですが、他人の感想を自分の意見として納得するのは悔しかったんです。

こうしてnoteを書いているのもその一環で、自分の考えを言語化できるようになりたいから。

写真でもやれる表現があるのでそちらも試していきたい。

やってみたいことがありすぎてどこから手をつけて良いのやら。
なんだかんだで今が一番楽しいのかもしれないですね。

── 未来をどうしようかな。


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