マガジンのカバー画像

園部哲のイギリス通信

18
朝日新聞GLOBE連載『世界の書店から』ロンドンを担当されている翻訳家 園部哲さんが「ベストセラーリストには入らなくても、ぜひ紹介したい」おすすめ本情報をロンドンよりお届けします… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

なぜビートルズは21世紀でも世界中で愛されつづけるのか(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第18回 "Dreaming the Beatles: The Love Story of One Band and the…

人はなぜ超常現象を信じるか──戦間期の英国を侵したスピリチュアリズム(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第17回 "The Haunting of Alma Fielding: A True Ghost Story" by Ka…

なぜ日本は謝罪を求められつづけるか──戦争責任をめぐる日独墺比較(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第16回 "War, Guilt, and World Politics After World War II" by Th…

モディアノ最新作。記憶は不可視インクで書かれている(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第15回 "Encre Sympathique"(不可視インク) by Patrick Modiano(…

ナチス高官の逃避行と謎の死(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第14回 "The Ratline: Love, Lies and Justice on the Trail of a Na…

異国人たちから見たナチス・ドイツの情景(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第13回 "Travellers in the Third Reich: The Rise of Fascism Throu…

ある夏の出会いと悲劇が少年を変えた(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第12回 "The Way I Found Her"(彼女を見出すまで) by Rose Tremain(ローズ・トレメイン)1997年出版 小説家が出てくる小説というのはよくあります。しかしその小説を訳す翻訳家まで出てくる作品というのは珍しい。本書ではパリ在住のロシア人ヴァレンティナ(41歳)が小説家(フランス語で執筆)、英国デヴォン州に住むアリス(37歳)が翻訳家(フランス語を英語に訳す)という設定になっています。 もうこの設定だけで、翻訳業従

歴史とは体内に取り込んだ破片なのか?(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第11回 "The Man Who Saw Everything"(すべてを見た男) by Deborah…

なぜ妹は次々に男を殺すのか?(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第10回 "My Sister, The Serial Killer"(私の妹は連続殺人犯) by O…

南仏のヴィラで起きた殺人事件を巡る、予測不能な7日間(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第9回 "The Holiday"(ザ・ホリデイ) by T.M.Logan 2019年7月出版 …

“スイスの千畝”に着想を得た、少年たちの友情(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第8回 "THE GUSTAV SONATA"(グスタフ・ソナタ) by Rose Tremain(…

南仏に隠遁した文豪はメフィストフェレスだったのか?(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第7回 "The Devil's Own Work"(悪魔の作品) by Alan Judd(アラン…

ノンと言う力を見つけた女性たち (園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第6回 "La tresse" by Laetitia Colombani 2017年5月出版 『三つ編…

史実と空想が織りなす“奇妙な”ラブストーリー(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第5回 "The Passion"(情熱) Jeanette Winterson 1988年出版 『ヴェネツィア幻視行』 著:ジャネット・ウィンターソン  訳:藤井 かよ 早川書房 1988年7月刊行 著者ジャネット・ウィンターソンは代表作『Oranges Are Not The Only Fruit』(邦訳『オレンジだけが果物じゃない』)や『Sexing The Cherry』(邦訳『さくらんぼの性は』)などで知られる大英帝国勲章(OBE)受賞作家